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アップル、Final Cut Pro Xをアップデート。プロキシを用いるワークフローやソーシャルメディア編集ツールを強化

#Final Cut Pro #Apple

2020-08-26 掲載

アップルは、Final Cut Pro Xの最新アップデートを公開した。既存のユーザには無料アップデートとしてMac App Storeで提供される。新規ユーザは税別36,800円で購入可能。

アップデートにより、ワークフローのリモート作業が強化され、コンテンツクリエイターの編集作業をスピードアップする新機能が追加される。プロキシメディアの作成および管理方法の向上により、高解像度フォーマットで作業する場合、またはリモートで共同作業を行う場合のポータビリティとパフォーマンスが向上。ソーシャルメディア用の新しいツールでは、人気のソーシャルメディアプラットフォームに合わせて、ビデオをスクエア、縦型、その他のカスタムサイズに自動的にトリミング可能だとしている。

プロキシを用いるワークフローの強化

Final Cut Proの今回のアップデートでは、プロキシを用いるワークフローを大幅に強化。編集作業に用いるライブラリの移動が簡単になり、巨大な高解像度ファイルを伴うリモート作業が簡素化される。

Final Cut Proとしては初めて、ProRes ProxyまたはH.264コーデックを用いて、オリジナルサイズの12.5パーセントまで縮小したプロキシファイルの作成が可能。また、プロキシメディア、イメージ、オーディオの各ファイルを外部またはネットワーク接続されたドライブにまとめられるようになった。Final Cut Proのライブラリさえも作成済みのプロキシに再接続でき、柔軟性は高まるという。

XMLを利用すれば、他社製のアプリケーションで生成されたプロキシメディアに接続可能。例として、コンテンツのレビューおよび承認作業に用いるクラウドベースのクリエイティブ共同制作プラットフォームのFrame.ioや、アセット管理ツールのKeyflow ProやPostLabなどがある。一部のクリップでプロキシメディアが利用できない場合でも、ワークフローを適応させて、オリジナルファイルまたは最適化されたバージョンのどちらでも表示できるとしている。

プロキシを用いたワークフローで作業中のiMacおよび16インチMacBook Pro

ソーシャルメディア向けトリミングの自動化ツール

Final Cut Proの今回のアップデートにより、ソーシャルメディア向けコンテンツを用意する機能を搭載する。プロジェクトで使用中の各クリップは機械学習を用いて自動的に主要な動きが解析され、Smart Conformによるインテリジェントなトリミング作業を通じて、スクエア、縦型、その他の任意サイズのビデオに変換される。Instagram、Snapchat、Twitterのような人気のプラットフォームに最適だという。

Transform Overscanによって、拡大·縮小、回転、位置を調節する際にトリミング境界の外側の部分が表示されるので、トリミングの位置合わせを簡単に行うことができる。また、Custom Overlayを追加して、横型以外のフレームにテキストやグラフィックを配置する際のガイドにできる。

ソーシャルメディア向けツールは、ビデオをスクエアや縦型のようなサイズにトリミングできるので、InstagramやSnapchatなどのプラットフォーム用のコンテンツ制作が簡単になる

編集ワークフローの強化

今回のアップデートにより、ISO、色温度、露出オフセットのような ProRes RAWカメラ設定が初めてインスペクタに表示されるようになる。隣接するクリップ間のオーディオのクロスフェードもワンステップで簡単に適用できるようになったほか、新しいコンテクストメニューにより、プロジェクトを閉じたり、タイムラインの履歴を消去したり、クリップやプロジェクトを各ファイルの最終変更日に基づいてリスト表示で見やすく分類したりできる。

今回のリリースでは、RED RAWおよびCanon Cinema RAW Lightフォーマット用の新しいMetal対応プラグインでもパフォーマンス向上を実現。8K RED RAWビデオをProRes 422にトランスコードする速度はMac Proで最大2倍、MacBook Proでは最大3倍まで向上。さらに、Final Cut Proでは初めて、8K Canon Cinema RAW Lightの再生·編集も可能になる。

360°ビデオでの作業では、ステレオスコピック3Dビデオに対する手ぶれ補正を素早くこなし、360°ビューアで左右の目に対する個別のビデオストリームを使って映像を確認できる。

さらに、リモートコンテンツを使った作業も、Frame.ioワークフロー機能拡張などのウェブベースのアセット管理アプリケーションからバックグラウンドでダウンロードしながら、直ちに始められるという。

隣接するクリップ間のオーディオのクロスフェードはワンステップで簡単に適用できる

MotionとCompressorも共にアップデート

Motionは、プロユーザーに向けて、エフェクトとグラフィックスの作成のための多様な機能を用意。他社製の3Dモデルを読み込んだり、USDZフォーマットの3Dモデルを収めた内蔵ライブラリから選んで、これをタイトル、ジェネレータ、エフェクト、トランジションに利用できる。さらに、3Dモデルの位置、回転、拡大·縮小をビヘイビアやキーフレームで操作したり、既存のリプリケータ、エミッタ、ライト(照明)、カメラを利用することで、クリエイティブの質をいっそう高めることもできる。

Compressorもアップデートされ、カスタムLUTエフェクトのサポート、各社カメラのLUTを利用してログエンコードされた映像をSDRまたはHDR出力に変換する機能、その他のワークフロー強化につながる機能を搭載した。

Motionは新たに3Dオブジェクトのサポートを強化。ビデオエディターが作品の質を高めるのを支援する

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[ DATE : 2020-08-26 ]
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