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[DSMC・DSLR 2010]Vol.04 スタイルチェンジ/NEW ENGの世界 助田徹臣

2010-03-19 掲載

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DSLRの登場はジャーナリズムの画作りを変える

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DSLRの登場は、ENGの世界にも少しずつ変化を起こしはじめている。実はこの現象は世界中で起きてきており、日本でもそうした潮流に刺激される人たちが動き始めてきたようだ。

TOKYO ART BEATはアート系ポータルサイト。ここでバイリンガルの記事を担当しているnewwavech主宰でありジャーナリスト、助田徹臣氏は、EOS 5D Mark IIを武器に新しいENGスタイルを模索している。

助田氏の前職はテレビ制作会社の番組ディレクターで、民放キー局でTV番組制作を担当してきた。現在でもフリーディレクターとして何本かの番組制作を手がけているが、元々は写真家であり、雑誌などの写真も手がけるなど、多彩な経歴の持ち主だ。助田氏はEOS 5D Mark IIを新時代のENGツールと捉えている。

「報道番組等ではそもそも良い映像で物事を伝えるためにENGを使用することが多く、何かを伝えるということに加えて、レンズを切り替え、ちゃんと画を作り、キレイな映像で伝えるENG的な感覚はビデオジャーナリズムにおいて今でも重要な要素の一つだと思います」

ここで助田氏がENGと定義するのは、現状のキー局レベルにおいて主にHDCAMで撮影するものを指している。そこにHDVのようなハンディで撮るディレクターカメラ的なものは含まれない。世界的にもすでにENG機材としてDSLRが使われ始めているという。

Battle for Hearts and Minds Trailer from Danfung Dennis on Vimeo.

「アフガニスタンの戦況をEOS 5D Mark IIで撮っている海外のジャーナリストがいるのですが、彼もこのカメラを選んでいるのはやはりきれいな映像だと伝わる内容や質も大きく変わってくるからだ思います。EOS 5D Mark IIであれば映画のような画質で撮れるので、CNNの方などは本当に多くの人がすでに使っていますし、特に個人のジャーナリストの付加価値としても、画がきれいなことは大きいと思います。いまやテレビの方がハンディカメラ映像が増えて画質が落ちてきているのに対して、Webの方がEOS 5D Mark IIなどの台頭によって画質が上がっているという世界的潮流はありますね」

情報を重視するTV的な内容だけならば、従来のハンディビデオカメラでも充分だが、写真画質で画がきれいだと伝える内容の深度が変わってくる。またハンディのビデオカメラで撮影する場合、手ぶれを気にするあまりにちゃんと画作りが出来ていないというケースも多いという。大きいカメラなら三脚を使って撮影するので、ちゃんと画作りをするという感覚が自然に生まれるという。また海外のTV局にはステディカムが必ず機材庫に多数保有されているが、日本のTV局には非常に少ない、という点も画質重視ではない指向性の現れだろう。

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[ DATE : 2010-03-19 ]
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