■TASCAMブースレポート

TASCAMは、従来の記録メディアであるDATや6ミリといったテープやMO、MDなどのディスクメディアから容量や転送速度、コンピュータとの親和性のよいメモリーに記録メディアの軸足を移している。今回のInterBEEでは、コンパクトフラッシュメモリーを採用したレコーダーHS-P82やSDメモリーを採用したBB-800のほか、アナログミキサーM-164UF、モニタースピーカーVL-M3などの新製品の展示があった。

■TASCAM HS-P82

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ポータブルマルチトラックフィールドレコーダーHS-P82は、24bit/96kHzで8ch同時録音が可能。記録メディアにCFカードを採用し、耐振動性、耐環境性、省電力に優れており、フィールドにおけるサラウンド収録やマルチチャンネルレコーディングに最適。 192kHzの4ch録音やタイムコード入出力、ビデオリファレンス入力にも対応しており、映像との同期収録が可能。なお、電源は単3形電池10本およびNPタイプバッテリー、DC入力端子による駆動が可能。

■TASCAM RC HS

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参考出品されたHS-2、HS-8用ダイレクトプレイリモートコントローラーRC-HS20PD、2chオーディオレコーダー/プレーヤーHS-2、8chオーディオレコーダー/プレーヤーHS-8。HS-2、HS-8はCF カードを録音メディアとしたレコーダー/プレーヤーで、DATの後継機としてだけでなく、CD、MD、MOなどの置き換えとしても運用可能。HS-8はサラウンド収録のほかサラウンドのマスターレコーダーとして、またコンピューターレコーディングのバックアップレコーダーとしても威力を発揮。RC-HS20PDは、20トラックを1ページとして管理し、トータル5ページ、計100トラックの登録が可能なほか、オンライン再生の音量コントロールやフェーダースタートが可能な100mmフェーダーを装備。

■TASCAM DR100

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マイクロホン一体型の2chリニアPCMレコーダーDR-100。SDメモリーカードに48/44.1kHz、24/96bit録音が可能なほか、ファンタム電源供給可能なXLRコネクターを装備している。電源は専用リチウムイオン充電池と単3電池が使用可能で、RECボタンを押す2秒前から録音されるプリレック機能やワイヤレス/ワイヤードリモコンを装備。

■TASCAM BB-800

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ポータブルSDレコーダーBB-800。録音メディアにSD/SDHCメモリーカードを採用したラジカセスタイルのマイク/スピーカー内蔵SDレコーダーで、録音フォーマットはWAV(16ビット、44.1kHz)リニアPCM、MP3(16ビット、64/128/192kbps)が可能。ファントム電源対応XLRマイク入力やRCAライン入出力を装備している。本体前面と背面に2つずつ、計4つのマイクを搭載し周囲360°の音を録音可能となっているが残念ながら録音はステレオで、4chではない。音楽の練習や語学の教育現場、職場での議事録音などを目的として設計されており、再生スピードの可変や再生音程(キー)の可変などが行える。

■TASCAM M164

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USBオーディオインターフェースを搭載した16chアナログミキサーM-164UF。24bit/96kHzに対応した16chミキサーで、ステレオバス/サブバス/2AUX入力に対応。音楽制作ソフトCubase LE4がバンドルされる。

■VL-M3

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パワードモニタースピーカーVL-M3。3インチフルレンジスピーカーを搭載したパワードスピーカーで、小型ながら12W+12Wのアンプを内蔵している。