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[NAB2020]ソニー、ライブ映像制作向けIP対応機器や、「VENICE」「FX9」の機能拡張などを発表

2020-05-01 掲載

ソニーは、IPを活用したライブ映像制作ソリューションの拡充や、コンテンツ管理システムのクラウド対応、映画制作用CineAltaカメラ「VENICE」およびXDCAMメモリーカムコーダー「FX9」の機能拡張などの新たな商品群とソリューションを発表した。高画質コンテンツの需要や配信・視聴環境の多様化に応え、高付加価値コンテンツの制作や高効率ワークフローの実現をサポートするとしている。

1.IPを活用したライブ放送映像制作ソリューション

ソニーは、映像だけでなく、音声やメタデータ、同期・制御などの信号をリアルタイムにIP伝送するIP Liveプロダクションシステムを推進しており、放送設備の効率的な活用をサポートする以下のIP対応機器を拡充した。

■IPカメラエクステンションアダプター「HDCE-TX30」およびIP CCUエクステンションアダプター「HDCE-RX30」

既存のシステムカメラと組み合わせて使用することで、映像や音声信号などのIP伝送を行い、リモートプロダクションを機動的に実現するライブ映像制作用IP対応機器。

HDCE-TX30

「HDCE-TX30」は、IP伝送の標準規格である「SMPTE ST 2110」に対応し、カメラとCCU間の映像・音声信号を双方向伝送できることに加え、IPタリー、IPインカム、PTP同期にも対応。設置性に配慮したコンパクト設計により、中継車の乗り入れが難しい環境などにおいて、最小限の機材と人員で、ライブ中継などの映像制作を実現する。

HDCE-RX30

IP化した信号とCCU(カメラコントロールユニット)が送受信する信号を相互変換するIP CCUエクステンションアダプター「HDCE-RX30」は、従来のベースバンドシステムで構築されたスタジオシステムなどIP化されていない環境で、新たにIPリモートプロダクションの運用を取り入れる際に適したモデル。カメラとCCU間にHDCE-TX30/HDCE-RX30の双方を追加することで、カメラ・CCUをつなぐ距離をIPネットワークで延長できるため、既存のHDCシリーズの局内カメラシステムを生かしたリモートプロダクションが可能。2020年夏に発売予定。希望小売価格はHDCE-TX30が税別1,600,000円、HDCE-RX30が税別1,900,000円

■SDI-IPコンバーターボード「NXLK-IP51Y」「NXLK-IP50Y」の機能拡充
「NXLK-IP51Y」(左)、「NXLK-IP50Y」(右)

SMPTE ST 2110方式をサポートするSDI-IPコンバーターボード2機種が、2020年9月予定のソフトウェアアップデートによりカラーコレクションに対応するほか、有償ライセンス「NXLL-AS50」によりオーディオディレイ機能に対応する。SDIとIP信号の相互変換を行う際の色調整や音声同期などを改善することで、ポストプロダクションの時間短縮に寄与するとしている。なお、有償ライセンス「NXLL-MC50」(2020年1月提供開始)により、HDR対応や4K・HDのアップ/ダウンコンバージョンに対応する。

ソニーのIP Liveプロダクションシステムは世界各国で100以上の中継車・スタジオシステムなどで採用されており、国内では2020年4月に朝日放送テレビ株式会社のスタジオサブにおいて、SMPTE ST 2110を用いた4Kシステムが稼働開始している。

2.クラウドを活用したソフトウェアベースの映像制作・管理ソリューション

クラウドを活用したソフトウェアベースの映像制作・管理ソリューションとして以下を提案している。

■コンテンツ管理システムMedia Backbone NavigatorXのクラウド対応

2020年6月より、4K/HD映像、音声、画像、文書コンテンツなどのコンテンツ管理ソリューションMedia Backbone NavigatorXが、ローカル(オンプレミス)環境に加えて、クラウドベースでの構築に対応。大容量データストレージシステムのオプティカルディスク・アーカイブとの連携も可能。例えば、使用頻度の高い素材はクラウドで管理し関係者間で共有、使用頻度の低いものはローカル環境のアーカイブシステムに保存するなど、ハイブリッドでの設備構築が可能だとしている。

■ファイル転送速度のさらなる高速化を実現するXDCAMドライブ「PDW-U4

光学ヘッドシステムDCHS(Dual Channel Head System)を2台搭載し、ファイル転送速度のさらなる高速化を実現したXDCAMドライブ「PDW-U4」を2020年12月に発売する。希望小売価格は税別600,000円。

PDW-U4は、XDCAMディスクに収録されたファイルのノンリニア編集機への取り込みや、編集後のファイルの書き出しスピードを大幅に改善し、番組制作のワークフローのさらなる効率化に貢献するとしている。

3.多様化するニーズに応える高画質映像制作機器とソリューション

新機能アップデートや周辺機器の拡充による以下の最新映像制作機器およびソリューションの強化を行う。

CM/シネマ/ドキュメンタリー映像制作機器
■映画制作用CineAltaカメラ「VENICE」にハイフレームレート収録可能なイメージャーモードを追加

2020年11月予定のファームウェアアップデート(Ver.6.0)により、ハイフレームレート収録可能なイメージャーモード3種を「VENICE」に追加する。新たに追加となるフォーマットは、72fps/5.7K 16:9、110fps/3.8K 16:9および72fps/4K 6:5。これによりVENICEに実装されている全てのイメージャーモードにおいて、ハイフレームレート収録が可能となる。また、以下のアップデートにも対応する。

RAWファイル用アプリケーションRAW Viewer「RWV-10」を介し、独自の.art(Advanced Rendering Transform)ファイルを、ユーザーの3DLUTファイルから生成可能になえう。そのファイルをVENICEにインポートすることで、より高画質なモニタリングを実現。さらに、ハリウッドの大手ポストプロダクションであるテクニカラー社の協力を得て、VENICEの性能・色再現性を最大限に引き出すテクニカラールックの.artファイルを2020年11月に提供開始予定。

ビューファインダー上のユーザーマーカー(ユーザーフレームライン)の2種類表示に対応。テレビ用とスマートフォン用など、異なる縦横比を持つディスプレイでの視聴を前提としたコンテンツ撮影における利便性が向上するとしている。

■XDCAMメモリーカムコーダー「FX9」が機能を拡張

「FX9」用ファームウェアアップデート(Ver.2.0)を2020年10月に提供予定。5Kサイズスキャンによる4K60p収録やDCI 4K(4096×2160)収録、4K 16bit RAW出力対応に加え、レンズ交換式一眼カメラαで培った瞳AFやタッチスクリーンによる操作(設定変更、フォーカスコントロール)など、操作性も向上。これまでのS-Log3での記録に加え、ポストプロダクションの時間を短縮しHDR映像制作を実現するインスタントHDRワークフローに新たに対応する。

ライブ・報道映像制作ソリューション
■XDCAMショルダーカムコーダー「PXW-Z750」の4K/HD同時記録機能拡張

2020年7月予定のファームウェアアップデート(Ver.2.0)により、XDCAMショルダーカムコーダーの最上位機種「PXW-Z750」の4K/HD同時記録機能を拡張する。XAVC 4K60p撮影時、同時記録するHDにおいてもXAVC HD 60pが選択可能となる。4K素材・HD素材のタイムコードが完全に一致するため、編集の効率向上に寄与するとしている。

■XDCAMメモリーカムコーダー「PXW-Z280」「PXW-Z190」の「シンプルライブストリーミング」対応

2021年初旬予定のソフトウェアアップデートにより、カメラをWi-Fiなどのネットワークに接続するだけで、主要なライブストリーミングサービスや動画共有サイトでのライブ配信が可能となる機能「シンプルライブストリーミング」がFHD解像度(1920×1080)に対応。

※有償ライセンス「CBKZ-SLNW1」が必要
■マスターセットアップユニット「MSU-3000」「MSU-3500」
「MSU-3000」(左)、「MSU-3500」(右)

マルチフォーマットカメラ「HDC-5000シリーズ」「HDC-3000シリーズ」「HDC-2000シリーズ」「HDC-4300」などの各種設定を集中管理・制御することができるマスターセットアップユニット。両機種ともに視認性の高い16:9の新液晶タッチパネルを搭載。MSU-3000は横型モデル(EIAラックサイズ)、MSU-3500は縦型モデル(EIAハーフラックマウントサイズ)で、実装スペースに合わせた選択が可能。2020年夏に発売予定で、希望小売価格は税別1,000,000円。

■4K60p撮影に対応した小型リモートカメラ「SRG-XB25」「SRG-XP1」
「SRG-XP1」(左)、「SRG-XB25」(右)

「SRG-XB25」は光学25倍ズーム、「SRG-XP1」は水平画角100°以上の広角での撮影が可能な小型軽量なカメラ。IP対応により、ネットワークケーブル1本で電源供給やRTMP、RTSP配信が可能。また、NDI|HXに対応し、ネットワーク上の対応機器と接続することが可能。

ソニーのリモートカメラシステムと、映像制作支援ユニットEdge Analytics Applianceなどのさまざまな機器と組み合わせることで、映像制作現場に加え、イベント会場や大学などの教育機関の講義収録、企業の遠隔ミーティングなど、より効果的なリモートコミュニケーションが求められる幅広いシーンで使用可能だとしている。2020年8月発売予定、希望小売価格はオープン、市場想定価格はSRG-XP1が税別220,000円前後、SRG-XB25が税別300,000円前後。

4.忠実な色再現で高品位な映像制作を実現するHDRソリューション

コンテンツ配信をはじめとする視聴環境の多様化にあわせ、HDR映像制作の需要に対応した以下の機能拡張を発表した。

■HDR映像制作ワークフローSR Live Metadata

2020年夏より、スポーツ中継や音楽ライブなどで活用されているHDRプロダクションコンバーターユニット「HDRC-4000」に加え、HDCシリーズのカメラシステムにおいて、HDR/SDRに関連する設定データ群を、各機器のSDI信号上に「SR Live Metadata」として出力可能となる。

また同メタデータは、収録時にもファイルに記録される。映像制作用プラットフォームCatalyst Prepare上にSR Live Metadataを記録したHDRファイルをロードすると、本メタデータ情報を元に、SDRへの変換が行え、現行のHD SDRポストプロダクション工程に容易に取り込むことが2020年内に可能となる。既に対応済みのプロダクションビデオサーバー「PWS-4500」や4K XAVCレコーダー「PZW-4000」に加えて、「PXW-Z750」「PXW-Z450」のカムコーダー2機種が新たに対応予定。

■4K HDR対応ピクチャーモニターのHDR/SDR変換対応

2021年3月予定の無償のファームウェアアップデート(Ver2.0)と有償のライセンスにより、4K HDR対応ピクチャーモニター「PVM-X2400」(24型)および「PVM-X1800」(18型)が、本体上のHDR/SDR変換に対応する。モニター単体で、HDR(PQ/HLG/S-Log3)からSDRへの変換や解像度の変換(4K→HD)などのモニタリングが可能となる。


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[ DATE : 2020-05-01 ]
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