ファイルベースや2K/4Kといったフォーマットのほか、圧縮方式や配信など、地上波だけでなくWeb配信も視野に入れた制作ワークフローを概観しようとすると相当数のブースを丹念に回る必要があるが、会場を端から周っていたのではいくら時間があっても足りない。映像業界の大きな流れをダイジェスト的に見るためのコースがこのBコースである。

1アビッドテクノロジー

(ブース#5110)


Media Composer、Avid DS
Avid.JPGアビッドテクノロジーはGFCAMやAVC-Iといったフォーマットに対応したほかステレオスコピック3D編集への対応などを図ったMediaComposerバージョンVer4.0や、デュアルリンクHD-RGB入出力、DI 2K/4K フィニッシングに対応したAvid DSなどの出展を行う。新しくなったコーポレートロゴのもと、Pro Tools、ProFire 2626、Sibelius、Pinnacle Studioといったオーディオやタイトラーとの融合をどのように行っていくかも見所といえよう。
2池上通信機

(ブース#5312)


GFCAM、GFSTATION、GFSTATION Portable
Ikegami_GFCAM.jpg池上通信機は東芝と組んでGFCAMを前面に出した出展になる模様だ。テープが記録媒体の主流だった時代は、池上通信機はVTRフォーマットを持っていなかったため、VTR部分をOEM供給してもらうことでドッカブルとしていた。ファイルベースの記録が一般化した今日、メモリー記録でどこまで巻き返せるのだろうか。小型ビデオカメラがラインアップに無いという同社の新たなウィークポイントをどこまで払拭できるのか。今回のInterBEEではかなり大きなブースを構えていることから期待が膨らむ。
3パナソニック

(ブース#6213)


AG-HMR10、AJ-HPX3700G
Panasonic_HD.JPGパナソニックは、先に発表したAG-HMR10や同社のフラッグシップカメラAJ-HPX3700Gあたりが目玉になりそうだが、AJ-HPX3700GはRED対策というべき大幅な値引きが始まっており、すでに次のステップを視野に売り抜けようという下心があるようにも感じる。パナソニックはNHK技術展に4Kカメラを出しており、真のRED対策はこうしたカメラが本命だろう。今回のInterBEEで参考出展になるか、来年のNABになるのか、同社のRED対策の本気度が試される部分であろう。
4トムソン・カノープス

(ブース#7212)


EDIUS Neo 2 Booster、T2、EDIUS XRE
ThomsonCanopus_T2.jpgトムソン・カノープスはAVCHDエンジンでネイティブ編集を可能にしたEDIUS Neo 2 Booster、デジタルディスクレコーダーT2のほか、編集端末の効率的な活用を実現するEDIUS XREなど、スタンドアローンからシステムとしてどう機能していくか。ワークフローをシステム化によりどう効率化を図っていくのか。ある意味アビッドテクノロジーやオートデスクとどう互角に戦っていくかがメインとなろう。
5オートデスク

(ブース#7407)


Flame、Flare、Smoke、Lustre
Autodesk_NAB.JPGオートデスクは、Flame、Flareといったビジュアルエフェクト製品とMayaとのコラボレーションのほか、エディティング&グレーディング製品であるSmoke、Lustreの各機能紹介などがIBCで発表された最新バージョンでデモされるほか、スペシャルイベントととして、プレミアセッションの内容をAREA上で発信する。
6ソニー

(ブース#8212)


XDCAM EX PMW-350K/PMW-EX1R、XDCAM HD422 PDW-F800
SONY_PMW-350K.jpgソニーがXDCAM EXシリーズのラインアップを強化。2/3インチCMOSを搭載したショルダー型カムコーダーPMW-350Kのほか、ハンディカムコーダーPMW-EX1R、今夏発売されたXDCAM HD422シリーズPDW-F800などの出展を予定している。メモリースティックをXDCAM EX用SxSメモリーカードとして使用できるようにするアダプターMEAD-MS01や32GBのXDCAM EX用SxSメモリーカードSBS-32G1といったアクセサリーの出展も予定されており、XDCAM EXもより充実したシステムとなっている。なお、PMW-EX3、PMW-EX1でMEAD-MS01を使用するにはバージョンアップをしなくてはならない。
7西華産業

(ブース#8409)


RED、WeissCamHS 2、Prospect/Neo
RED_LensSet.JPGInterBEE出展企業のなかでは、比較的最近参入してきた西華産業は、REDのほか、ハイスピードカメラWeissCamHS 2やコーデックソフトウェア、カラーコレクションソフトウェアProspect/Neo、RED用レンズなどの周辺機器を出展する予定だ。同社は年々ブースを広げており、取り扱い商品も増えている。ビデオという範疇からは多少外れる面もあるもののトレンドをうまく取り入れているようで、今年はどんな新製品を出展してくるのか楽しみである。
8キヤノンマーケティングジャパン

(ブース#8408)


KJ22e×7.6B、XL H1S、EOS 7D
Canon_EOS7D.jpgキヤノンは、ハイビジョン機器を1つの軸として「変化の時期を迎えている映像・放送業界に対応する製品を提案する」というコンセプトで、新製品の普及価格帯HDTVカメラに対応した22倍望遠ズームレンズKJ22e×7.6Bや、これまでの30P撮影モードのほか、新たに映画業界標準の24Pでの撮影にも対応し、動画撮影機能をさらに充実させたEOS 7Dなどを出展する予定。
9IPTV/Mobile/TVクロスメディアゾーン
今年のInterBEEからIPTV、Mobile TV、クロスメディアゾーンが新設された。放送・映像分野の立場から新しい産業分野へのアプローチを展開すべく新設されたもので、完全デジタル移行後のビジネスチャンスを、一足先に確認できる展示会を目指しているということだ。映像業界の今後を占う上ではずせないゾーンといえそうだ。
ブース出展
  • アイティアクセス

  • INTEK DIGITAL CO., LTD.

  • FAシステムエンジニアリング

  • ネットウエル

  • サム・インターナショナル

  • 知多メディアスネットワーク

  • 中電シーティーアイ

IPTV Summit
  • エスピアル IPTV

  • ナノオプト・メディア F2Fフォーラムカンパニー

  • Para. TV

Digital Signage Pavilion
  • アトリエビジョン

  • イントピックス・アイラインド

  • 営電

IPTV Pavilion
  • キャムキャスト・コミュニケーションズ

  • ティアック

3D Pavilion
  • シバソク

Digital Signage Pavilion
  • タムラ製作所

  • テクノハウス

  • ネットウエル

  • ビジュアル・プロセッシング・ジャパン

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Bコース オプション1:カメラ周辺機器

新しいカメラに合わせ、カメラ周りの周辺機材としてレンズや三脚、バッテリーなども抑えておきたい。

1エヌ・イー・ピー

(ブース#5004)

各種リチウムイオンバッテリー、照明機材

2駒村商会

(ブース#5207)

MILLER、ANTON BAUER、GLIDECAM

3ザハトラー・ジャパン

(ブース#5310)

FSB8、DV10SB、シネ7+7HD、調光機能付きLED照明リポーター8LEDim

4パコ電子工業

(ブース#5608)

BP型リチウムイオンバッテリーPE-50L

5平和精機工業

(ブース#6509)

RS-450/RS-450M

6ヴィンテン ジャパン

(ブース#7102)

Vision ASシリーズ

7アイディーエクス

(ブース#6404)

7.4Vバッテリー SL-VBD50、TVLogic液晶モニター

8フジノン

(ブース#8211)

HA13X4.5, HA16X6.3, HA23X7.6, ZA17X7.6, 35mmPLレンズHK4.7X18, HK5.3X75

9キヤノンマーケティングジャパン

(ブース#8408)

高倍率22倍ポータブルズームレンズKJ22e×7.6B


Bコース オプション2:計測機器

SDI接続が一般化し、従来の波形やベクトルだけでなくジッター計測や3D-SD対応の製品が出てきている。

1アストロデザイン

(ブース#5618)

フルHD対応3Dカメラ、3G-SDI対応測定器、モニター

2リーダー電子

(ブース#7211)

マルチラスタライザーLV 7800、マルチSDIモニター LV7330、ポータブルビデオ試験信号ジェネレータPHABRIX SxA

3日本テクトロニクス

(ブース#8104)

3G-SDI対応波形モニターWFM820、8300


Bコース オプション3:レコーダー/編集機材

小型レコーダーが各社から発売されたほか、編集システムの各種ファイルフォーマット対応などが進んでいる。

1クレッセント

(ブース#5502)

Bluefish444 2K|Lust、HD|Fury、2K|Iridium XP、SD|Greed

2ブラックマジック デザイン

(ブース#5107)

DeckLink Studio 2、HDLink Pro DisplayPort、UltraScope

3コムワークス

(ブース#5515)

ComStation-i True E-motion、ComStation-i Reliability、ComStation-i モバイルType

4エヌジーシー

(ブース#7111)

NewTek TriCaster XD300

5オービット・ミューズテクス

(ブース#7104)

Matrox MXO2 LE、Convert DVI、ミューズテクス RR Prime Suite Mac 現像システム

6三友

(ブース#7401)

編集システムPrunus Express

7アスク

(ブース#8302)

AJA Video Systems Ki Pro、KONAシリーズ、XENAシリーズ



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