株式会社シグマは、SIGMA初となるフルサイズミラーレス専用超望遠ズーム「SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS」を2020年7月10日に発売する(Lマウント用/ソニーEマウント用)。希望小売価格は税別120,000円。

SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OSは、ミラーレス専用設計により高い光学性能を実現。位相差AFとコントラストAF両方に最適化されたステッピングモーター採用の駆動系により、動画AFや瞳AFによる快適な撮影が可能だという。

16群22枚からなるレンズ構成には、FLD×1枚、SLD×4枚を採用し諸収差を良好に補正。最新の光学設計とミラーレスシステムへの最適化により高い解像感と周辺まで均一な画質を実現。また、ワイド端からテレ端までの中間焦点域を含む全ての焦点距離と、遠距離から至近撮影、全ての条件において安定した高い光学性能を維持する。

さらに、ミラーレス専用に新規開発されたテレコンバーター「SIGMA TELE CONVERTER TC-1411/TC-2011」(別売・Lマウント用のみ)を使用することで、最長800mmの超望遠の焦点距離まで拡張することができる。テレコンバーター使用時もAFでの撮影が可能。

MTFチャート

最新のアルゴリズムに最適化されたステッピングモーターによる高速かつ快適なAFはもちろん、約4段分に相当する手ブレ補正(OS)機構をレンズ内部に搭載。手ブレ補正機構が搭載されたカメラボディと組み合わせることで、角度ブレの補正をレンズ側で行うため、より強力に手ブレを抑制するとしている。

レンズボディにはカメラから任意の機能を割り当てられるAFLボタンや、撮影目的に応じてAF範囲を最適化できるフォーカスリミッターボタンも搭載。

ミラーレスカメラ専用に新規開発されたUSB DOCK(別売・Lマウント用のみ)を使用することで、専用ソフトウェアのSIGMA Optimization Proからフォーカスリングを操作したときのピント移動量を調整でき、MFモードで撮影者の意図を反映しやすい操作感でピント調整が可能となる。

さらに、フードをつかんでズーム操作ができる直進ズームで、直感的かつ素早いフレーミングが可能。ズームリングと直進ズーム、ふたつの方法で操作ができる“デュアルアクションズーム”に対応している。

100-400mmという焦点距離および必要とされる機能を、コンパクトかつ軽量なレンズボディにまとめ、ただ軽量化を図るだけでなく、最も強度が必要な三脚座装着部分にはマグネシウム製部品を採用するなど、最適な材質を吟味し、軽さと堅牢性を両立せている。また、様々な大きさのカメラボディとの組み合わせを考慮し、三脚座(別売)を用意。三脚座には付属のストラップが使用でき、持ち運びや移動時のマウントへの負荷を軽減する。