PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU

トップ > 特集 > [CP+2013:新映像創世記]Vol.01 CP+開催。新しい映像の世界を考える

News

[CP+2013:新映像創世記]Vol.01 CP+開催。新しい映像の世界を考える

2013-02-02 掲載

1 2 3 4

CP+開催。映像業界関連の人々が多く駆けつける理由とは?

1月31日からパシフィコ横浜でカメラと写真映像のイベント「CP+ 2013」が始まった。CP+は、年に一回行われるカメラメーカーが一堂に会する注目のカメラと関連機器のコンシューマー向け展示会だ。昨年のCP+は2年に一度のphotokinaイヤーと4年に一度のオリンピックイヤーの手前の日程で行われるということで、CP+開催前のタイミングでD800やD4といった大注目の一眼レフカメラが発表され、各社ブースのカメラ体験コーナーには30分、1時間の行列ができるほど大きな盛り上がりをみせた。今年のCP+は主要な一眼レフやミラーレスの新製品は昨年の発表で出尽くしたということもあり、展示製品的にはやや盛り上がりに欠けるような印象の開催となっているのだが…。

しかし近年映像業界の視点からも、注目されている展示会である。クリーンなHDMI出力に対応するD800やα99など一眼レフカメラが次々と登場してきていることや、REDのブース参加やBlackmagic Designなどの映像業界のメーカーが一眼カメラメーカーのマウントを使ったカメラを発売するなど写真業界と映像業界のオーバーラップが進んでいる状況も見逃せないのだ。

さらにCP+の中では「プロ向け動画セミナー」や「日本広告写真家協会動画シアタートーク」といった一眼動画のセミナーや、一眼を主とした動画制作ソリューションをトータルに紹介する「プロ向け動画エリア」など一眼レフの動画をフィーチャーする企画が今年からスタートして、動画をかなり意識した展示会になりつつある。ここに投げかけられる事実は何を物語るのだろうか?PRONEWSでは、いわゆるデジタル一眼カメラを起点とするDSLRやDSMCの潮流を今一度確認すべく、CP+を通して、新しい映像の世界を考えてみたいと思う。まずは、開催1日目のキヤノンやソニーといった主要なメーカーや映像業界も注目するレンズを手がけているコシナやシグマなどのブースの様子から紹介しよう。

Canon | カメラメーカの雄、未来を提案

cp2013_01.jpg

キヤノンは会期直前にコンパクトデジタルカメラ「IXY」や「PowerShot」の新製品6機種を発表した。その中でももっとも注目を浴びていたのはニューコンセプトコンパクトデジタルカメラ「PowerShot N」だ。

cp2013_02.jpgスリムスタンダードモデルの「PowerShot A2600」(上の中央)と単三電池対応の「PowerShot A1400」(下)

まったく新しいデザインや操作性を採用したカメラで、シャッターボタンやズームボタンがレンズの周りのリングという形で実現しているのが特徴だ。実物を見てみると、サイズは手のひらに収まるほどしかななく、想像していたよりも驚くほど小さい。シャッターやズームがリングなので、確かにカメラをどんなところを持ってもシャッターやズームを操作をすることができるようになっている。非常にユニークな操作性を実現しているのが特徴だ。

cp2013_03.jpg 小型&スクエアボディが特徴の「PowerShot N」 cp2013_04.jpg 背面には90度の稼動範囲を持つチルト式タッチパネル液晶を搭載している cp2013_05.jpg 一回シャッターを切るだけで、「構図」や「色、光」をカメラが自動で変えて6種類の写真(オリジナル画像を含む)を一度に撮影できるのが特徴だ
今注目のデジタル一眼カメラといえば、EOS 6D
cp2013_06.jpg ブースの中でも人気が高かったEOS 6D

一眼レフのコーナーで特に注目を浴びていたのが2012年11月30日に発売をした約2020万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載した「EOS 6D」だ。ブース内にEOS 6Dの専用の体験コーナーが用意されるなど大注目のカメラとなっていた。実際にボディを手にとってみるとボディの小ささと軽さに驚く。本体の重量はバッテリーパック込みで約755gで、幅は約144.5mmしかない。APS-CモデルのEOS 7Dよりも小型軽量を実現しているとのことだ。

ブース内で体験することはできないが、EOS 6Dの特徴で見逃せないのがEOSに初めて搭載した内蔵無線LAN機能だ。スマートフォンに専用アプリケーション「EOS Remote」をインストールすることで、スマートフォンからカメラを操作したり、カメラ間で画像を送受信したり、スマートフォンをリモートコントローラーとして使うことが可能だ。この機能が非常にユニークで、実際に使ってみると上位機種をもっていてもEOS 6Dを買い足したくなるような魅力を持っている機能だ。

cp2013_07.jpg EOS 6Dの右側面のインターフェイス。EOS 5D Mark IIIに搭載されている「ヘッドフォン端子」がない

もちろん、動画撮影機能のEOSムービーも搭載していて、カタログ上の基本仕様をEOS 5D Mark IIIと比較してもヘッドホン端子が装備されていないことやHDMI出力機能(EOS 5D Mark IIIでは4月公開予定のファームウエアで実現予定)ができないことを除けば同じといっていい。しかし、キヤノンのブーススタッフに改めて、「EOS 6DとEOS 5D Mark IIIでは撮れる映像は同じクオリティなのか?」ということを聞いてみると「細かい話はできないのですが、動画撮影の場合はイメージセンサーの性能の差でEOS 5D Mark IIIのほうがモワレなどがでにくいんですよ」と答えてくれた。フルサイズを使った動画撮影ならばEOS 5D Mark IIIのほうが向いているといえそうだ。

cp2013_08.jpg EOS 6Dに最適な標準ズームレンズ「EF24-70mm F4L IS USM」

12月19日に発売されたばかりの標準ズームレンズ「EF24-70mm F4L IS USM」にも注目をしたい。キヤノンの全ズーム領域F2.8の高級標準ズームレンズといえばEF24-70mm F2.8L USMがあるが市場実勢価格は20万円以上してなかなか気軽に購入できるものではなかった。EF24-70mm F4Lは市場実勢価格は10万円台前半と敷居を下げていたり、望遠端側での切り替え操作で最短撮影距離0.2mの本格的なマクロ撮影が可能、マクロ撮影時特有の手ブレを補正に有効な角度ブレとシフトブレの同時補正を実現したハイブリッドISを搭載していたりと、これ1本ボディにつけっぱなしで日常の撮影を楽しむという新定番レンズの登場という感じがした。

プロフェッショナル映像機器コーナー
cp2013_09.jpg 今年はプロフェッショナル映像機器コーナーは控えめ。壁にはCINEMA EOS SYSTEMを使って撮影された『ストロベリーナイト』や『草原の椅子』『くちづけ』といった映画が紹介されていた

プロフェッショナル映像機器コーナーは昨年よりも規模は控えめで、大々的な展示はEOS C500のみとなっていた。EOS C500にはCODEX DIGITAL社のCanon Cinema RAWの収録に対応した「Onboard S Recorder」のレコーダーと組み合わせて展示されていた。他のモデルは2012年技術・工学エミー賞の機種として展示されていた。ただし、毎年恒例のCP+会場から徒歩5分のところにあるブリリア ショートショート シアターで今年もCINEMA EOS SYSTEMの作品上映が行われていて、堤幸彦監督の公開前の作品「くちづけ」などを観ることが可能となっていた。

cp2013_10.jpg 展示されていたEOS C500にはCodex Digital社のレコーダー「Onboard S Plus」が搭載されていた cp2013_11.jpg キヤノンが2012年技術・工学エミー賞を受賞したことが紹介されていた cp2013_12.jpgブース内にCINEMA EOS 4Kシアターが設置されEOS C500で撮影された映画『MAN&BEAST』やエミ・マイヤーのミュージックビデオ『Galaxy’s Skirt』、EOS-1D Cで撮影された映画『THE TICKET』などが公開されていた
注目の4Kディスプレイ
cp2013_13.jpg シアターの出口の暗室に展示されていた30インチの超高精細4Kディスプレイ

映像の制作・編集プロダクション向けの4Kディスプレイも参考出品されていた。キヤノンのディスプレイというと数年前まで話題だったSEDを使ったテレビの開発は中断の状態で、会社としてカメラやビデオなどの入力機器は豊富にそろえているが、プリンタ以外の出力機器は扱っていないという状態になっている。しかし、やっぱり入力から出力まで一環したワークフローをキヤノンブランドだけで提案したいということで、今回展示しているディスプレイの開発を続けているという。展示されているモニタは30インチだ。ターゲットがポスプロとかで使う映像制作用であり、卓上で使うならば30インチが適正だろういうことでこのサイズになったそうだ。4Kだが、詳しい解像度や対応インタフェースは公表できないとのことだ。発売に関しても未定とのことだ。

1 2 3 4

[ Category : ]
[ DATE : 2013-02-02 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

[IBC2019]Vol.08 聞こえてくる脱地上波への足音、OTTへのさらなる進展

txt:石川幸宏・編集部 構成:編集部 OTT普及による映像業界への影響 IBCがいま最も先端の映像事情を垣間見れる展示会であることは本特集Vol.01でも言及... 続きを読む

[IBC2019]Vol.06 メディアやエンターテインメント領域のAIと機械学習

txt:江口靖二 構成:編集部 カンファレンス、セッションからみる現状と近未来 IBC2019ではブロックチェーンと同様に、AIや機械学習(マシンラーニング、ML)... 続きを読む

[IBC2019]Vol.04 IP、リモートカメラが変える映像現場の未来

txt:石川幸宏・編集部 構成:編集部 急激に進むIP化の波 このIBCで特に目立ったのが、IPとリモートカメラによる各種制作ソリューションだ。特にライブイベント、リモ... 続きを読む

[IBC2019]Vol.03 今後の映像業界を牽引するのはGAFAではなく中国勢になる

txt:江口靖二 構成:編集部 今年注目のキーワードは“8K+AI” IBC2019での注目キーワードは「8K+AI」だ。そしてそれらのほとんどは中国企業によって先導さ... 続きを読む

[IBC2019]Vol.02 豊作の秋を感じる賑わう会場から〜カメラ、レンズなど注目の新製品と動向

txt:石川幸宏・編集部 構成:編集部 豊作の秋を感じさせる賑わう会場より この秋のIBC2019のタイミングでは、Vol.01で紹介したソニーのFX9、Z750をはじ... 続きを読む

[IBC2019]Vol.01 欧州放送展示会IBCに異変あり!今年の印象と目立つ新製品発表から

txt:石川幸宏・編集部 構成:編集部 今年のトレンドを探る 毎年9月にオランダ・アムステルダム市街地にある、RAI会場で開催される、欧州最大の業務用映像・音響... 続きを読む

[BIRTV2019]Vol.09 DJI、Zhiyun Tech、FeiyuTech、MOZAの4大ジンバルメーカーに注目

txt・構成:編集部 FeiyuTech、未発表のジンバル「AK3000」を参考展示 BIRTVの展示会場で見逃せないのは、DJI、Zhiyun Tech、Feiy... 続きを読む

[BIRTV2019]Vol.08 Pilotfly、カメラをあらゆる方向に向けてもモニターの角度は保てるスマートトラッキングローラー「Pilotfly Cavalier」を展示

txt・構成:編集部 モニターやライトを一定方向に固定可能な「Pilotfly Cavalier」 Pilotflyは2013年設立の台湾を拠点とするブランド。主力... 続きを読む

[BIRTV2019]Vol.07 Aputure、LS C300dより20%明るくなった人気のLEDライト「LS C300d II」を展示

txt・構成:編集部 人気のLEDライトが更に明るくなって新登場 LEDライトメーカーのAputureは、ここ数年間で世界中のクリエイターが注目する急成長中のブラン... 続きを読む

特集記事

Inter BEE 2019 Inter BEE 2019
千葉幕張メッセにて開催される国際放送機器展“Inter BEE“をレポート。
InterBEE 2019の歩き方 InterBEE 2019の歩き方
今年もInterBEEの歩き方をジャンル別にピックアップし、6種類のコースを紹介。
Film Shooting Rhapsody Film Shooting Rhapsody
フィルム撮影の経験をしたい人に向けてフィルム撮影で必要な各種の工程について解説していく。
IBC2019 IBC2019
欧州最大の業務用映像・音響の専門展示会「IBC2019」をレポート。
新世紀シネマレンズ漂流 新世紀シネマレンズ漂流
シネマレンズを中心に一眼やミラーレスデジタルカメラの動画撮影機能と組み合わせて使われる交換レンズの最新動向を紹介する。
BIRTV2019 BIRTV2019
中国・北京の中国国際展覧中心で開催された展示会「BIRTV 2019」をレポート。
SIGGRAPH2019 SIGGRAPH2019
世界最大のコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術に関する学会・展示会SIGGRAPH2019をレポート。
QBEE2019 QBEE2019
九州放送機器展(QBEE)をいつもの会場練り歩き方式でレポート。
4K・8K映像技術展Report 4K・8K映像技術展Report
東京ビッグサイト青海展示棟にて開催された4K・8K映像技術などの最新技術が一堂に出展する「通信・放送Week2019」をレポート。
DSJ2019 DSJ2019
幕張メッセで開催された国内最大のデジタルサイネージの展示会「DSJ2019」をレポート。
Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019 Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019
米国ハリウッドのパラマウントスタジオ内で開催された映画撮影機材の専門展示会「Cine Gear Expo」をレポート。
After Beat NAB SHOW 2019 After Beat NAB SHOW 2019
東京・秋葉原のUDXにて開催されたAfter NAB Show 2019をレポート。
NAB2019 NAB2019
米国ネバダ州ラスベガスにて開催される世界最大の放送機器展覧会「NAB2019」をレポート。
SXSW2019 SXSW2019
テキサス州オースティンで開催されたSXSW2019をレポート。
CP+2019 CP+2019
パシフィコ横浜にて開催されたカメラと写真の総合展示会「CP+2019」をレポート。

トップ > 特集 > [CP+2013:新映像創世記]Vol.01 CP+開催。新しい映像の世界を考える