PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU
  1. トップ
  2.  > 
  3. 特集
  4.  > 
  5. [PRONEWS AWARD 2009]Vol.04 光を灯す照明。トレンドのLEDは?照明編
News

[PRONEWS AWARD 2009]Vol.04 光を灯す照明。トレンドのLEDは?照明編

#LED #Light House #PRONEWS AWARD

2009-12-17 掲載

2009年照明のトレンドとは?

照明は、スタジオ、舞台、ロケなどフィルム、ビデオを問わず撮影の現場ではなくてはならないものだ。「あかり」がなければ人は物を視認することもできなければ、撮影することもできないのである。こうした照明の基本となるのは、電球というエジソン以来基本的には変わりのないディバイスを使ってきた。生活に必要な照明には蛍光灯の普及が著しいが、いわゆる撮影の現場では、主流になるほど普及していない。蛍光灯は、原理的にスポット照明が作りにくいとか、既存の調光器が使えないといった欠点が効率の良さといった利点に勝てなかったといえる。HMIも大光量が必要なソーラースポットや一部ハンディ照明機器としての普及はあるものの、電源を入れてから光りが安定するまでのタイムラグや蛍光灯と同様既存の調光器が使えないといった欠点が普及の足かせとなっているようで、残念ながら照明の主流とはなっていない。

一方LEDは、小型軽量、長寿命、省電力などの特徴を生かし、ハンディライトやカメラに取り付けて使用するオンボードライトなどでの普及は見られるものの、大光量が必要になる分野での利用は難しいようだ。ただ、ディバイスを多数並べることで、面光源としての利用は進んでおりLitepanels社はこの分野ではパイオニア的な存在となっている。

また、これまで開発されてきたタングステンや蛍光灯、HMIでは色温度を変えるためにフィルターが必要だったが、LEDは白色のほか、電球色のものやRGBのLEDを一つのカプセル内に収めることで、色温度を連続的に可変したり、白色LEDと赤やオレンジのLEDを同時に使用することで、色温度の可変を実現することができる。これは、今までの光源にはなかったLEDならではの特徴だ。Martin Professionalでは、コンサート会場などで使用するエフェクトライトにRGBのLEDを採用した製品を開発している。

そんな中、東芝ライテックから光源にLEDを採用したスポットライトが今回のInterBEEに出展された。まだピンスポットを凌駕するほどの光量はないものの、LEDがスタジオや舞台照明といった分野へ普及するきっかけとなる予感がする。面光源、スポット光源のほか、大型から小型まで。更には既存の調光器が使用できるのであれば、LEDは一気に普及するのではないだろうか。

txt:稲田出 構成:編集部

PRONEWS AWARD 2009照明部門ノミネート製品

  • 東芝ライテック:LEDスポットライトAL-LED-FS-6
  • Litepanels:Litepanels 1×1
  • Martin Professional:MAC 301 Wash

ノミネート基準と講評

「スタジオや舞台照明はタングステンがまだ主流で、蛍光灯とかHMIはあんまり普及していないけどLEDならタングステンにとって変われるのかな」

「既存の調光器がそのまま使えないと設備全体の大改造になってしまうし、灯具の種類もタングステンの方が歴史が長いだけに豊富に揃っている。タングステンの方が灯具の価格も電球の価格も安いし簡単には行かないだろうね」

「新規にスタジオを開設したところでは、蛍光灯を採用したところもあるようだけど、ニューススタジオとか比較的小規模のところが多いみたいだ」

「やはり灯具の種類が限られてしまうし、スポットライトのように大光量の灯具が蛍光灯にはないから、舞台とか大きなスタジオでは難しいだろうね」

「蛍光灯もHMIも放電灯だから調光したときに0からスタートできないというのも舞台とかでは不利になるよね」

「それに放電灯特有の輝線があったりするんで、コマーシャルとかクォリティを重視するよなところでは放電灯は不安がられるよ」

「LEDならこうした問題はないということ」

「現段階では、すべての問題は解決されていないね。灯具の種類が増えてきたとか、大光量にも対応できるようにはなってきたけど、灯具の価格がまだタングステンに比べると高いし、放電灯のような輝線はないけどタングステンのように連続したスペクトルではないしね」

「LEDは寿命が長いので交換する必要がないので、灯具が高くても長い目で見れば安上がりじゃないの」

「LEDといっても半永久的に使えるわけじゃないよ。とはいっても他の灯具に比べると遥かに長寿命だけどね。それに、消費電力が少ないので電気代が大幅に少なくて済む」

「ということは、照明用の電力設備も小さくて済むから新規にスタジオを開設する場合有利だね」

「それにタングステンみたいに熱くならないから舞台やスタジオみたいに長時間照明が必要なところでは、空調の省エネにもなるかな」

「天井とかに密着して灯具を取り付けることができるので、省スペース化にもなる。Litepanelsには、天井にぴったり付けても照射角が40°になっている製品もあるね。色温度や照射角を可変できるタイプも商品化されている」

「東芝ライテックでは、スポットライトだけでなく、ハンディライトやライティングキットもInterBEEに出展していたけど、LEDでスポットライトって今までなかったんじゃないかな」

「そういう意味で快挙と言えるだろうね」

「本当の意味でのLED照明の幕開けということかな」

PRONRES AWARD 2009照明部門受賞製品発表

照明部門
ゴールド賞
LEDスポットライトAL-LED-FS-6
東芝ライテック
prnledtoshiba.jpg

LEDスポットライトAL-LED-FS-6は、光源にLEDを採用することで、寿命が長く発熱も極めて少ないため、ランニングコストを低く押さえることができるほか、調光時に色温度が変わらず、色の再現性を保持することが可能。また、平均演色評価数 Ra85以上で忠実な色再現を可能としている。テレビスタジオや商業施設、ニューススタジオなどあらゆる用途で使用することができる。特に熱線や紫外線を殆ど含まないので、動植物や生ものの撮影などデリケートな被写体にも安心して使用することができる。

照明部門
シルバー賞
Litepanels 1×1
Litepanels
litepanel11.jpg

Litepanels 1×1には、色温度が可変できるBi-Colorのほか照射角が可変できるBi-Focus、照射アングルが40°のLow Profile、照射角が15°のSuper-Spotなどスタンダードタイプの他に4種類のバリエーションがある。また、Litepanels 1×1シリーズを連結させて更に広い面光源として使用可能なほか、バッテリーによる運用も可能となっている。CBSのニューススタジオやテレビドラマ24など、すでに数多くの導入実績をもち、技術・工学部門で2009年Emmy賞を受賞している。

[PRN AWARD]03 [PRN AWARD]05

[ Category : ]
[ DATE : 2009-12-17 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

[PRONEWS AWARD 2009]Vol.06 2009年総括と大賞発表!

PRONRES AWARD 2009 大賞受賞製品発表 今年9月に開催されたDVEXPOでは、Liam Finn氏は、「Big Movie, Little Camera」と掲げてい... 続きを読む

[PRONEWS AWARD 2009]Vol.00 2009年を振り返る

発表!PRONEWS AWARD 2009 2009年も早いものでもう後わずかである。映像業界もいろいろな商品やサービスのリリースやトレンドが見られた。PRONEWSでも日夜取材や... 続きを読む

[PRONEWS AWARD 2009]Vol.05 幅広い音響の世界のトレンドとは?音響編

幅広い音響。その世界のトレンドとは? オーディオ業界にデジタルが普及して久しいが、ビデオと異なりオーディオの制作プロセスは非圧縮が基本となっている。それもいわゆるCDクォリティ(1... 続きを読む

[PRONEWS AWARD 2009]Vol.03 小型ビデオやデジタルシネカメラにフォーカスした三脚部門

2009年の三脚のトレンドは? Vinten、sachtler、国内では平和精機工業がNABを皮切りに新たなラインアップを発表した。三脚はカメラの進化とともに変化を遂げるものだが... 続きを読む

[PRONEWS AWARD 2009]Vol.02 煩雑なコーデック対応が迫られるノンリニア編集の世界 NLE編

2009ノンリニア編集環境の行方は? ファイルベース移行でますます重要性を増してきたノンリニア編集(以下NLE)環境だが、デジタル一眼HDムービーと同時に注目を集めたキーワードが「... 続きを読む

[PRONEWS AWARD 2009]Vol.01 画作りを変えたカメラの登場?カメラ編

2009年のカメラのトレンドは? 2009年のカメラのトレンドはなんだったのか?PRONEWSでもそのトレンドを追ってお伝えしてきた。では2009年を振り返ってみよう。 昨年からの... 続きを読む

[Light House]Vol.05 その輝きでエミー賞も受賞したLitepanelsが贈る Micro/PRO

カメラに装着して使用する小型ライトは、タングステンランプを使用したものからLEDを使用したものへほとんどが移行している。LEDの低消費電力と発熱しないといった利便性のほか、色温度が... 続きを読む

[Light House]Vol.04 手頃なLEDライトと言えば、エル・ピー・エルVL-300

白色LEDは、車や懐中電灯など従来の電球に変わり、様々なところで採用されるようになた。それに伴い価格も安くなり、品質的にも良いものが作られるようになってきた。従来の白色LEDは青色... 続きを読む

[Light House]Vol.03 カメラライトとして最適!NEP L-5010/D-L5000

カメラライトとしてのLED光源は消費電力が少なく、発熱もほとんどないことから近年各社からさまざまなタイプの製品が発売されている。また、LED単体では光量が不足しがちだったため、それ... 続きを読む

特集記事

	
Shoot with Vlog cam Shoot with Vlog cam
個人の動画ブログ「Vlog」が隆盛するいま、Vlog用カメラを通して映像を撮ることを数回にわたり考える。
Camera Preview 2020 Camera Preview 2020 Part II
2019年から2020年春にかけて発表された話題の新製品やカメラシステムを紹介。
Camera Preview 2020 Camera Preview 2020 Part I
2019年から2020年春にかけて発表された話題の新製品やカメラシステムを紹介。
AfterCOVID-19 映像業界サバイバル AfterCOVID-19 映像業界サバイバル
社会的危機となっている新型コロナウイルス拡大の状況を分析し、今何が起こり、何が必要で、その後に何が訪れるのかを考えてみる。
Film Shooting Rhapsody 上映編 Film Shooting Rhapsody 上映編
16mmフィルムトライアルルームの荒木泰晴氏によるフィルム特集第2弾。今回はフィルム現像から紹介する。
再現:NAB2020 再現:NAB2020
米国ラスベガスにて開催予定だった世界最大の放送機器展覧会 2020 NAB Showでお披露目される予定だった内容を再現していく。
Film Shooting Rhapsody Film Shooting Rhapsody
16mmフィルムトライアルルームの荒木泰晴氏によるフィルム特集第2弾。
再現:CP+2020 再現:CP+2020
開催中止となってしまったCP+2020をPRONEWS誌面上で再現して行く。
CES2020 CES2020
米国ラスベガスで開催された世界最大の国際家電見本市 CES2020をレポート。
PRONEWS AWARD 2019 PRONEWS AWARD 2019
2019年は映像業界にとってどんな年だったのだろうか。PRONEWS AWARDで部門ごとに振り返る。
Inter BEE 2019 Inter BEE 2019
千葉幕張メッセにて開催される国際放送機器展“Inter BEE“をレポート。
InterBEE 2019の歩き方 InterBEE 2019の歩き方
今年もInterBEEの歩き方をジャンル別にピックアップし、6種類のコースを紹介。
Film Shooting Rhapsody Film Shooting Rhapsody
フィルム撮影の経験をしたい人に向けてフィルム撮影で必要な各種の工程について解説していく。
IBC2019 IBC2019
欧州最大の業務用映像・音響の専門展示会「IBC2019」をレポート。
新世紀シネマレンズ漂流 新世紀シネマレンズ漂流
シネマレンズを中心に一眼やミラーレスデジタルカメラの動画撮影機能と組み合わせて使われる交換レンズの最新動向を紹介する。
  1. トップ
  2.  > 
  3. 特集
  4.  > 
  5. [PRONEWS AWARD 2009]Vol.04 光を灯す照明。トレンドのLEDは?照明編