三友は、2021年10月14日〜15日の2日間、東京都・品川区の本社ビルでLeitz ELSIEファーストインプレッションイベントを開催した。

2021年9月29日にLeitzが発表したフルフレームプライムレンズをいち早く体験できるイベントで、焦点距離25mmのプロトタイプを体験できるようになっていた。

Leitzは、SUMMILUX-C、Leitz PRIMES、M8やThaliaなどさまざまなプライムレンズをラインナップ中だ。その中でもElsieは、特色を重視するSummicron-Cに近いカテゴリーに属する製品だという。ただし、スーパー35mmのSummicron-Cに対して、ELSIEはそのフルフレーム版と思われるかもしれないが、そうではないとしている。

現在、フルフレームシネマレンズのマーケットは、シグマ、ツァイス、ARRIなどが製品をラインナップしているが、ミドルレンジからハイエンドまで価格帯の幅がとても広いというのが現状だ。ELSIEはその幅を埋める製品として、企画されたという。

まだ暫定だがユーロ価格は、標準域の焦点距離は1万9,500ユーロ。ワイド側やテレ側は2万2,000ユーロから2万3,000ユーロとしている。

さらに、フルフレームでその価格帯を実現するためにLPLマウントを初めて採用。現在、ネイティブでLPLマウントのレンズを発売しているのは、ARRIのSIGNATUREシリーズしかない。LeitzのELSIEは、ARRI以外で業界として初めてLPLマウントのレンズを採用した製品となる。

LPLマウントは、ARRIが最初にALEXA LFやALEXA MiniLFで初めて採用した規格で、口径が大きくて44mmのショートフランジバックを特徴とする。実はショートフランジバックはレンズメーカーからすると、ガラスのコストも下げられるという特徴もあり、LPLマウントの採用で、価格帯とサイズ、独自のルックが実現できるという。もし、ELSIEをPLで実現した場合、レンズは大きくなるし、価格も上がってしまっていただろうとのことだ。

ちなみに、ELSIEの生産国はドイツとしている。恐らく従来のドイツのイメージだと、大きく価格が高いと思われるが、これもLPLマウントによって価格帯を下げることが可能。LPLマウントはPLマウントに比べるととても生産効率が高いという。

REDやソニーVENICEは、サードパーティーからLPLマウント変換が多数発売中だ。例えば、VENICEで使いたい場合は、WoodenのLPLマウントを使用することで、ELSIEとの組み合わせが可能だという。

イメージサークルはフルフレームに対応。具体的には、46.5mmをカバーし、Vistaにも対応。外見のデザインは、ロゴや書体はこれまでのLeitzと共通だ。Leitz PRIMEやSUMMILUX-Cは、やや前経側にしたがって大きくなる傾向があるが、ELSIEは並行な筒状のデザインを実現している。

フルフレームでありながらフロント径は95mmでコンパクトだ。焦点距離25mmから100mmのフロント径はすべて95mmに統一。それ以外のワイドとテレ側は114mmになる。

ELSIEのラインナップは13本で構成され、2022年の半ばには8本程度のセットで発売。2022年後半に3本発売し、2022年内で合計11本発売するという。最後にワイド端の15mmとテレ端の150mmを2023年に発売を目指すとしている。