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[CEATEC2012]Vol.03 次世代を考える新しい映像のカタチを示唆

#Report NOW! #CEATEC JAPAN 2012

2012-10-05 掲載

CEATECは10月3日から一般公開が始まった。集客は今年も盛況のようで、お昼ごろのJR海浜幕張駅から幕張メッセの道は人でつながっているような状態に見えた。2日目は小雨にも関わらず31,208名の来場者があったという。今日も映像関連の出展社を中心にレポートしよう。

NHKがスーパーハイビジョンをデモ

ceatec-2_02.jpg スーパーハイビジョンが体験できるコーナーが設けられ、体験するための長い行列ができていた

NHKはCEATECに毎年出展しているが、今年も電子情報技術産業協会(JEITA)と共催でブースを出展していた。もっとも注目を浴びていたスーパーハイビジョンのデモだ。ブースの2箇所でデモを行っていて、1箇所は家庭のリビングで楽しむイメージでデモが行われていた。スーパーハイビジョンは、2020年を試験放送に行うという位置づけで研究に取り組んでいる最中で、スタートは試験放送次第といった状況とブースの説明員は解説していた。このほかにもスーパーハイビジョンの技術やスーパーハイビジョンの歴史を解説したパンフレットを配るなど、スーパーハイビジョンのアピールに力を入れていた。ブースではこのほかにも、NHKのサービスを一堂に集めて体感できる「ネット対応テレビをもっと楽しむ」や放送と通信の連携や放送波の番組とネットワークの関連情報を組み合わせることによる「ハイブリッドキャスト 新しい視聴体験」といったものがコーナーとして展示されていた。

ceatec-2_03.jpg ブースの中でもスーパーハイビジョンが体験できるようになっていた。画面に顔を近づけて画質を評価する人が絶えなかった ceatec-2_04.jpg

スーパーハイビジョンのイメージセンサーも公開されていた。スペックは画素数3300万画素で階調は12ビット。動きの早い被写体をより鮮明に捕らえるために従来の倍となる120Mzのフレーム周波数を実現しているという。

JEITA側のブースでは、3次元立体表示を普及させるための団体「3Dコンソーシアム」の各社の製品のデモが行われていた。特に、パナソニックは撮影から再生までの一連の機材が展示していた。デモには、ロンドンオリンピックの映像が使われていて、歓声とともに紙ふぶきが飛ぶシーンなどなかなか必見だった。

ceatec-2_05.jpg 3Dコンソーシアム内のパナソニックの液晶モニタのデモ。3Dグラスで3D映像を体験できるコーナーが設けられていた ceatec-2_06.jpg 3D機材もアピールしていた。こちらは24P、3D対応でスタジオ制作や送出をサポートするメモリーカードポータブルレコーダー「AG-HPD24」 ceatec-2_07.jpg 一体型二眼式3Dカメラ「AG-3DP1」 ceatec-2_08.jpg こちらも3Dコンソーシアム内の東芝の3D液晶テレビ「55Z7」のデモ。最新のハイエンドモデルの3D映像を楽しめるようになっていた ceatec-2_09.jpg 3Dコンソーシアムブースにニューサイトジャパンのデジタルサイネージ用42インチグラスレス3Dディスプレイが展示されていた。パララックスバリア方式と呼ばれるディスプレイの前に特殊なフィルターを配置することで右目と左目を提示するという技術を採用している ceatec-2_10.jpg こちらもニューサイトジャパンのデジタルサイネージ用24インチグラスレス3Dディスプレイ。画面内の下のほうの文字がぶれているが、裸眼でみるとぶれている文字ほど手前に飛び出して見える。裸眼でみるとぶれた文字は手前のコーラの空き缶の上にあるように見える感じだ

技術発表の製品も多数展示された「超臨場感コミニケーション産学官フォーラム」

ceatec-2_11.jpg 今年の「超臨場感コミニケーション産学官フォーラム」は15のブースで構成されていた

CEATECでは毎年「超臨場感コミニケーション産学官フォーラム」というゾーンが設けている。ここのゾーンでは、製品としてすでに発売されているものもあれば、研究や開発を発表したようなものも多数ある。映像関連に関連する展示を主にピックアップして紹介しよう。

アストロデザイン
ceatec-2_12.jpg アストロデザインのブース。4Kのラインナップをパネルで紹介、モニタやレコーダも展示

今年もアストロデザインが「超臨場感コミニケーション産学官フォーラム」に出展していた。基本的にはパネル展示が中心だが、4K/60インチ液晶モニタ「DM-3412」や4K非圧縮SSDレコーダー「HR-7512-A」といった機材も展示していた。研究開発機関といったフィールドでも使われる製品をリリースしている同社だが、今年のCEATECでは通路の逆が民生用の84インチ4K対応液晶テレビ「KD-84X9000」を大々的に展示しているソニーブースだ。

ceatec-2_13.jpg 3840×2160の4K 60インチ液晶モニタ「DM-3412」 ceatec-2_14.jpg フルスペック4K映像信号を録画・再生ができるSSDレコーダ「HR-7512-A」。4台を同期運転することでフルスペック8K映像信号にも対応する

展示している4K 60インチ液晶モニタについて来場者から「業務用のモニタは民生機とどう違うの?」と聞かれれば、「画作りをしません。ありのままを表示します。きれいなものをみるためのものではありません」と答えているという。来月行われるInter BEEでは新製品を展示するとのこと。こちらのほうも楽しみだ。

計測技術研究所
ceatec-2_16.jpg 2台の4K 3Dのコンパクト非圧縮レコーダー「UDR-N50」

計測技術研究所も「4k On-Going,8K Ready」というテーマで「超臨場感コミニケーション産学官フォーラム」に出展していた。目を引いたのは8月7日に行われた計測技術研究所の内覧会「KG Visualware 2012 Summer」で公開したという4K-3Dライブ映像だ。展示会では初公開のソリューションだ。ハーフミラー式リグ「RB-300(A)」に取り付けられた2台のGY-HMQ10で4K3D映像を入力して、2-LCD ハーフミラー方式「4K-3Dモニター」で4K3D映像をライブで見られるというソリューションだ。普段何気なく見ている風景を4K3Dで見られるというのはなかなか面白い。

しかも超高精細な3D表示が可能なモニタでというのもポイントだ。このソリューションの最大の特徴は、4K3Dライブの従来の概念の値段を打ち破るような値段で、4K3Dライブの敷居が1つ下がるようなソリューションだ。このほかにも4K-3Dに関連したコンパクト非圧縮レコーダー「UDR-N50」や4Kコンバーターの「QMC-44HS-PRO」も展示されていた。

ceatec-2_17.jpg 4Kコンバーターの「QMC-44HS-PRO」 ceatec-2_18.jpg 28インチの「4K-3Dモニター」。解像度落ちのない超高精細な3D表示が可能なモニタだ

4K関連製品を多数リリースする同社だが、ブースのスタッフは「4Kは8月にIFA 2012で各社から発表されてちょっと勢いがついてきて、CEATECでちゃんとだしてきました。自信をもって4Kを頑張っていいかなと思っています」とCEATECの動向での手ごたえを語っていた。

多視点・自由視点WG
ceatec-2_19.jpg 60インチの5面のパネルを組み合わせた光景は非常に目を引く。多くの注目を集めていた

多視点・自由視点WGのブースでは「60インチ・5画面ディスプレイシステム」が展示されていた。市販されているフルHDの5台のカメラで同時に多視点撮影を行い、フルHDの5眼ディスプレイに同時に表示するというものだ。通常の1面のディスプレイに比べて、上下左右に視差が広がるので、本当に歩いているかのような臨場感のある映像を実現することができるというものだ。ディスプレイが傾いていることによって人間の感覚によりカメラ間の色ずれが気にならなくなるというのがあり、なにも補正をかけなくても簡単にコンテンツを作成することができるというのも特徴とのことだ。

裸眼立体映像伝送WG
ceatec-2_20.jpg 裸眼立体実写映像で未来の3Dデジタルサイネージが体感できるようになっていた

裸眼立体映像伝送WGのブースでは、「超臨場感デジタルサイネージコンテンツの展示」というテーマで東芝製55インチ裸眼ディスプレイを3台を連結設置したデジタルサイネージコンテンツを展示していた。ワイド感を出すために3台並べて3つの映像を連結させて流したり、3台それぞれ個別に見せるようなサイネージ映像を使ってデモをしていた。裸眼立体は情報伝達が優れているので、歩いている最中に思わず止まって見てみたくなるようなデジタルサイネージを実現していた感じだ。

パイオニア
ceatec-2_21.jpg フルカラーの出力の場合でだいたい2時間ぐらいだろうとのことだ

映像機器ではないがパイオニアがリップマンホログラムと呼ばれる手法のものを制作する小型フルカラーポログラムプリンターが参考出展していたので紹介しよう。ホログラムといえば、お札やクレジットカードについている偽造防止のセキュリティとして使われている技術だ。こういったホログラムは通常、実際の模型にレーザー光を当てて物体からの跳ね返り光を記録するというやり方で実現をしていたが、大きい暗室の中にセットアップを作らなければいけないなど大掛かりなものでなかなか一般的になりにくい技術だった。展示した小型フルカラーホログラムプリンターはすべてCGベースでPC上で3次元のレイアウトを実現してホログラムを書き出すことができるというのがウリの機材だ。CGをデザインするスキルがあれば、オリジナルデザインのホログラムを出力することが可能ということだ。

ceatec-2_22.jpg グリーンの単色の出力の場合でだいたい90分ぐらい

そもそもパイオニアがホログラムプリンタを手がけているわけは、光ディスクの次世代メモリとしてホログラムを使った「ホログラフィックメモリ」というのを研究をずっとしていたが、メモリのほうが衰退して新しく始めたがのこのホログラフィックプリンタとのことだ。

ceatec-2_23.jpg 展示されていたホログラムプリンタ。この機械で縦方向に60分割、横方向に60分割した3600種類の角度の画像を切り分けて出力する。つまり見る角度に緻密に画が変わるので立体的に見えるという仕組みだ

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[ DATE : 2012-10-05 ]
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