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Blackmagic Design製品事例:ディズニープラスオリジナル映画「セイフティ~最高の兄弟」の場合

2020-12-23 掲載

© 2020 Disney and its related entities

Blackmagic Designの発表によると、ディズニープラスオリジナル映画「セイフティ~最高の兄弟」の制作において、撮影から最終出力までの全過程にDaVinci Resolve Studioワークフローが使用されたという。このワークフローでは、Blackmagic Designのスイッチャーやレコーダー、ルーター、モニターを中心として構築されたデジタル資産管理(DAM)システムを導入。同作品は今月、ディズニープラスで公開された。

「セイフティ~最高の兄弟」は、元クレムソン大学フットボール部のセイフティ、レイ・マクラスビーの力強い物語から着想されたドラマ。数々の困難に直面するも、持ち前の献身性と粘り強さで逆境に立ち向かう若者をジェイ・リーヴスが演じた。チームメイトと大学のコミュニティーにも助けられ、レイは11才の弟であるファーマーを育てながら、フィールドでも成功を収める。弟役を演じたのはタデウス・J・ミクソン。

2020年のパンデミック以前から、撮影現場およびポストプロダクションを効率化して費用対効果を高めることは、予算が限られた制作において最優先事項かつ必要不可欠なテーマとなっていた。エグゼクティブ・プロデューサーのダグ・ジョーンズ氏は、撮影現場の技術的なワークフローを改善し、撮影とポストプロダクションの間に存在する不要な障害を取り除き、エディターが制作に携わりやすくすることが、この問題に対する実践的な答えであると考えていた。

新しいテクノロジーの導入に積極的であるジョーンズ氏は、早期から映画制作の完全デジタル化を推進していた一人であり、テクノロジーは受け入れるべきものであると常に感じていた。今作で導入されたDAMワークフローは、放送の制作に使用されるツールの多くが劇場映画の制作にも使用可能であるという理解からアイデアを得たものだ。

© 2020 Disney and its related entities

ジョーンズ氏は、撮影現場に統合されたBlackmagic DesignのハードウェアとDaVinci Resolveを組み合わせることで、常時オンラインのパイプラインを構築でき、時間も費用も削減できると考えた。制作チームは、監督のレジナルド・ハドリン氏、撮影監督のシェイン・ハールバット氏、エディターのテレル・ギブソン氏と協力して、制作を効率化するパイプラインの輪郭を描いた。

ハールバット氏:過去100年以上にわたり、映画制作では多くのことが試行錯誤されてきました。それらは大変素晴らしいものであり、大切にすべきものです。そして現在、その枠組みをひっくり返すような技術が登場しています。これまでの流れを変えるようなものです。

このデジタルアセット管理システムによって、プリプロダクションから撮影、ポストプロダクションまでの過程を完全に統合できることをダグ・ジョーンズ氏から説明された時は、非常に驚きました。

彼らが構築したプロセスはシンプルで、撮影現場のオペレーターが一人で管理できるものだった。撮影用のカメラが回ると、DAMカートに搭載された複数のHyperdeck Studio Miniレコーダーが自動的にトリガーされ、同一のタイムコードで同時に収録が始まり、再生可能なフッテージが瞬時に作成された。

また、同じビデオフィードが撮影現場のDaVinci Resolveでライブグレーディングされ、ビデオビレッジまたは離れた場所にいるクリエイティブたちは、未処理のイメージではなく、カラー処理が施されたフッテージを確認できた。安全なクラウドサービスにアップロードされたデイリーは、カラー処理され、撮影現場とリモートロケーションで各日二度確認された。

ライブイメージおよび録画したショットは、ATEM 1 M/E Production Studio 4KスイッチャーとTeranex Mini SDI Distribution 12Gボックスを経由して、撮影現場ののどこでも見ることができた。オーディオの管理にはBlackmagic Audio Monitor 12Gが使用された。

監督や撮影監督など、ポストプロダクションにも影響を及ぼす意思決定者たちは、クリップにメモを残すことで、DAMカートから編集過程にメッセージを直接伝達できた。さらに、脚本監修者のメモもメタデータに追加して編集過程に持ち込むことができた。カメラからのオリジナルショットは、ストレージカードから高速RAIDドライブに直接ダウンロードされ、ポストプロダクションが行われている場所に各日数回運ばれた。ハールバット氏は、スタジオを含むあらゆる過程で明瞭なコミュニケーションが取れたことを高く評価した。

カメラからのメタデータをすべてRAIDシステムに取り込み、ショットをディズニーに送信して、全員が同じレベルでコミュニケーションできました。同じ日のデイリーを確認することで、スタジオと作品のつながりを強く感じることができました。

© 2020 Disney and its related entities

この包括的なシステムによって、各制作過程のクリエイティブたちは、自分たちが作品とつながっていることだけでなく、直接的に関与できることを実感できたとし、ハールバット氏はこれが極めて重要だったと考える。

このシステムでは、その日に撮影したデイリーをスタジオのスタッフに見せることができるので、彼らと相談して意思決定を行うことができました。例えば、私たちはアトランタで撮影を行い、昼食時と撤収時にすべてのデイリーを処理しました。

西海岸のスタジオにいるスタッフは、現地時間の4時、つまり帰宅時間の直前にデイリーをチェックしました。彼らは監督のレジナルドや 他のプロデューサーとも話すことができました。誰とでもコミュニケーションできたのです。その結果、制作に関わる全員が自分に発言権があると感じることができ、クリエイティブな過程の一員であると実感できたのです。

編集は撮影初日から開始され、撮影とポストプロダクションが交流する独特な同時進行プロセスとなった。エディターのテレル・ギブソン氏は、撮影が行われているのと同じ建物内に編集室をセットアップした。ギブソン氏は編集のすべてをDaVinci Resolve Studioで行った。

ギブソン氏:カメラの近くで作業できたのは非常に良かったですね。

実質的に編集は撮影現場で開始された。デジタルアセットマネージャーのマイケル・スモリン氏がDaVinci Resolveを使用して、オーディオとカメラファイルを同期させ、非破壊的カラーコレクションを適用して、編集タイムラインを作成した。

デイリーは撮影現場で出力され、システムに取り込まれました。従来のワークフローより高速でした。RAWデイリーを使用できたので、トランスコード処理は不要でした。ラボで作業したのと同じことですね。

第一アシスタントエディターのラーフル・ダス氏は、DaVinci Resolve Studioへの完全な移行を喜んだ。

DaVinci Resolve Studioについてより多く学びたいと感じていました。編集からフィニッシングまですべてカバーするソフトウェアとして急速に進化していて、ラボが不要になるからです。このプロジェクトの開始当初、DaVinci Resolve Studioに搭載された各パネルがカラー、サウンド、ビジュアルエフェクトなど専用のページとして分かれていることに感銘を受けました。

しかし、最初は大変そうにも感じました。従来のオフライン編集で、VFXやサウンドデザインに関して私たちに求められるのは、一時的な参照作業だけでした。しかしDaVinci Resolve Studioでは、グリーンバックのキーイングなどのシンプルなVFX作業や、アニメーションにおいて、ある程度のノウハウが必要であると感じたからです。しかし、DaVinci Resolve Studioのインターフェースは非常にユーザーフレンドリーなので、短期間で多くのことを学ぶことができました。

© 2020 Disney and its related entities

デイリーは各撮影日の開始から6時間以内にはチェック可能な状態となり、16時間以内には完全なデイリーがアップロードされた。編集は常に撮影から6時間以内に開始されたため、スタジオを含むあらゆる段階において、変更やメモに対する応答性が高まった。

一般的なオンセットツールでも基本的なカラー調整は可能だが、さらに進化したこのデジタルアセット管理ソリューションでは、撮影現場の必要に対してすばやく、直接的かつ高品質に対応できたため、多くの問題はその場で解消された。スタジオで待機する重役になるべく早くデイリーを見せ、その結果として要求されたカラーの変更を撮影現場で適用し、再度スタジオに送信して承認を得るという、シームレスで迅速なワークフローだった。

このようなスピーディなワークフローによって、エディターは撮影当日から編集室に届いたシーンの組み立てを開始できた。場合によっては、まだ一部のショットの撮影が終わっていないシーンの編集を開始することもあった。ラフカットのチェックは、撮影日の最後または翌日の朝に行われることが多かった。

ギブソン氏:今回のプロジェクトほど、自分とカメラが近い関係にあると感じたことはありません。

フィニッシングの過程では、コラボレーションが非常に上手く機能した。各チームメンバーが同じ未処理のデータセットで作業を行ったため、全員がフィニッシングの一部となった。例えば、ショットにカラーが適用されると、編集室にはデータ更新を要求するメッセージが届き、新しいカラー変更を即座に確認できた。

ハールバット氏:誰かがカラーを適用したり、誰かが何かを編集したり、VFXがショットに追加されたり、新しいトラックのサウンドデザインが完成したりすると、すぐに通知が来てそれらを確認できました。ひとつのコミュニケーションチャンネルを通して、全員がすべてをライブで確認できました。


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[ DATE : 2020-12-23 ]
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