アドビは、リモートワークへの移行に取り組んでいるクリエイティブコミュニティーを支援するため、遠隔コラボレーションによる映像制作を可能にする機能「チームプロジェクト」の提供を、Premiere ProおよびAfter Effectsを含むCreative Cloud個人版プランのユーザーへと拡大する。

2020年4月14日より提供を開始した最新バージョンのPremiere ProおよびAfter Effectsで利用可能となり、2020年8月17日までの期間限定で、追加料金なしで提供。チームプロジェクトはこれまで、Creative Cloudグループ版および法人版のユーザーのみが利用できるプレミアム機能であった。

チームプロジェクトは、Premire ProおよびAfter Effectsから利用できる、映像エディターとモーショングラフィックスアーティストのための、クラウドホスティング型のコラボレーションサービス。チームプロジェクトを使えば、遠隔地の共同作業者とクラウドを介して変更を同期できるため、働く場所を問わずにビデオプロジェクトを共同制作できる。使い方は簡単で、チームプロジェクトサービスに接続し、次にAdobe Premiere ProまたはAfter Effectsでチームプロジェクトを新規作成するだけだという。

プロジェクトファイルはCreative Cloud上に置かれ、履歴とともに随時保存されるため、複数のワークステーション間でプロジェクトファイルの以前のバージョンに遡ったり、最新のものに同期したりできる。共同作業者は互いに誰がオンライン状態であるかを確認し、編集作業の衝突をリアルタイムで解決することができる。クリエイター同士の距離がいかに離れていても、同じ編集室にいるような感覚で共同作業ができるとしている。