PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU
  1. トップ
  2.  > 
  3. 特集
  4.  > 
  5. [Digital Cinema Bülow]Vol.02 撮影最新トレンド:4K、HS、モーションコントロール...etc
News

[Digital Cinema Bülow]Vol.02 撮影最新トレンド:4K、HS、モーションコントロール…etc

#Digital Cinema Bülow

2012-06-15 掲載

Digital Cinema撮影最新トレンド

CGE02_c_C300.jpg

カメラ周辺の状況は4月のNABとほぼ同じだが、やはり大きく目立ったのは、昨年発表されたキヤノンのCINEMA EOS SYSTEM「C300」の普及だ。NAB2012同様に、すでにCienGearExpo会場の随所でC300が見かけられ、会場での機材展示の個体数ではRED EPIC、ARRI ALEXAを追い抜く勢いだが、実際にはドキュメンタリー系の撮影で使用されていることが多いようで、米国ではレンタル使用よりも個人所有が上回っているという。

またTVドラマやフィーチャーフィルム(劇場映画)でもC300が使われ始めているようだが、B、Cカメとしての使用が主流だそうで、こちらでは相変わらずARRI ALEXAとRED EPICの人気は高い。ただDSLRムービーの人気も依然根強いのだが、ここにきてCanon Logを含むワイドダイナミックレンジの魅力などC300のポテンシャルが、やはり映画制作者の心を捉えているのではないだろうかと思われる。

CGE02_h_codex.jpg

またNABで登場したC500も会場に一部展示。こちらは開発途上だが、C500に接続されるcodex、アストロデザイン、計測技術研究所、S.two、convergent design、そしてAJAなどの各レコーダーメーカーも一斉に出展しており、2日目のパラマウントシアターで行われたキヤノンのイベントでは、4Kデモ作品の上映が行われ、映画制作者の期待値も高そうだ。

CGE02_a_FOR-A.jpg

さらにHS=ハイスピードカメラの世界でも日本から新製品がお目見えした。CineGearExpo初出展となる老舗の放送機器専門メーカー朋栄(FOR-A)は、NAB2012後に発表した4Kフル解像度の高速度撮影カメラ『FT-ONE』を映画撮影用ハイスピードカメラとして初展示。フル4K(4096×2160)解像度で秒間1000コマ、最大8.5秒の高速度撮影が可能で、RAWデータとして本体内収録可能。もともと産業用として高速度カメラを製造していた同社だが、「FT-ONE」は初の映画コンテンツ向けに本格的に商品開発をしていく第一弾の製品。

CGE02_b_FT-ONE.jpg

一昨年に発表され、ジェイムズ・キャメロン監督も導入実績のあるHDサイズの小型ハイスピードカメラ「VFC-7000」のレスポンスも良かったようで、今後ハイスピードカメラ分野で映画業界への進出を目指しているとのこと。今回のCineGearExpoではこの「FT-ONE」だけの展示に絞って来たのも、その意気込みを感じさせる。23番ステージ内に設けられた小ぶりの4Kシアター(定員8名!)で、この「FT-ONE」のファーストカットとなる4Kのスローの実撮映像が上映されていた。また展示機材はまだモックアップだが、撮影ではPLマウントによりシュナイダーとフジノンのレンズを使用して撮影されているという。発売時期は未定だが年内に発売予定で開発が進められている。詳細なワークフロー等はまだ不明。なお「FT-ONE」とフル4Kの実撮映像は、近日国内でも見られる機会があるようなので紹介しておく。

FOR-A Post NAB 2012(※招待制) 日時:6月28、29日 
場所:東京・恵比寿 株式会社 朋栄 本社
※4K上映はシアター形式で上映となるため、事前要予約
「FT-ONE」に興味があるの方は朋栄のホームページの お問い合わせ (その他) から『FT-ONE見学希望』と記載の上、申し込み可能。

モーションコントロールの進化形

CGE02_f_FUSION.jpg

Kessler Craneからこの春に登場した、最大で256の動作制御が可能なマルチモーションコントロールシステム『Kessler FUSION』。 NAB2012でも話題となり近日リリースとなるこのシステムは、 従来の3軸構成(パン/チルト/ズーム)といったこれまでのカメラコントロールシステム、例えば同社のオラクルシステム等とは全く異なる、次世代のフルデジタル・カメラモーションコントロールシステムだ。パン/チルト/ズームといった基本の動きに加えてアイリス、シャッターなどのカメラ本体制御、ドリー、スライダー、クレーン、ターンテーブルなどの筐体駆動制御系コントロールなどほとんどのカメラ動作のコントロールが可能だという。

CGE02_e_FUSION.jpg

またKessler crane社のスライダー、クレーン等であればどれでも互換性もあるようだ。注目すべきはFUSIONソフトウエアで、HTML5/Windows上で稼働し、ネットを介してKessler FUSIONアプリによってiPad,iPhoneでの制御可能、秀逸なUIでPCやモバイルでバイスでのコントロールが簡単であること、さらにAfter Effectsでアニメーションにキーフレームを打つ感覚と同じでコントロール可能なようだ。モーターは”フルデジタリーエンコーデッドモーター”と呼ばれるデジタルモーターを使用しているため軌道の再現性は正確で、さらにデイジーチェーン可能な設計で100台までのモーターを繋いでコントロールすることが可能だという。

CGE02_d_FUSION.jpg

また”ブレイン”と呼ばれる基本の制御ユニットはポリカーボネート製の堅牢性も高い筐体にLEDバックライトでの信号表記もあり、屋外や夜間の使用などにも有効。入出力もSDスロット、USB、イーサネットの端子も付属し、さらにWiFiでコントロールも可能。またカメラ側に装着されるモーターにはカメラ制御のin/out ポートも用意されている。近日中にフェーズ2と呼ばれるここまでのフルバージョンがリリース予定で、今年12月までにはフェーズ3として、クレーンやフルサイズドリー、またアナログのジョイスティックコントローラーなども登場の予定だ。価格は基本キットとなる2台のモーター、ブレイン、FUSIONソフトウエアで6000ドル未満の予定。

txt:石川幸宏 構成:編集部
Vol.01 [Digital Cinema Bülow] Vol.03

[ Category : ]
[ DATE : 2012-06-15 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

[Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019]Vol.16 会場で気になったあれこれ

txt・構成:編集部 美しい肌の色調と滑らかなボケ味を実現したPLプライムレンズ「Sumire Prime」 キヤノンは、NABで発表したSumire Prim... 続きを読む

[Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019]Vol.15 SmallHD/Teradek:ワイヤレスプロダクションモニターやカメラコントロール対応モニターを展示。両社の技術が新製品に集結

txt・構成:編集部 撮影現場での映像確認やDITに最適な17インチワイヤレスプロダクションモニター「17RX」 TeradekやWooden Camera、Sma... 続きを読む

[Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019]Vol.14 Cine Gear Expo 2019〜ATOMOS:オンセットやスタジオ用HDRシネマモニター/レコーダー「NEON」を展示

txt・構成:編集部 オンセットやスタジオ向けのHDRシネマモニターレコーダーが登場 ATOMOSは、Cine GearでHDRシネマモニター/レコーダー「NEON」を... 続きを読む

[Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019]Vol.13 富士フイルム、100メガピクセルのラージフォーマットミラーレス「GFX100」やシネマカメラ用ズームレンズ「Premista」を展示

txt・構成:編集部 話題のラージフォーマットミラーレスカメラとシネマカメラ用ズームレンズ「Premista」との組み合わせがユニーク 富士フイルムブースの注目は、... 続きを読む

[Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019]Vol.12 きれいなフレアとボケ味が特徴のプライムレンズの新製品「Tokina Vista One」シリーズを展示

txt・構成:編集部 シングルコートが特徴のフレアを実現したVista Oneシリーズをデモ 今年のTokina Cinemaブースは、昨年よりも大きくなっている。メイ... 続きを読む

[Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019]Vol.11 ニコン、フルフレームミラーレスカメラで12ビットProRes Raw出力対応「Z 7」を展示

txt・構成:編集部 3:2のフルフレームセンサーを16:9に上下カットした形で収録可能予定 Cine Gear展示エリアに、ニコンはブース出展していない。しかし、AT... 続きを読む

[Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019]Vol.10 パナビジョン、NDフィルターの度合いを調整できる6ストップ「LCND」フィルターシステムを展示

txt・構成:編集部 スタンドアロンでもワイヤレスでも濃度の調整が可能な「LCND」 パナビジョンは、レンズ、カメラ、フィルターから制作ワークフロー、ポストプロダクショ... 続きを読む

[Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019]Vol.08 Leitz、プライムレンズのThalia-Tシリーズに新ラインナップを検討中

txt・構成:編集部 ライカユーザーならお馴染みのTHAMBAR 90mmがThalia-Tシリーズとして登場 2019年8月発売予定のThalia-T 90m... 続きを読む

[Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019]Vol.07 カールツァイス小倉氏にラインナップが充実してきた「Supreme Prime」の魅力について聞く

txt・構成:編集部 Supreme Primeの拡充から見えてくること Cine Gear展示会場の見どころは、やはりほぼすべてが出揃っているレンズメーカーの展示だ。... 続きを読む

特集記事

	
Shoot with Vlog cam Shoot with Vlog cam
個人の動画ブログ「Vlog」が隆盛するいま、Vlog用カメラを通して映像を撮ることを数回にわたり考える。
Camera Preview 2020 Camera Preview 2020 Part II
2019年から2020年春にかけて発表された話題の新製品やカメラシステムを紹介。
Camera Preview 2020 Camera Preview 2020 Part I
2019年から2020年春にかけて発表された話題の新製品やカメラシステムを紹介。
AfterCOVID-19 映像業界サバイバル AfterCOVID-19 映像業界サバイバル
社会的危機となっている新型コロナウイルス拡大の状況を分析し、今何が起こり、何が必要で、その後に何が訪れるのかを考えてみる。
Film Shooting Rhapsody 上映編 Film Shooting Rhapsody 上映編
16mmフィルムトライアルルームの荒木泰晴氏によるフィルム特集第2弾。今回はフィルム現像から紹介する。
再現:NAB2020 再現:NAB2020
米国ラスベガスにて開催予定だった世界最大の放送機器展覧会 2020 NAB Showでお披露目される予定だった内容を再現していく。
Film Shooting Rhapsody Film Shooting Rhapsody
16mmフィルムトライアルルームの荒木泰晴氏によるフィルム特集第2弾。
再現:CP+2020 再現:CP+2020
開催中止となってしまったCP+2020をPRONEWS誌面上で再現して行く。
CES2020 CES2020
米国ラスベガスで開催された世界最大の国際家電見本市 CES2020をレポート。
PRONEWS AWARD 2019 PRONEWS AWARD 2019
2019年は映像業界にとってどんな年だったのだろうか。PRONEWS AWARDで部門ごとに振り返る。
Inter BEE 2019 Inter BEE 2019
千葉幕張メッセにて開催される国際放送機器展“Inter BEE“をレポート。
InterBEE 2019の歩き方 InterBEE 2019の歩き方
今年もInterBEEの歩き方をジャンル別にピックアップし、6種類のコースを紹介。
Film Shooting Rhapsody Film Shooting Rhapsody
フィルム撮影の経験をしたい人に向けてフィルム撮影で必要な各種の工程について解説していく。
IBC2019 IBC2019
欧州最大の業務用映像・音響の専門展示会「IBC2019」をレポート。
新世紀シネマレンズ漂流 新世紀シネマレンズ漂流
シネマレンズを中心に一眼やミラーレスデジタルカメラの動画撮影機能と組み合わせて使われる交換レンズの最新動向を紹介する。
  1. トップ
  2.  > 
  3. 特集
  4.  > 
  5. [Digital Cinema Bülow]Vol.02 撮影最新トレンド:4K、HS、モーションコントロール...etc