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Z CAM E2-M4が国内でも発売スタート

Z CAM E2は中国Z CAMが2019年に発売開始したマイクロフォーサーズマウント(MFT)の4Kで最大160Pを実現したカメラ(フレームレートと解像度、画角、コーデックの関係は後述の表を参照のこと)。

そのZ CAM E2からマルチカム同期機能を削減し、安価な価格を実現したカメラが「Z CAM E2-M4」だ。国内では、サロンフィルムズジャパンがZ CAMシリーズ全機種の販売を行う。

Z CAM E2-M4はマルチアスペクトのフォーサーズセンサーを採用したMFT機であり、UHDやC4Kであれば120fps、2.4:1であれば160fpsを実現するハイフレーム撮影にも対応したカメラである。動画に特化したMFTカメラとしてはパナソニックGH5SとBlackmagic DesignのBMPCC4Kが有名であるが、いずれも4K撮影は60Pまでの対応であるのに対し、Z CAM E2-M4はUHD120fps撮影可能という点がスペック的な側面として大きい。また、Z CAMの特徴としてマウントの交換が可能で、別途EF、PL、Mレンズマウントを取り付けられる(MFTレンズマウントが標準付属)。

まずはZ CAM E2-M4で撮影した映像作例をぜひフルスクリーンの4K設定でご覧いただきたい。

Z CAM E2-M4ファーストルック

映像作例は、4K120PとLowNoise4K30Pをメインに撮影した。夜の空港撮影ではEF 400mm F2.8L IS USMのレンズにx0.7レデューサーを使用して35mm換算の560mm F2というかなり反則的な撮影を行っているが、個人的には、これがその他の映像も含めマイクロフォーサーズマウント機で撮影された映像か?と思うほどに美しいと思う。今回は、Z CAM E2-M4の使用感を含め感想を述べさせていただく。

コンパクトなサイズのZ CAM E2-M4

普段使用しているGH5SとBMPCC4Kと3台並べて記念撮影

また、Z CAM E2-M4はその採用マウント、画素数を含めてパナソニックLUMIX GH5S/Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K(BMPCC4K)と比べてどうなのかが気なる方が多いと思う。それらも含めて書いてみたいと思う。

Z CAM E2-M4概要

■イメージセンサー

まずZ CAM E2-M4は画素数10.28M、サイズ19x13mmと一般のフォーサーズセンサーに比べて水平方向がやや大きいセンサーを採用している。これはマルチアスペクトを採用しているGH5Sと同じセンサーを使用していると推測できる。

デュアルネイティブISOを採用したセンサーでありそれぞれのベース感度は低ゲイン側でISO500、高ゲイン側でISO2500となっている。

■ダイナミックレンジ

メーカー公称値としてダイナミックレンジは13-15STOP、WDRモードを使用した場合は16STOPを実現するという。WDRモードに切り替える際は一度本体は自動で再起動する形となるが、これは露光時間の異なるフレームをラインバイラインで合成を行っているモードと思われ、風景撮影などでダイナミックレンジを拡大させるのに有効な撮影方法である。被写体によっては不自然なモーションブラーが出るという報告もあるが、大変面白い試みであると思う。

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/08/ong94_ZCAME2M4_03.jpg WDRモードをオン
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https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/08/ong94_ZCAME2M4_04.jpg WDRモードをオフ
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■コーデック

内部収録時のコーデックはH.264(4:2:0 8bit)/H.265(4:2:0 10bit)/Apple ProRes(422Proxy/422LT/422/422HQ)さらに独自のRAWフォーマットであるZRAWを選択できる。また、ATOMOS NINJA Vを使ってHDMI経由でのProResRAWでの撮影も可能だ。

なお、フレームレートとコーデックの関係は下記の通りとなる。

エンコーダー
解像度
H.264 H.265 ProRes 422 Proxy ProRes 422 LT ProRes 422 ProRes 422 HQ
C4K(LN)4096×2160 30fps 30fps 30fps 30fps 30fps 30fps
4K(LN)
3840×2160
30fps 30fps 30fps 30fps 30fps 30fps
C4K
4096×2160
60fps 120fps 75fps 60fps 60fps 30fps
4K
3840×2160
60fps 120fps 75fps 75fps 60fps 50fps
C4K
2.4:14096×1728
60fps 150fps 75fps 60fps 60fps 50fps
4K
2.4:13840×1620
60fps 160fps 75fps 75fps 60fps 60fps
3969×2772 60fps 60fps 60fps 60fps 50fps 30fps
3312×2760 60fps 60fps 60fps 60fps 60fps 30fps
2704×1600 60fps 160fps 75fps 75fps 75fps 75fps
1920×1080 120fps 240fps 120fps 120fps 120fps 120fps

作例のほとんどは汎用性の高いH.265にて撮影を行った。ビットレートは3段階設定出来、作例撮影ではHigh(高ビットレート設定)を使用したがファイルサイズから確認する限り、概ね200Mbps~300Mbpsだった。

なお、本機はNINJA Vと接続することでProResRAWでの収録まで可能となっていることも注目すべき点だろう。

■イメージプロファイル

私の場合Logで撮影してDaVinci Resolveで色を触ることが多いため、Z-Log2を選択したが、撮って出しであればRec.709が妥当な選択と思う。

■外装

アルミ削り出しボディに多くのポート、ボタン類を配置している。小型ながらずっしりとした塊感があり質感も非常に高い。側面と上部ボタンの設定はカスタマイズが可能である。前面と背面にはREC中に赤に点灯するタリ―ランプが搭載されており、演者さんにとってもステータスが分かりやすい様になっている。

■メディア

CFast2.0の他、USB-Cによる外部SSD接続が可能になっている。今回はUSB-Cは後述のスマートフォンを接続するため、CFastのメディアを使用した。CFastはProGrade Digitalの512GBのメディアとカードリーダーをお借りした。いずれの動画コーデックも全く問題なく記録可能だった。

PROGRADEのCFast 2.0 512GBカードとカードリーダー

■モニター

非常に小型のステータスモニターが上部に搭載されている。撮影中の映像を確認する使い方よりも設定変更、ステータス確認のためのモニターと考えた方が良いだろう。映像のモニタリングに関してはHDMI出力は当然の事、Wi-FiやUSB-Cを使ったスマートフォンへの転送が便利だ。

■端子類

背面ポートを見てお分かりかと思うが、非常にポート類が充実している。HDMIやUSBポートは当然の事ながらWi-Fiアンテナを接続する端子やXLR出力まで備わっている(ヘッドフォン出力、マイク入力は右側面部にある)。

今回は時間の都合上試せなかったがLANポート、コントロールを使ったネットワークを通じての動画ストリーミング出力、カメラ制御が可能で、まさにオールインワンのパッケージである。前述の通りUSB-C経由でiPhoneに接続した場合、非常に快適なモニタリングが可能となっている。Wi-Fiでの接続でも通常撮影では全く問題はないが、撮影データのプレイバックでは高速なデータ転送を行う必要があり有線接続が良い。

■バッテリー

いわゆるソニーのLバッテリーを使用できる。多くの方がこのバッテリーを所有していると思われるので、Lバッテリーの採用はありがたい。私はNP-F970を使用して撮影を行ったが、私の使い古しのバッテリーでも4K30P撮影時で連続4時間が可能だった。大容量というのもあるが、長時間の撮影でもバッテリー一個で済むというのは大変ありがたい。

4K120Pを含む画質インプレ

まず4K30Pの低ノイズ設定であるが、これに関しては非常にクリーンな映像が撮れる。GH5Sを初めて触った時にも同じ印象を受けたが、ノイズがMFTとして非常に少ないレベルである。また、ハイライトのクリップまでのロールオフが美しい点もこのカメラの特徴。

筆者が特にこだわっている夜の航空機の点光源描写も問題なく表現できる。これはBMPCC4Kよりも個人的には好印象である。

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/08/ong94_ZCAME2M4_13.jpg ※画像をクリックすると拡大します

また、このカメラは人肌が非常に美しく撮れる印象だ。グレーディング次第でもあるが、スキントーンの出方が非常にシルキーで人を撮影していて非常に楽しくなるカメラだ。

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/08/ong94_ZCAME2M4_14.jpg ※画像をクリックすると拡大します

この点に関して代理店に聞くと、中国のメーカーだけにアジア人の肌色の再現には特にこだわっているとの事だった。VFR(Variable Frame Rate)での撮影もかなり行ったが、私が見る限りは低ノイズに比べてレンジが下がることもなく、色も解像感も大きく劣化する印象はなく良好な画質が得られると感じた。ただし、一部シャドー領域で低ノイズ設定では見られない横引き状のノイズが見られる。

今回の作例ではポスト処理によるノイズリダクションは行っていないので、じっくり目を凝らして判断していただければと思うが、この程度であれば個人的にはガンガン使えるレベルだ。

■4KハイフレームがVFRで撮れる唯一のMFTカメラ

上記にも関係するが、このカメラを使う理由の一つが120fps(2.4:1であれば150fps)の映像が撮れる点にあると思う。EOS R5やα7S IIIの登場で4K120pが実現されたが、このカメラはVFR(Variable Frame Rate)でフレームレートを任意に設定できる点が大きい。

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/08/ong94_ZCAME2M4_15.jpg スマートフォンを使用したVFRの設定(更に細かい設定も可能)
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特に東日本ではフリッカーを避けるために120fpsを避けてややフレームレートの低い100fpsで撮影を行うことがあるが、多くの民生カメラではそれが出来ない。ポスト処理でフリッカーを低減させる事も一つの方法だが、やはり撮影時にフリッカーを避けたフレームレートを設定できる事の意味は大きい。

なお、世の中には様々な調光周波数のLED照明があふれているため、東日本だからといって100fpsで撮れば全て解決できるという意味ではないのでその点ご注意いただきたい。

スマートフォン接続で便利になる

とにかく驚いたのがスマートフォン連携である。このカメラはステータスモニターが小さいため必ずモニタリングが必要になるが、当初NINJA Vや外部モニターを接続してモニタリングしようと思っていた私のプランをいい意味で裏切ってくれた。

とにかくこのカメラはスマートフォンと接続することが必須とも言えるレベルにあり、操作性が圧倒的に向上する。Wi-Fi接続でも接続が切れるなどの問題は発生しなかったが、安定したデータ転送の観点からは有線接続をお勧めする。有線接続の場合はスマートフォンへの電源供給も同時になされるため、スマートフォンの電池が先になくなる事もなく、またライブビュー時の映像遅延も非常に少ない。

とにかく全ての操作設定がスマートフォンで出来るだけでなく、スマートフォンでなければ出来ない使い方がある。

日本のカメラのほとんどのスマートフォン連携は、カメラが持つ一部の機能をスマートフォンでもコントロール出来るようにしたものに対して、Z CAMの場合はスマートフォンはカメラの全ての機能を司るコントローラになるのだ。これは驚きでしかない。

■REC中の拡大表示&タッチフォーカス

タッチフォーカスはZ CAMの液晶では出来ないことの一つだろう。また、録画中であっても拡大表示は画面をタップすることで拡大可能である。さらにスワイプすれば自由に拡大箇所を移動することができる。いずれもスムーズな挙動であり実用的だ。

■フォーカストランジション

任意のフォーカス2ポイントを予め設定して、スマートフォンでピン送りが簡単に出来る。インターフェースも秀逸であり、フォーカスポイントを設定しA点を長押し、異なるフォーカスポイントに移動しB点を長押し。たったこれだけでフォーカストランジションの設定が可能である。あとは撮影中にA点、B点をタッチすればスムーズにピントを送ることが出来る。

カメラ本体で操作する訳ではないのでタッチ時の振動が映像に映る事もない。これはスマートフォンならではの機能だと思う。

■撮影アシスト機能

フォールスカラー、ゼブラ、ピーキング、LUT適用プレビューなどの機能は当然実装されており、ベクトルスコープ、波形モニターの類も表示させる事が可能である。とにかく撮影をアシストする機能の充実っぷりには正直驚いた。

Z CAMはスマートフォンと組み合わせることによって初めて、高機能撮影機器として成り立つと言っても過言ではない。むしろ絶対にスマートフォンと組み合わせて使用するべきであると思う。

■画質設定、コーデック設定、カメラステータス確認

とにかくカメラの設定を一覧で見たいという事は多いと思う。スマートフォンの大画面を活かして現状のカメラの設定がどうなっているのかを一発で表示させてくれる機能は非常にありがたい機能である。設定をするためのコントローラにとどまらず、こういった機能を搭載していることはZ CAMシリーズの素晴らしい点である。

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/08/ong94_ZCAME2M4_22-2.jpg ※画像をクリックすると拡大します
■ここまで出来てしまうと欲が出てくる

正直ここまでスマートフォンでコントロールできるのかと感心する一方で、ここまで出来るなら撮影プロファイルを複数スマートフォンに登録して撮影シーン事に切り替えるという機能が盛り込まれるといいなと思うのである。

今のアプリでも操作性が良いため、時間をかけずにフレームレートを切り替えたりコーデックを切り替えたりは出来なくもないが、フレームレートを切り替えてコーデックを変更し、イメージプロファイルを切り替えると3ステップはかかってしまう。

これを予めスマートフォン上にプロファイルとして登録しておいて複数のプロファイルを切り替えるという運用が出来れば今まで以上に撮影が捗る事は想像出来る。

GH5S/BMPCC4Kと比べてどうなのか?

フォーサーズセンサー動画機としてポピュラーなGH5S/BMPCC4Kと比較したものが下記である。

■スペック比較

スペック的には4Kの最大フレームレートが目を引く。また、コーデックの多彩さもZ CAM E2-M4の特徴の一つだと思う。

比較的ビットレートの低い撮影ではSDカードで事足りてしまう事が多いので、メディアが高価なCFastという点がやや残念である。バッテリーもソニーLバッテリーがそのまま使えるのは利便性が高い。

GH5S BMPCC4K Z CAM E2-M4
重量 580g(本体のみ)660g(バッテリー含む) 722g 930g(本体のみ)
大きさ 138.5×98.1×87.4mm 178.1x96x85.5mm 91.2×99.25×95.6mm
4K最大フレームレート 60P 60P 120p(2.4:1の場合160p)
VFR ×
コーデック H.264/4K30p 4:2:2 10bit/4K60p 4:2:0 8bit/(外部収録時4:2:2 10bit対応) .BRAW/ProRes H.264(4:2:0 8bit)/H.265(4:2:0 10bit)/ZRAW ProRes/ProResRAW(NINJA V)
AF ◎AF-C人体認識他 〇AF-C顔認識
メディア SDx2 SD/CFast2.0/USB-C to SSD CFast2.0/USB-C to SSD
バッテリーの持ち 2時間(DMW-BLF19) 40分(LP-E6)D 1.3時間(NP-F570)/4時間(NP-F970)
高感度耐性
スチル機能 〇(メカシャッター)
本体ディスプレイ 3.2インチタッチスクリーンバリアングル 5インチタッチスクリーン固定 小型LCD固定
スマートフォン連携
ボディ内/手振れ補正 なし なし なし
実売価格 税込約25万円 税込約16万円 税込約20万円

とはいえスペックだけでは比較しにくい部分もある。

RAWフォーマット素材でカラーグレーディングを重視するのであればDaVinci Resolveネイティブな.brawを採用するBMPCC4Kが利点は大きいと言える。ZRAW VideoSuiteで内部収録RAWであるZRAWをカラーグレーディングを行い現像処理することは可能だが、複雑なノードやクオリファイアー、パワーウインドウを使った処理をDaVinci Resolveのみで完結できる.brawが有利だ。

また、上記3機種はいずれもボディ内手振れ補正がないため、本体のみでRun&Gunスタイル撮影するのであれば、グリップがしっかりしつつバリアングルであるGH5Sが扱いやすいと思う。

■通常感度領域の印象

同一被写体でテストしているわけではないので、ここは私の印象で述べている部分があることをご了承いただきたいが、通常感度(低ゲイン側ベース感度)においては3機種とも横並びという印象を受けた。

シャープネスの比較的高いGH5Sに比べてE2-M4はデフォルト値は少し柔らかい描写のように感じる。シャープネスをMediumに設定すると私がメインで使用しているGH5Sとほぼ同じであるがこれは好みの問題だと思う。WDRモードを使用しない際のダイナミックレンジも特に3機種間で大きな差は感じなかった。

ただし、Z-Log2素材をグレーディングした際のハイライトのロールオフは大変美しく、ハイライトを滑らかに自然に表現できるカメラであると感じた点は付け加えておこう。

■高感度領域の印象

高感度画質に関しても特に3機種で大きな違いは感じられない。Z CAM E2-M4(Z-Log2)はある程度素材の段階でデノイズはされている状態であるが、ISO3200の感度でも特に塗りつぶし感は感じなかった。RAW撮影の場合と状況は異なるかもしれないが、Z-Log2を使う限りはポスト処理でデノイズが不要でディテールも残る素材が簡単に撮れると思ってよいだろう。この辺りはGH5Sとほぼ同じと思う。

BMPCC4Kの.braw素材はノイズをかなり残しており、ポスト処理で消してねというスタンス。これはこれでノイズ感を微調整できるメリットが大きいが、同時にポスト処理に時間を要するのも確かである。Z-CAM E2-M4もZRAWやProResRAWで撮れば似たスタンスなのかもしれないが、Z-Log2は丁度いいノイズ感でグレーディング耐性もRAWほどではないがアウトプットまでの時間を大きく短縮できるメリットがあると言えよう。

独自のZRAW

Z CAM独自のRAW形式であるZRAWの撮影&現像も少し試してみた。ビットレートは4K30Pで概ね700Mbpsのデータ量となる。当該データはプラグインを適用することによってAdobe Premiere proとAssimilate SCRATCHで読み込み可能となっている。また、Z CAMからリリースされているZRAW Video Suiteを使用して現像することが可能である。

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/08/ong94_ZCAME2M4_24.png Adobe PremiereでのZRAW読み込み
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残念ながら今回は時間の関係からほとんど試せなかったが、これらのRAW収録でのメリット(グレーディング耐性やリカバー耐性)がどのくらいあるのかは興味のあるところである。

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/08/ong94_ZCAME2M4_25.png ZRAW Video Suite
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ZRAW Video Suiteは正直、操作性も含めてまだまだ開発段階で、使い勝手が良いとは言えない状況という印象を受けた。Z CAMを使うのであればRAW撮影によほどのメリットがない限りはH.265やProResで撮影するのが良いと思う。とはいえ、独自RAWを実装しつつ、プラグインだけにとどまらずこうした現像環境までを用意してしまうZ CAMの開発力にむしろ驚かされてしまった。偉そうな事を書くようだが、この辺りのアップデートも含め今後が非常に楽しみなメーカである。

総評

ProResでの撮影を行えば.brawとまではいかないものの十分なグレーディング耐性を持ちつつ、H.265撮影では4K120Pを超えるハイフレーム撮影までこなしてしまう小型の欲張り全載せモンスター。それがZ CAM E2-M4だと思う。4K160Pが撮れれば映像表現の幅は圧倒的に広がる。このカメラを使うと初めのうちは、なんでもかんでもスローで撮りたくなることは請け合いである。

10日ほどこのカメラを触って色々撮影を行ったが、コーデックの多彩さや各種パラメータの設定など、かなりこのカメラには奥深さがある。

もちろん仕事にも使えるしっかりとしたカメラだが、過半数が趣味で映像撮影している私にとっての感想を最後に述べる。GH5SやBMPCC4Kも素晴らしいカメラであるが、それぞれに特徴があって出来れば3台を使い分けたいという我儘が芽生えてきた。

綺麗を手軽に素早く撮れるGH5S、手間をかけてグレーディングを追い込めるBMPCC4K、それに対してZ CAM E2-M4は4Kハイフレームレートが撮れてグレーディングも楽しめる、そして今は使っている人がほとんど居ない。あれもこれもという我儘な人にとってはまさに、うってつけのカメラだと思う。

いっそGH5S/BMPCC4Kに続いてこのカメラを導入しようかと真剣に検討をすすめているところである。

SUMIZOON
2011年よりサラリーマンの傍ら風景、人物、MV、レビュー動画等ジャンルを問わず映像制作を行う。機材メーカーへの映像提供、レビュー執筆等。現在Youtube「STUDIO SUMIZOON」チャンネル登録者は1万人以上。Facebookグループ「一眼動画部」主宰「とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ」更新中。

機材協力:サロンフィルムズジャパン

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PRONEWS編集部による新製品レビューやイベントレポートを中心にお届けします。