Blackmagic Designの発表によると、BAFTA受賞およびアカデミー賞国際長編映画賞ノミネート作である「アナザーラウンド」のグレーディングにDaVinci Resolve Studioが使用されたという。トマス・ヴィンターベア監督は第93回アカデミー賞の最優秀監督賞にもノミネートされた。

デンマークのコペンハーゲンを拠点とするZentropa Postのカラリストであるエミル・エリクソン氏は、ストゥルラ・ブラント・グロヴレン撮影監督とトマス・ヴィンターベア監督が立ち合いの下、都市閉鎖前の2週間を掛けて同作のグレーディングを行った。

グロヴレン撮影監督:本作は「ドグマ95」のように照明をあまり使用せず、また色々と試したので、連続性の面でグレーディングを行うのが難しい作品だったと思います。また、ルックを作り直すことを念頭に置いてグレーディングに立ち会ったので、少し大変だったと思います。

最初の段階でカラーをブーストし過ぎたようで、緑とシアンが多くなり過ぎました。トマスは実直で、真実味があり、親密さを感じられるルックを求めていたので、それに基づきグレーディングを行いました。

同作の撮影は、ハンドヘルド・スタイルで撮影を行い、ビンテージのCanon K35レンズを用いることでデジタル撮影の雰囲気を和らげた。その映像をエリクソン氏がDaVinci Resolveのスタビライザーツールを使用して、極度な動きを補正しながら、動きが少な過ぎて停滞して見える部分には動きを追加する作業を行ったという。

エリクソン氏:一部のショットは、動きがなさ過ぎて他のシーンとのバランスが取れていないと感じました。こういったショットの多くが、三脚を使用して撮影したワイドショットでした。これに対処するために、ショットに揺れを若干追加しました。

気に入ったクリップの動きをトラッキングし、それを動きのないショットに追加しました。不自然になるので、カメラシェイクのプラグインは使用しませんでした。代わりに、ウィンドウトラッカーを使用し、そのトラッキングデータを反転させ、スタビライザーにペーストしました。

スキントーンに一貫性がない部分があったので、個人的にとても気に入っているLogツールを使用して、顔の露出を調整しました。ストゥルラは、非常に美しいコントラストの映像を撮影してくれたので、コントラストを上げるコントロールとコントラストポップ・プラグインを用いて、ブラックなどのコントラストを変更でき、また他の部分のコントラストとマッチさせることができました。