CEATECはもともとテレビやラジオなどのパーツを扱うエレクトロニクスショーがそのルーツだ。もちろんパーツに関連した治具や測定器などもその範疇になっていた。

当時は完成した製品の出展は少なかったが、いつの頃からかパーツの出展社が減ることで逆転してしまい、製品を出展するメーカーが多くなってきた。そうはいっても新たなデバイスは新商品の糧となり、近い将来製品に組み入れられることも多く、そういった意味で将来どんな製品が誕生するかをデバイスや、研究開発、製造に欠かせない測定器といった側面から見てみよう。

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SANTEKウルトラブライトTFT-LCDモジュール。業界最高クラスの1700cd/m²という超高輝度のLEDバックライトを採用することで直射日光の下でもクリアな表示が可能なLCDパネル。3.5から10.2型まで6種類がラインナップされているが、レゾリューションは現状800×600まで。

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京セラ新感覚タッチパネル。圧電素子とタッチパネル、制御ソフトの組み合わせにより、キーストロークや押した時のクリック感を与えることが可能。デモでは7段階のキークリック感キーの押しこみ感覚を体験できた。

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太陽誘電薄型ディスク。1枚25GBの薄型ディスクを多連装(80枚)することで、2TBの容量を記録できる。また、1枚のディスクを多層化することで、2.5TB(128GB 4層×20枚)や5.1TB(256GB 8層×20枚)などさらなる大容量記録も可能としている。転送レートは現状Blu-ray並とのことで、実用化に向けては高速記録化が課題となると思われる。

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アストロデザインMHL(モバイル・ハイデフニション・リンク、Mobile High-definition Link)プロトコルアナライザー。テレビを想定した動作プロトコルの確認が行えるレシーバーモードとケーブルを想定した動作プロトコルの確認が行えるスルーモード、スマートフォンを想定した動作プロトコルの確認が行えるジェネレートモードなどを装備している。

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NTTdocomo着せ替えセンサージャケット。放射線センサー、UVチェッカー、口臭/アルコールチェッカー、体脂肪計といったセンサーを搭載したジャケットを必要に応じて装着することで、医療機関やスポーツ、環境情報の収集などに応用できる。

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パナソニック距離画像センサーD-Imager。人の振る舞いや空間の情報をリアルタイムで取り込み、アミューズメントシステムやデジタルサイネージ、セキュリティなどで利用するもの。左の画像はD-Imager用のソフトウェアの設定画面。


Vol.01 [CEATEC JAPAN 2011 テーマ別レポート] Vol.03