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ソニー、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α7S III」を発表。最高ISO409600、4K120p動画などの撮影性能と機動性を強化

#SONY #α7S III

2020-07-29 掲載

ソニーは、α7S II登場から5年ぶりとなる新製品として、最高ISO409600の高感度性能と15+ストップの広いダイナミックレンジ、高精細4K120p動画記録、精度と追従性を高めたAF性能など、撮影性能と機動性を追求した映像クリエイター向けフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7S III」を2020年10月9日に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税別409,000円。

α7S IIIは、最高ISO409600(拡張時)の高感度性能と15+ストップ(S-Log3動画撮影時)の広いダイナミックレンジに加え、間引きや加算のない全画素情報の読み出しにより、フルサイズならではの表現力はそのままに、モアレ(縞模様)やジャギー(階段状の線)を抑えた高い解像力による4K映像記録を実現するという。

最大120pのハイフレームレート映像を4K解像度でカメラ内部に記録可能。4K解像度の最大5倍の滑らかなスローモーションも可能となる。また4:2:2 10bitのサンプリングにも対応し、従来の4:2:0 8bit比で約128倍の情報を保有しているため、カラーグレーディング時の微細な階調・色調整が可能だという。圧縮方式においては、従来のLong GOPに加え、フレーム単位で圧縮し高画質記録を行いスロー&クイックモードでの撮影時は最大1200Mbpsの記録ビットレートとなるAll-intra(XAVC S-I撮影時)方式や、高効率圧縮コーデックのMPEG-H HEVC/H.265を採用したXAVC HSに新たに対応している。高い圧縮効率により、同じファイルサイズの場合、従来よりも高画質に記録できるという。

ソニーの業務用カメラに搭載されているS-Log3/S-Gamut3にも対応し、カラーグレーディングを前提とした映像制作時の業務用カメラとの親和性を高めている。S-Log3動画撮影時のISO下限値は常用640、拡張なら160まで設定可能。また、XAVC S-Iの4K記録を含む各記録方式の動画を記録する際に、低ビットレートのプロキシー動画をHD解像度で同時記録でき、インスタントHDRワークフローを実現する4:2:2 10bitのHLG(Hybrid Log-Gamma)記録にも対応する。

新開発の裏面照射型構造イメージセンサーや画像処理エンジンBIONZ XRなどにより、中・高感度域において、ノイズ低減による1段分(従来機α7S II比)の画質向上を実現。全ての感度域で低ノイズ性能を有し、滑らかな階調表現や細やかな質感、色再現性能などを実現するとしている。新搭載の可視光+IRセンサーを活用し、蛍光灯やLEDなど色調整が難しい人工光源下でもより正確なホワイトバランスが得られるよう、AWB(オートホワイトバランス)性能も進化している。

有効約1210万画素の新開発裏面照射型CMOSセンサーExmor Rを採用

新画像処理エンジンにより、肌色再現やハイライトの粘り(ロールオフ)が大幅に改善され、さらに高感度時のノイズを抑制して解像感の高いクリアな映像を実現。加えて、新開発CMOSセンサーと新画像処理エンジンにより、4K撮影時はα7S II比で約3倍、ローリングシャッター動体歪みを低減する。素早いパン・チルト時やジンバルを用いた高速移動撮影時など、歪みなく正確に撮像することが可能だという。また、動画を記録しながらシーンに合わせてホワイトバランス設定を調整可能。映像の色味はゆっくりとスムーズに変化するため、室内から屋外へ移動しながら記録するウェディングなどの撮影時に便利だ。

αで初めて、カメラから対応機器への16bit RAW映像の出力がHDMIケーブル経由で可能となる(Atomos社Ninja V HDRモニター・レコーダーで対応予定)。フルサイズ4264×2408(16:9アスペクト)、16bit映像出力が各種フレームレート(60p/30p/24p)で設定できるほか、XAVC S-Iなど4K動画を本体内で記録しながらのHDMI出力も可能だ。

高速性・追随性に優れた像面位相差検出方式とAF精度の高いコントラスト検出方式のメリットを兼ね備えたファストハイブリッドAFシステムを、α7Sシリーズとして初めて搭載。フルサイズを生かした浅い被写界深度での撮影においても、ソニー製Eマウントレンズ群と組み合わせて、動きの速い被写体に高精度かつ滑らかにフォーカスを合わせ続ける。

また、リアルタイム処理に優れた新画像処理エンジンBIONZ XRにより、検出能力が従来比30%向上したリアルタイム瞳AF(人物)を用いれば、角度のある横顔や上向き、下向きの顔でも、高精度に自動的に瞳にフォーカスを合わせ続けられる。画面内の任意の場所にいる人物をAIを活用したリアルタイムトラッキングで追従し、瞳を認識すればリアルタイム瞳AFでの追従が行える。

AFトランジション速度を7段階に、AF乗り移り感度をそれぞれ5段階に設定でき、撮影シーンや撮影者の表現・意図に合わせた細かなフォーカス表現が可能。加えて、追従する被写体をタッチ操作ですばやく変更できるようになり、インタビュー取材などフォーカス合わせに集中できないシーンでも直感的な操作ができる。マニュアルフォーカス中に、タッチフォーカスによるピント合わせも可能。さらにモバイル機器にインストールしたImaging Edge Mobile(Ver. 4.2以降)からも、タッチ操作によるフォーカシング操作が可能となった。

長時間連続録画を可能にする新開発の放熱構造を実現

撮影中の温度上昇を抑制するため、イメージセンサーから画像処理エンジン、各種回路設計すべてにおいて細やかな制御を行うことで、低消費電力を実現。カメラの内部構造やパーツを新たに設計し、イメージセンサーや画像処理エンジンの駆動に伴う熱を効果的に分散し放熱させることで、バッテリー容量を使い切るまで、1時間を超える4K60p動画記録が可能

※ソニー測定条件。XAVC S-I 4K 4:2:2 10bit記録、25°C(室温および録画開始時のカメラ温度)、自動電源OFF温度[高]設定、条件により撮影可能時間は変わる

光学式5軸ボディ内手ブレ補正に動画専用アクティブモードをαで初めて搭載。カメラ内蔵の手ブレ補正ユニットとジャイロセンサー、最適化されたアルゴリズムにより、手持ちによる歩き撮りなどさまざまな場面で、画質をそのままに安定したなめらかな映像を撮影可能。

進化したAFアルゴリズムにより、測距可能輝度範囲の下限値がα7S IIのEV-4からEV-6(AF-S時、F2.0、ISO100)となった。肉眼で被写体を捉えにくい暗いシーンでの撮影に便利だ。また、最高10コマ/秒の高速連写性能や、大容量バッファメモリーと高速処理性能による1,000枚以上の非圧縮RAWファイルの連続記録なども可能(CFexpress Type Aカードが必要)。

α7R IV比約1.6倍の解像度をもつ新開発の約944万ドット(Quad-XGA)・大型0.64型有機ELディスプレイを採用した電子ビューファインダーを搭載。0.90倍のファインダー倍率(対角視野角:約41度)とハイアイポイント(約25mm)や周辺歪み低減設計で、隅々までクリアな映像を映し出すとしている。防塵・防曇性能や表示レスポンス、被写体に応じたモード設定なども採用。

従来のRAW、JPEGに加え、ソニーのデジタルカメラとして初めて静止画記録フォーマットHEIF(High Efficiency Image Format)に対応。10bitで記録可能。さらに、HEIFの圧縮技術により、従来のJPEGと同等の画質を保ちながら、約2倍の圧縮効率でファイルの保存が可能。また、HLG静止画モードを新たに搭載し、同モードで記録したHEIF画像は、ソニー製のHDR(HLG)対応テレビと本機をHDMIケーブルで接続すれば、従来より広いダイナミックレンジをもつ臨場感のある映像を大画面で楽しめるとしている。

新開発の横開きバリアングル機構を採用。横方向に176°、上方向180°、下方向90°と自在に可動する

シーンに合わせて角度の調整が可能なバリアングル機構を、ソニーのミラーレス一眼カメラで初めて搭載。モニターは、約144万ドット、3.0型の大画面で、新たにタッチ操作に対応。録画中は、撮影画面に赤枠を表示することで、認識しやすくなっている。

約144万ドット、3.0型の大型タッチパネル液晶を採用

撮影画像を、思い通りの雰囲気に仕上げることができる機能を新たに搭載。コントラストがありながら落ち着いた発色と印象的な色味の[FL]や、マットで柔らかな質感の[IN]など、色合いや濃さ、明るさ、コントラスト、シャープさなど多彩な要素を組み合わせた全10種類の画作りの設定がカメラ内にプリセットされている。選択したモードをベースにさらに独自の画作りが可能なほか、好みの設定をカスタムルックとして登録することも可能。

4K動画と同時に高音質な音声記録を求める映像クリエイターの要望に応え、デジタルオーディオインターフェースに対応したマルチインターフェースシュー(MIシュー)を搭載。別売のショットガンマイクロホン「ECM-B1M」やXLRアダプターキット「XLR-K3M」と組み合わせれば、音声をデジタル信号でダイレクトにカメラに入力できるため、ノイズを徹底的に抑制した高音質な録音が可能。XLR‐K3Mとの組みあわせでは、αで初めてデジタル4CHや24bitでの音声収録に対応している。

記録メディアはSD/CF×2枚を採用

また、CFexpress Type AカードとSDXC/ SDHCカード両方に対応したスロットを2基搭載。4K 4:2:2 10bit XAVC S-I映像を、リレー記録で長時間撮影ができたり、2つのメモリーカードへの同時記録でバックアップが可能。CFexpress TypeAカードは、連続撮影や高ビットレート4K動画撮影に適した小型のメモリーカードで、その高速書き込み処理性能により、静止画・動画の膨大なデータ処理においてもカメラ本体のバッファーを迅速に解放し、クリエイターの撮影中のストレスを低減。また撮影後のワークフローにおいても、SDカード記録比で約1.7倍のPCへの高速データ転送が可能だという。

様々な撮影アングルからの操作性を考慮し、MOVIEボタンがボディ上面に配置されている

一覧性とアクセス性を向上したメニュー構成に刷新し、迅速な設定操作が可能。タッチによるメニュー操作にも対応し、より直感的にレスポンスよく設定変更が可能。静止画・動画で別設定が可能になったFn(ファンクション)メニューや、様々なカスタム設定にも対応する。

■α7S IIとα7S IIIの比較表
α7S II α7S III
画像処理エンジン BIONZ X BIONZ XR
イメージセンサー CMOSセンサー 裏面照射型CMOSセンサー
ダイナミックレンジ 15ストップ(S-Log3動画撮影時)
オートフォーカス コントラスト169点
瞳AF
像面位相差759点
リアルタイム瞳AF
ISO感度 100-102400
(拡張50-409600)
80-102400
(拡張40-409600)
bit 4:2:2 8bit 4:2:2: 10bit
4Kフレームレート 30p/24p 120p/60p/30p/24p
ボディ内手ブレ補正 4.5段分 5.5段分/動画時アクティブモード
RAW記録 ○(外部出力)
記録メディア SDカード×1枚 SD/CF×2枚

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[ DATE : 2020-07-29 ]
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