富士フイルム、GFXシリーズで動画RAWデータ出力にも対応するファームウェアアップデートを提供開始
2020-06-30 掲載

富士フイルムは、GFXシリーズの3モデル「FUJIFILM GFX 50S」「FUJIFILM GFX 50R」「FUJIFILM GFX100」の最新ファームウェアを公開した。ファームウェアのダウンロードは以下より。
GFXシリーズは、35mmフルサイズより70%大きいラージフォーマットセンサーによる解像力と、富士フイルムの蓄積した色再現技術が特徴のハイエンドカメラシステム。今回のファームウエアアップグレードで、画質・オートフォーカス・拡張性をアップデートする。詳細は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
■独自の色再現による卓越した画像技術を拡充
- 多彩な色・階調表現が可能な「フィルムシミュレーション」を3モデルともに拡充。スナップ写真などで愛用されてきたカラーネガフィルムをもとに画質設計を行った「クラシックネガ」モードを3モデル全てに新搭載。写真フィルムの現像方法「銀残し」を施した表現が可能な「ETERNAブリーチバイパス」を「GFX100」に、当社映画用フィルムの色・階調を再現した「ETERNA」モードを「GFX 50S」、「GFX 50R」にそれぞれ搭載しました。
- 「GFX100」に搭載されている機能「スムーススキンエフェクト」を「GFX 50S」、「GFX 50R」にも搭載。ポートレートに適した肌のなめらかさを表現できます。
- 青空などブルー系の被写体に対して深みのある色再現・階調再現が可能な「カラークロームブルー」を「GFX100」に搭載。
■オートフォーカス性能の改善
- 「GFX100」において、低照度-5EVの環境下でも高速・高精度な位相差AFを実現。また「GFX 50S」、「GFX 50R」においてもAF時の露光時間を延ばすことで暗時のAF精度を向上させる「AF-S時低輝度優先AF」モードを新たに追加しました。
- 3モデルにおいて顔・瞳AF性能が改善。複数人を撮影するときの検出精度や安定性が向上し、より快適なポートレート撮影を可能にします。
- 3モデルにおいて、フォーカスブラケティングにオートモードが追加されました。撮影の始点・終点と撮影間隔を設定すれば、カメラがコマ数とステップを自動で設定してくれます。
■その他、お客様のご要望に応えた各種機能の拡充
- 3モデルにおいて、一部のテザー撮影機能に対応したソフトウエアを使用する際に、PC上から静止画撮影の露出条件(シャッタースピード、絞り、ISO感度、露出補正)を設定変更することが可能になりました。
- 3モデルにおいて、カメラ内で付与したレーティング情報が一般的なソフトで見られるようになりました。
- 「GFX 50S」、「GFX 50R」において、SDカード内の1フォルダ当たりの保存可能枚数の上限が、999枚から10倍の9,999枚に増えました。
■USB通信による動画撮影の制御がジンバル・ドローンから可能に
- 「GFX100」と、「GFX100」の本機能に対応したジンバル・ドローンを組み合わせることで、動画撮影の開始・終了、動画撮影の露出条件(シャッタースピード、絞り、ISO感度、露出補正)の設定、マニュアルフォーカスのピント調整が制御可能になりました。Guilin Feiyu Technology Incorporated Company、Shenzhen Gudsen Technology Co., Ltd.、SZ DJI Technology Co.,Ltd.、ZHIYUN (アルファベット順)が対応製品の提供を表明しております。
■ATOMOS社製HDMIフィールドモニター/レコーダー 「NINJA V」への動画RAWデータ出力が可能に
- 「GFX100」ではHDMI経由で最大4K/29.97P 12bitの動画RAWデータ出力が可能となり、ATOMOS社製HDMIフィールドモニター/レコーダー「NINJA V」でApple ProRes RAWとして記録することができます。「NINJA V」の対応ファームウエアはATOMOS社よりリリースされる予定です。カメラ内現像処理が行われていない動画RAWデータは、露出変更やカラーグレーディングに柔軟に対応することができ、本格的な映像制作に適しています。また、フィルムシミュレーション/F-Log/ハイブリッドログガンマ(HLG/Hybrid Log Gamma)方式で撮影された映像を同時にカメラ内SDカードに記録することも可能です。
[ Category : NEWS ]
[ DATE : 2020-06-30 ]
[ TAG : FUJIFILM 富士フイルム GFX]
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