ブラックマジックデザイン、カットページと機能する新しい編集キーボード「DaVinci Resolve Speed Editor」を発表
2020-11-10 掲載

Blackmagic Designは、「DaVinci Resolve Speed Editor」を発売した。希望小売価格はUS$295(国内:税別35,980円)。
DaVinci Resolveのカットページ用のキーボードである同製品は、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせ、新しい方法で編集を高速化するソリューション。マウスと異なり、DaVinci Resolve Speed Editorはそれぞれの編集機能用のコントロールを搭載しており、複数のタスクを同時に行える。
また、Blackmagic Design販売店からDaVinci Resolve Studioを購入すると、期間限定でDaVinci Resolve Speed Editorが無償で付いてくる。

従来の編集ソフトウェアでは、メディアを管理する上で何千ものクリップを使用するので、クリップを絶えずクリック&ドラッグする必要があるという。しかし、テレビCMやニュース、宣伝広告、トレーニングビデオなどの制作において、この手法は時間が掛かりすぎる。一方、古くから使用されるテープベースのリニア編集には、ビデオテープ上のすべてのメディアが再生され、早送りと巻き戻しですべてのショットを確認できるという利点があったとしている。
カットページはこの利点を活かした最新の機能、ソーステープを搭載。ソースボタンを押すだけで、サーチダイヤルですべてのメディアをスクロールして確認できる。現在のクリップはビン内でハイライトされる。編集後もビューアはソーステープのままなので、すぐに次のショットに移動できるという。
イン点&アウト点の入力は、編集で最も使用される機能だという。DaVinci Resolve Speed Editorは、大型のイン点ボタンおよびアウト点ボタンを、手で簡単に見つけられる位置に搭載。配置は両手での操作に最適で、右手でトランスポートコントロール、左手でイン点&アウト点ボタンをコントロールして編集を実行できる。
サーチダイヤルでスクロールし、目的の位置にイン点&アウト点を設定可能。イン点&アウト点を設定したら、すぐ近くにある編集機能ボタンを押すだけで編集が実行できる。また、イン点&アウト点はソーステープにフォーカスを合わせる目的でも使用できる。ソーステープからビン全体に戻したい場合はエスケープキーを押すだけで実行できるという。

DaVinci Resolve Speed EditorはBluetoothを搭載しており、ワイヤレスで接続できる。また、通常のコンピューターキーボードと併用でき、ラップトップでの使用に最適としている。DaVinci Resolve Speed EditorはUSB接続にも対応しており、この接続を介して内部バッテリーに給電できる。Bluetoothと内蔵バッテリーにより、高い可搬性が実現しているという。
Blackmagic DesignのCEO グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。
このキーボードは、ワークフローを大きく分岐することになる、本当にエキサイティングな製品です。
これまでの編集ソフトウェアはマウスでの使用を前提として設計されてきました。しかし、各タスクを実行するために編集機能をマウスで何度もクリックする必要があるため、これはスピード性に欠ける作業方法でした。これを踏まえた上で、DaVinci ResolveのカットページとDaVinci Resolve Speed Editorは協調設計されたため、完全に新しい次世代の編集ワークフローが実現します。非常に高速で、使うのが楽しいキーボードです!
[ Category : NEWS ]
[ DATE : 2020-11-10 ]
[ TAG : BlackmagicDesign DaVinci Resolve]
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