「SRG-XP1」

動画レポート

■Part01
■Part02

固定型(非旋回型)4K60P対応の小型リモートカメラ

「SRG-XB25」

ソニーが先日発表した新製品の固定型(非旋回型)4K60P対応の小型リモートカメラとして、水平画角100°以上の広角撮影が可能なPOVカメラ「SRG-XP1」と、25倍光学ズームを持つBOXカメラ「SRG-XB25」の2機種を紹介しよう。

SRG-XP1/SRG-XB25は、4K60PをベースバンドだけでなくIP streamingでも実現し、NDI| HXにもオプション対応、広がりを見せるIPベースでの映像制作や映像配信に対応したカメラ。小型ながら視認性の高いタリーランプも備えており、天面・底面両方に三脚穴があり、さまざまな設置方法に対応。用途に合わせて選べるよう、いずれの機種も本体カラーは白と黒の2色が用意されている。

ソニーはリモートカメラのカテゴリーでは、これまで旋回型のPTZカメラに主軸において開発を行ってきたが、今回はそのラインナップを強化し、小型の固定系制作カメラを導入する。高い性能ながら、カメラを目立たせたくない場面でも使ってもらえるよう、コンパクトかつスタイリッシュなデザインにしたという。

想定される使用シーンとしては、リアリティ・ショー撮影のように演者や撮影空間にカメラの存在を意識させたくない場面や、e-Sportsのような近距離撮影のアプリケーションが想定できる。また、ライブハウスや劇場ではメインのカメラや旋回型カメラと異なる視点や俯瞰した映像の撮影用途、スタジオでは追加のサプリメンタルカメラとして利用できるだろう。本体色も黒と白の2色展開で、大学の教室や講堂での収録、オフィスの会議用途などでも使用できるだろう。また、病院における患者の見守りや術場カメラとして使用したいという声もあるという。さらに、昨年発売したエッジ・アナリティクス・アプライアンス「REA-C1000」と組み合わせて使用することで付加価値の高いビデオコンテンツ制作を行うことも可能だという。

SRG-XP1の背面

SRG-XB25の背面

開発の際に苦労した点、こだわったポイントとして、SRG-XP1は100°以上の広角を実現しながら極力歪みの少ない映像にすること。また、USBインターフェイスを持つことでPC/Webベースのアプリケーションに映像を取り込めるようにしたことだ。SRG-XB25では、監視カメラとは一線を画し、他の制作系カメラと同じ場で使用しても違和感ないデザインにこだわったという。

■一言アピール!

昨今の社会環境の変化を受けて、映像制作現場でもリモートや少人数での制作ニーズが飛躍的に高まっています。本2機種のカメラは、弊社のBRC・SRGシリーズの旋回型カメラや、エッジ・アナリティクス・アプライアンスといった他機器と組み合わせて使用することで、より効率的かつ多様な視点での映像制作を実現できると考えています。