4Kライブストリーミング用「VS-R265」

配信ソリューションに対応するスタンドアロンのエンコーダー/デコーダー「VS-R265」「VS-R264」

NAB2020のTASCAMブースで注目だったライブストリーミング用AV Over IPエンコーダー/デコーダー「VS-R265」(4K)、「VS-R264」(フルHD)を紹介しよう。新型コロナウイルス感染拡大に伴うテレワークなどで配信ソリューションが大きな関心を集めているが、TASCAMでは10年前から主に一般ユーザー向けにライブ配信用のオーディオインターフェースなどでの使用実績があり、そこで培ったノウハウや業務用や設備で培った信頼性の技術をベースに配信ソリューションに対応できるスタンドアロンのエンコーダー/デコーダーをリリースしたという。

フルHDライブストリーミング用「VS-R264」

VS-Rシリーズの入出力構成はあえてシンプルにしている。ハーフラックサイズに必要最小限な機能をまとめることにより、既存の映像、音響の配信システムからの置き換えをスムーズにするためだという。VS-Rシリーズはコンサートやeスポーツやゲーム実況などのライブ配信はもとより、会議やオンライン授業、デジタルサイネージなどの業務や設備のほか、様々な用途での使用を想定しているという。シンプルな構造だが、1台でエンコーダーとデコーダーを設定でき、様々な運用にフレキシブルに対応可能。4Kに関しては、2.5次元ミュージカルのパブリックビューイングなどでの需要を見込んでいるという。

VS-Rシリーズは、同等の製品群に比べて低価格帯だが高品質・多機能である点が特長だ。エンコーダーとデコーダーが1つに同居し、ストリーミングしている内容をそのままSDカードに録画、録画ファイルをFTPサーバにアップロードでき、コンテンツの管理・運用をサポートしている。また、バランス接続でのオーディオ入出力を備え、音声・音楽コンテンツのシステム構築でも高い品質と利便性を提供するだろう。

■一言アピール!

ライブ配信が日本に定着してすでに10年が過ぎました。サービスも増える中で、配信の現場ではセッティングの簡便さと画質、音質のクオリティが常に求められています。この10年で培った配信の分野においても、TASCAMクオリティで皆様のご要望にお応えできる仕様になっております。