Blackmagic Designの発表によると、劇団ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)が、URSA Mini Pro 4.6K G2およびATEM Television Studio Pro HDスイッチャーを使用して、マルチカムのライブプロダクションを行ったという。

シェイクスピアの生誕地であるストラトフォード・アポン・エイボンを拠点とする同劇団は世界にその名を馳せており、パンデミック前は毎年20作を手掛けていた。同劇団は、ロンドンとストラトフォード・アポン・エイボンでの定期公演に加え、イギリス国内のみならず海外でも多数のツアーを行っていた。同劇団のマーク・ケンドリック氏は次のようにコメントしている。

昨年の3月に劇場を閉鎖して以来、一般の人々に対しての公演を再開できない状態でいます。冬の間、休演が続くことを踏まえ、デジタルでのアプローチを取ることにし、複数の作品をメインステージからライブ配信することに決めました。

フェスティバルは、デヴィッド・ウォリアムスの本を原作とする「The Boy in The Dress」でその幕を開けた。また、一般の観客や教育機関向けの作品も呼び物となっており、著名な作家であるマイケル・モーパーゴにより脚色されたシェイクスピア作品などが上演されている。

最大のチャレンジのひとつは、劇場での公演と同じ興奮と感動をいかに伝えるかということでした。既存の劇場に関する知識と、放送における慣行を組み合わせたワークフローを構築する必要がありました。私たちは、世界有数の演劇作品を生み出していることに非常に誇りを持っています。観客がRSCに期待する高い水準に応えるためには、できることは何でもする必要がありました。

それぞれの作品を観客の視点から撮影することに決めました。つまり、1階席から撮影しました。作品ごとに毎回若干異なるので、それに合わせてカメラの位置を適応させました。しかし、原則として2台のURSA Mini Pro 4.6K G2を1階席中央に設置し、3台目を舞台側面に配置して異なるアングルのショットを撮影しました。また、Blackmagic Micro Studio Camera 4Kで舞台とホールのワイドショットをキャプチャしました。

現在、俳優たちは観客の代わりにカメラに向かって演技している。

これは、特定の事項において困難をもたらしました。出演者とスタッフの安全を保つために対人距離を確保する必要があります。また、画面上でも舞台同様の見栄えになるようにするには、ステージの照明も変える必要があることが分かりました。

全カメラはSDIで接続し、Smart Videohub 12G 40×40にルーティングされ、ATEM Television Studio Pro HDを介して映像がミックスされた。

URSA Mini Pro 4.6K G2の画質は素晴らしいですね。また、製造品質と信頼性の高さにも感心しています。カメラを1日12時間以上使用することも多いのですが、問題が生じることは全くありません。ワークフローに加え、ソフトウェアコントロールとHyperDeck Studio Proレコーダーとの統合性の良さのおかげでマクロを作成できたため、合図を逃すことはありません。

今回の経験を通して、演劇をキャプチャする上で必要な知識が大幅に増えました。これにより、コロナウイルス収束後に何ができるかを話し合う上で、アイデアの幅が広がりました。RSCは今後も変わらず劇場での公演を続けていきますが、今回得られた新しい知識は、将来的に世界各地の方々に鑑賞していただくためのシステムを構築する際に活用できるでしょう。