Blackmagic Designによると、ナショナルジオグラフィックのアドベンチャー・リアリティ番組「Race to the Center of the Earth」の第1シーズンのメインカメラとして、複数のURSA Mini Pro 4.6K G2が使用されたという。

「The Amazing Race」のプロデューサーであるエリーズ・ドガニエリとバートラム・ヴァン・マンスターの両氏が手掛けた同作は、4チームが世界の異なる場所からレースを開始し、手強い地形を乗り越えていく姿を追う新番組。

撮影監督のジョシュア・ギターソンキ氏は、世界各地を股にかけた高難度のレース撮影には慣れているという。同氏は「The Amazing Race」の16シーズンに関わり、最終的には同番組の撮影監督を務めた経験から、アドベンチャー番組の撮影に必要な知識と能力を備えていると自負していた。

過去数年にわたって、バートラム氏から多くのことを学びました。 バートラム氏はプロデューサーやディレクターとして成功しているだけでなく、優れた撮影監督でもあるので、2人が「Race to the Center of the Earth」の撮影監督に私を選んでくれたことを大変光栄に思っています。

各チームが世界の異なる場所からレースをスタートするため、参加者にとって困難であるだけでなく、スタッフにとっても難題の山積する制作環境だ。

同作の計画段階でヴァン・マンスターとドガニエリ両氏は、小型でありながら高画質が得られるカメラが必要だと認識していた。

ギターソンキ氏は次のようにコメントしている。

バートラム氏と二人で、URSA Mini Pro G2のフッテージをいくつかチェックし、その後自分でテストしました。URSA Mini Pro G2を選択したのは、それほど高くないデータレートでRAWフォーマットの撮影が可能で、登山しながらの撮影にも適したサイズだったからです。

カメラチームは、レース参加者の4チームがロシア・北米・南米・東南アジアの様々な地形を進んでいく様子を、雨・強風・雪・水中などにかかわらず撮影しなければならない。

ギターソンキ氏は、各チームに対してカメラを使用する場所とタイミング、様々な条件に合わせて、URSA Mini Pro 4.6K G2をリグ組みする方法を事前に細かく計画した。各カメラ独自のリグには、すぐに使用できるレインカバーなどが含まれた。

綿密に計画することで、番組を通してルックに一貫性を持たせることができました。しかし素晴らしい画が撮れたのは、世界有数の撮影監督から成る撮影チームに依るところが非常に大きいですね。チームの誰もが「The Amazing Race」やその他のアドベンチャー番組に関わっており、カメラを担いで走ったり、登山したりなど、極限状態での撮影を豊富に経験しています

本作では、アドベンチャーレースの感情をそのままに伝えるシネマライクなスタイルを目指していました。レースの参加者が駆け巡る大自然の中に、視聴者が入り込んだかのような感覚を与える映像を撮影したかったんです。 そのためには、美しい景色の非常に細かなディテールを捉える必要がありました。

チームごとに撮影条件が大きく異なるので、変化の激しい環境・アクション・状況に臨機応変に対処する必要があった。

URSA Mini Pro 4.6K G2はコンパクトであるため、柔軟に撮影できるだけでなく、画質にも満足しています。

撮影にはBlackmagic RAWの固定ビットレート3:1が使用された。優れた画質を維持したまま、ストレージを節約するのに適した設定だったという。起伏に富んだ地形で、常に移動を続けるロケにおいて、ストレージは大きな懸念事項のひとつだったからだ。

また過酷な状況下での大きな試練は、出演者やスタッフだけでなくURSA Mini Pro 4.6K G2にも与えられたが、駆動性に問題は生じなかった。

URSA Mini Proは極めてタフですね。極寒の吹雪や氷点下、超高湿度など、非常に厳しい条件でも16台のカメラのうち、作動しなくなったカメラはありませんでした。

同氏がURSA Mini Pro 4.6K G2の最も気に入っている点は、Blackmagic RAWの色忠実度だ。

Blackmagic RAWのナチュラルなイメージに加え、優れたダイナミックレンジと色忠実度のおかげで、美しい映像を簡単に撮影できます。また、Blackmagic RAWはポストプロダクションにおける柔軟性が高いので、番組のルックを後日調整できるという安心感がありました。

撮影チームにとって、カメラに搭載されている何気ない機能が、撮影に大きな違いをもたらしたという。

ボタン一押しで4Kの120fpsで撮影できる機能を頻繁に使用しました。この機能は毎回確実に動作し、気に入っている機能のひとつです。わずかなサポートで冒険番組を撮影する上で、内蔵NDフィルターは、シンプルな手順で適切な露出を与えてくれます。

またBlackmagic Designのビューファインダーは、優れたシャープネスとカラーが得られるため、カメラで捉える実際の映像を把握する上で極めて役立ちました。

アドベンチャー番組には多くの困難が伴うのと同時に、息を呑むような素晴らしい瞬間も付き物だ。URSA Mini Pro 4.6K G2は、その瞬間を捉えた。

シベリアの森を参加チームがトナカイと共に進む様子を撮影する必要があったのですが、古い装甲兵員輸送車に乗せてもらって撮影しました。 簡単に言うと、戦車に乗って撮影したんです。

森の中には通り抜けるのが非常に難しい湿地帯もあり、キャンプ地までは数km離れた地点で日が沈み始めていた状況でした。戦車がキャンプ地に向かう途中、カーブを曲がってふと振り向いた時、非常に美しい夕暮れの森が目前に広がっていました。

私はURSA Mini Proを掴んで戦車から飛び降りて30メートルほど走って戻り、参加者とトナカイが曲がるだろうと予測した場所でカメラを構えたんです。参加者は、私たちと同じルートを取っているわけではなかったので、確実にそのポイントを通るという保証はなかったのですが、幸いにも私のいる方向へとカーブを曲がってくれたので、120fpsのスローモーションで、美しい森と夕焼けを背景とした参加者のショットを撮影できました。この番組の撮影において、最も気に入っているショットのひとつです。