ソニーは、Vlogコンテンツの撮影に特化したデジタルカメラ「VLOGCAM ZV-1(本体のみ)」と「VLOGCAM ZV-1G(シューティンググリップキット)」を2020年6月19日に発売する(予約販売の受付は6月2日10時より)。希望小売価格はともにオープン。市場想定価格は本体のみが税別91,000円前後。シューティンググリップキットが税別104,000円前後。

VLOGCAM ZV-1は、Vlog撮影において、被写体を引き立たせるための直感的な操作を実現するユニークな機能を搭載。自撮りでの撮影中に背景を「ぼけ」または「くっきり」に切り替えことができる背景ボケ切り換えや、商品レビュー動画を撮影する際に、顔と商品の間のスムーズなフォーカス移動を可能にする商品レビュー用設定など、ボタン一つで切り替え可能な機能を搭載。

背景をぼかしたいときは「背景ぼけ切り換え」ボタンを押すだけで主役の人物が際立った映像が撮影可能。周囲の街並みや風景をクリアに見せたいときも、ボタンひとつで切り換え可能

有効約2010万画素のメモリー一体1.0型積層型CMOSイメージセンサーExmor RSを搭載し、暗所から明るい場所まで、ダイナミックレンジが広く、解像感が高い画質を実現。さらに、大口径で明るいZEISS Vario-Sonnar T* 24-70mm F1.8-2.8のズームレンズと組み合わせることにより、浅い被写界深度を生かした大きく美しい背景ぼけによる主役を引き立てた撮影を楽しめるという。BIONZ XとフロントエンドLSIの画像処理システムにより、高解像感と低ノイズを両立。また、強化したアクティブモード(手ブレ補正)により、歩きながらでの撮影時もブレを最小化し、安定した撮影が可能。

動画撮影に最適化したAF性能により、高速かつ高精度に、自撮り撮影時の顔や商品など、動く被写体を捉え続ける。高い精度を実現しながら高速性と追従性に優れたファストハイブリッドAFシステムにより、被写体から被写体にピントを素早く移すことができるという。また、αシリーズにも搭載されている、AIを活用したリアルタイム瞳AFとリアルタイムトラッキングにより、シーンが移り変わりやすいVlog撮影においてもフォーカスが被写体の状況に応じて顔や瞳をシームレスに捉え追従し続けるため、フォーカシングはカメラに任せ、フレーミングとトークに集中できるとしている。

動画および静止画撮影において、被写体の肌の色合いが健康的で自然な印象になるようVlogに合わせた画質設計を採用。加えて、逆光時や明るい場所から暗い場所に急に移動した際などの明暗差が激しいシーンにおいても、顔を認識し、最適化された顔優先AEアルゴリズムと演算処理により、素早く露出を調整して表情を明るく映し主役を引き立たせる。また、目や口元のシャープ感を保ったまま、肌を美しく、綺麗に撮影可能。

音声を高音質に収録する指向性3カプセルマイクを搭載することにより、前方の集音性の向上とノイズの低減を実現し、話し手の声をクリアに捉える。同梱の専用ウインドスクリーンを装着することで、風の強い屋外でも、風ノイズを大幅に低減したクリアな収録が可能。また、マルチインターフェースシューを搭載しているため、ソニー製マイク(別売り)を取り付けることで、より音質にこだわった動画撮影が可能。また、マイク端子も搭載しており、多彩な外付けマイクを取り付け可能。

自撮りに適したバリアングルモニターを搭載

カメラのデザインや操作性もVlogに最適化されており、小型軽量ボディを実現しながら、横方向に開くバリアングル液晶モニターを搭載しており、自撮りの際にもモニターを確認しながら撮影可能。また、自撮り時に握りやすいグリップも採用しており、大きく押しやすいサイズでMOVIE(動画)ボタンをカメラ上部に配置することで、自撮り時もスムーズに撮影を開始できるとしている。加えて、カメラ前面に録画ランプを搭載し、録画中であることをひと目で確認可能。

VLOGCAM ZV-1をパソコンにUSBで接続することにより、ウェブカメラとして使用することもできる。VLOGCAM ZV-1のイメージング技術とユニークで多彩な機能を活用しながら、フォロワーとリアルタイムでつながることができる。対応のPCソフトウェアは2020年7月頃に公開予定。

また、Vlog撮影に便利なシューティンググリップキットVLOGCAM ZV-1Gは、VLOGCAM ZV-1本体、ケーブル不要で手元のズームや撮影操作を可能にする、Bluetooth対応・三脚機能付シューティンググリップ(GP-VPT2BT)、バッテリーパックをセットにしたシューティンググリップキット。本体の可動式液晶モニターと組み合わせることでVlog、自撮り、ハイアングルやローアングルなど、多様なスタイルでの撮影を可能にするとしている。