2K、4K、8Kの各種映像信号をアップコンバート、ダウンコンバートするクロスコンバータ装置「SC-8229」

アストロデザインはNAB2020で、2K、4K、8Kの各フォーマットに対応し3D LUTによる色域・ダイナミックレンジ変換を搭載した8Kクロスコンバータ「SC-8229」を展示予定だった。SC-8229は、8K(7680×4320)、4K(3840×2160)、HD(1920×1080)の各種映像信号をアップコンバート、ダウンコンバートするクロスコンバータ装置。入出力信号は12G/6G/3G/HD-SDIに対応し、インターフェース変換も可能。解像度変換を行いながら、色域・ダイナミックレンジ変換ができるため、8K/4KとHDの同時制作においてシンプルなシステム構成を実現する。また、ユーザーが作成した3D LUT(.cube形式)のインストールやフレームレート変換機能が可能。

3D LUTを用いた色域・ダイナミックレンジ変換においては、Gain、Kneeなどの設定が複雑になりがちだが、SC-8229では本体のメニュー以外にLAN接続したブラウザ経由でも操作が可能と、ユーザーに分かりやすい表示を目指したという。

ブラウザ表示においては、処理フロー「Recipe(レシピ)」に従って設定し、独自に設定したRecipeを登録、読み出しができる。Gain等の各機能(Function)においてもスライドバーや微調整用のボタンを用意し、操作性の良い設定画面となっている。

処理フローに従った設定画面

TOP画面では、機器の設定状況やステータス情報を確認でき、入力信号がNGの際には赤色表示になり、一目で識別できるように工夫されている。詳細の情報を見たい場合は、虫眼鏡のボタンを押すことで入力信号の状態が確認可能。

TOP画面

Status画面

従来品のSC-8219は8K製品ながらコンパクトで多機能だったが、その分小さい液晶画面での操作に不自由なところがあった。新製品のSC-8229では、ブラウザ操作によっていかに使いやすく、かつわかりやすく操作できるかに重点を置き、今まで以上に操作順や使い方をイメージしながら製品化していくことで、直感的にわかりやすい操作画面に仕上がっているという。従来品では事前に設定を行い、運用中には設定を変えないことが多かったが、SC-8229では映像を見ながらGain、Kneeなどを変更するなどリアルタイム操作が可能となった。

■一言アピール!

アストロデザインのクロスコンバータは、従来品のSC-8209-A、SC-8219から多くのお客様にご使用いただいているヒット商品です。お使いいただく中で、8K/4KとHDの同時制作に必要なダイナミックレンジ、色域変換機能も備えてほしいとのご要望を数多くいただき、1Uのコンパクトなサイズはそのままに、新しいSC-8229へと進化しました。是非ご検討いただければ幸いです。