キヤノンは、EFシネマレンズの新製品としてCINE-SERVOレンズ「CN10×25 IAS S/E1(EFマウント)」と「CN10×25 IAS S/P1(PLマウント)」を2020年7月上旬に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は400万円前後。

CN10×25 IAS S/E1およびCN10×25 IAS S/P1は、特殊低分散ガラスなどの光学材料、大口径非球面レンズの最適配置、多群ズーム方式の採用により、ズーム全域で画面中心から周辺まで8Kカメラに対応する解像力とコントラストを実現。1.5倍のエクステンダー使用時においても8Kの光学性能を維持する。

蛍石やUDレンズ、Hi-UDレンズなどの特殊低分散ガラスを用いたレンズを最適配置することにより、色にじみや色収差を良好に補正し、画面の隅々まで優れた色再現性を達成したとしている。また、円形に近い開口形状を保つことのできる11枚絞り羽根を採用しており、柔らかく自然なボケ味を実現。

スーパー35mm相当サイズの大判センサーを搭載したシネマカメラに対応するレンズとして、焦点距離25-250mmをカバーする10倍ズームを達成。1.5倍の内蔵エクステンダー使用時、ズーム域を焦点距離37.5mm-375mmに切り替え可能。また、エクステンダー使用時にはEFシネマレンズとして初めてデジタルシネマカメラ「EOS C500 Mark II」などのフルサイズセンサー搭載シネマカメラに対応。

ドライブユニットを外した状態

着脱可能なドライブユニットを標準装備し、従来の放送用レンズ同様の電動駆動によるレンズ操作が可能。ドライブユニットを取り外すことで、マニュアル操作にも対応する。また、12ピンシリアル通信に対応し、一般的な放送用レンズと同様に、ドライブユニットへの電源供給、フォーカス/ズームのサーボ操作が可能。

CN10×25 IAS S/E1(EFマウント)は、EFマウントの通信プロトコルに対応し、CINEMA EOS SYSTEMのデジタルシネマカメラとマウント経由で情報通信が可能。撮影時のレンズ情報を記録し、周辺光量補正、色収差補正ができるほか、カメラ側が持つ各種機能に対応。

CN10×25 IAS S/P1(PLマウント)は、Cooke社の通信規格「/i Technology」に対応しており、フォーカス/ズーム/絞りの位置データやレンズの型名などのレンズ情報をカメラ本体などで表示・記録可能だ。