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[CP+2013:新映像創世記]Vol.04 カメラメーカーに見る更なる動きとは?

#Report NOW! #CP+ #CP+2013:新映像創世記

2013-02-05 掲載

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Nikon

CP2013_img_0060.jpg

ニコンブースでもっとも注目を集めていたのは約2400万画素でニコンFXフォーマットに対応したD600だ。特徴はニコンのFXフォーマットの中でも最小、最軽量の小型、軽量ボディを実現しているところだ。バッテリーやメモリーカードを含んだ重量は約850gしかない。なおかつD4、D800シリーズと同一の画像処理エンジン「EXPEED 3」を搭載していたり、感度はISO 100~6400、さらにISO 50相当からISO 25600相当への減感増感も可能と上位機種はいらないのではないかというぐらい機能が充実している。

CP2013_img_0061.jpg ニコンブースの話題はなんといってもFXフォーマットの中で最小、最軽量を実現した「D600」

Dムービーの仕様では、1920×1080の30pに対応し、なおかつD800と同じ「FXベースの動画フォーマット」と「DXベースの動画フォーマット」の2つの撮像範囲を使い分けられるようになっている。D600はキヤノンのEOS 6Dと比較されることが多いが、ヘッドホン端子も装備していて、クリーンなHDMI出力にも対応していて外部レコーダーで収録が可能ということもウリとなっている。上位機種のD800と動画機能の比較では若干違いがあって、D800は動画ライブビュー時に露出モード「A」と「M」で絞り値の変更が可能だが、D600はどの撮影モードでも絞り値は変更できないようになっている。それ以外の情報では、CP+の会場でポータブルキャプチャデバイスの「ATOMOS Ninja2」などを販売しているATOMOSの岩崎氏と話をしたところ「Ninja 2はD4、D800の収録に問題ありません。D600もメニューを消してクリーンな出力ができますが、今日現在フルフレームではなく欠けてしまって出力されます。ニコンと連絡を取り合ってこの問題を調査しています。ですので現在仕事で使えるのはD4とD800だけです」と語っていた。

CP2013_img_0062.jpg D600は高感度撮影時の美しさも特徴だ。ブースの一角では、「D600高感度体験」コーナーを設置。その実力を体験可能になっていた

D600と外部レコーダーを組み合わせて収録を検討している人は、このあたりの動向をチェックしたほうがよいだろう。ちなみに、ATOMOSでWebサイトでクリーンなHDMI出力ができるカメラとメニューも一緒に出力するHDMI出力のカメラをKnowledgeBaseで一覧できるようアップされている。なぜかEOS-1Dシリーズには触れられていないが、外部レコーダーに対応したデジタル一眼カメラが把握できるので、一目見ておいて損はないだろう。

CP2013_img_0063.jpg ブースの高いところから800mmのレンズを実際に試写できるようになっていた

FXフォーマット対応の超望遠レンズ「AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR」も超望遠体験コーナーで試写できるようになっていた。発売は今年4月だが、昨年行われたロンドンオリンピックや夏の甲子園でこのレンズの試作機が一部のメディアに貸し出されて実際に現場で使用されたとのことだ。付属の専用テレコンバーター「AF-S TELECONVERTER TC800-1.25E ED」を装着すれば、焦点距離を1.25倍の1000mmに拡大できるのも特徴だ。価格は212万1,000円。

CP2013_img_0064.jpg 大柄なAF-S NIKKOR 800mm。D4が搭載されていた状態で試写できるようになっていた

実際に触ってみたら予想以上に凄い製品と思ったのが2月7日発売予定のレンズ交換式カメラの「Nikon 1 J3」と「Nikon 1 S1」だ。今まで「ニコンといえば一眼レフだろう」と思い込んでニコンのミラーレス一眼は敬遠気味の存在だった。

CP2013_img_0065.jpg 有効画素数1011万画素を備えた「Nikon 1 S1」 CP2013_img_0066.jpg 有効画素数1425万画素を備えた「Nikon 1 J3」

1月に発表されたばかりの両新機種は、AF追従した状態で世界最速の約15fpsの高速連射という非常に高いスペックを実現しているのがウリだ。AF追従で約15fpsなんて一眼レフのフラグシップ機でも実現できないミラーレス機ならではのスペックだ。

CP2013_img_0067.jpg 踊るダンサーをNikon 1 J3で試写できる「Nikon 1高速AF体験」コーナー

この機能を体験しやすいようにブースの一角に「Nikon 1高速AF体験」というコーナーが設けられていて、動くダンサーを高速連写で試写できるようになっていた。用意されたカメラのシャッターを切ると「カカカカッ」と小気味よい連写の音がして確かに撮影は可能だ。果たしてこんな小さい機種で約15fpsの高速連射などの機能が必要なのか? と思うところもあるが、実際に使ってみるとさすがはニコンだと思った。これを機会に、これからはニコンのミラーレス機の動向も気になりそうだ。

CP2013_img_0068.jpg ブースの一角に設置されていたDムービーのコーナー

Dムービーの機能は、専用コーナーでデモが行われていたり、渡辺伸次氏によるDムービーのワークショップが行われていた。昨年同様、DムービーコーナーはHDMI経由を絡めたデモが行われているということを期待していたら、CFカードを抜き差ししてPCに収録素材を取り込んで行われる一般向けの内容で行われているのが印象的だった。

CP2013_img_0069.jpg 編集ソフトはグラスバレーのEDIUS Pro 6.5で行われていた

デモにはグラスバレーのEDIUS Pro 6.5が使われていて、撮ったネイティブファイルのまま編集が可能で中間コーデックへの変換は必要がないことや、RED ONE関係や4K関連以外であればあらゆるファイル形式に対応しているという。「いろいろなファイル形式をごちゃ混ぜにしてもストレスなく編集ができるのが特徴」とアピールしていた。ちなみに、渡辺氏のワークショップも実際に見ることはできなかったがニコンの編集ソフトを使った簡単な編集から演出、撮影までのワークフローを紹介するという初心者向けの内容で行われていたようだ。

レッドディジタルジャパン

CP2013_img_0081.jpg

今年の動画業界から見たCP+でホットな出来事といえば、レッドディジタルジャパンの出展ではないだろうか。レッドディジタルジャパンは「プロ向け動画」エリアのほかに、一般ブースとしても出展していたのだ。アマチュア向けの写真展示会にも関わらず出展理由をレッドディジタルジャパンのブースにいた宮本幸祥氏に聞いてみると、来場者も6万人前後という事やレッドのカメラがDSMC(デジタルスチールモーションカメラ)という位置づけであり、スチールのほうにも訴求していきたいからとのことだ。さらに、近年製品の価格改定で値段もかなり下げたというところで、プロの方だけでなくハイエンドのアマチュアの人たちにもアピールしたいということで出展を決めたという。

CP2013_img_0082.jpg ブースに展示されていたEPIC

確かに、レッドはもともと2006年にデジタルシネマカメラのRED ONEをリリース。そして、EPICを発表した時点で、動画撮影だけでなく、静止画撮影にも対応するという「DSMC」(デジタルスチールモーションカメラ)というコンセプトを立ち上げた。現在EPICの5Kで1,380万画素の撮影が可能で、実際にVogueやEsquireなどの海外の雑誌などでも採用されたいるという。

CP2013_img_0083.jpg DSMCサイドハンドル。スチルとムービーの切り替えボタンとストロボを使うためのX接点を搭載しているが現段階では機能していない CP2013_img_0084.jpg REDCINE-Xのインターフェイス。「Snapshot」ボタンで静止画として出力することが可能だ

では、実際にEPICやSCARLETでスチルを撮影する方法を聞いてみると、「撮りますよ。ハイ切ります」といってシャッターを切って写真を撮るわけではない。現状では、動画の中から1枚を切り出すという方法となっている。撮影した動画はR3Dファイルを表示することができるソフト「REDCINE-X」で読み込み、出力したいコマを選び「Snapshot」ボタンでTIFFなどの形式で出力が可能だ。

使い方としては斬新であり、まだ皆様が慣れていない部分かもしれませんけれども、私どもとしてはまたこれで違った静止画が作れるのではないかというふうに思っております。

と宮本氏は語る。ちなみに、「DSMCサイドハンドル」と呼ばれるグリップにはスチールとモーションの切り替えやストロボの端子が搭載されているが、現在のところ機能していない。開発は進めていて、もう少しお待ちいただくようになるとのことだ。

CP2013_img_0085.jpg フルHDを100パーセントで印刷した状態(中央)と4Kを100パーセントで印刷した状態(下)と4Kを140パーセントで印刷した状態(上)の比較。そななりの大きな印刷物にも対応できることをアピールしていた
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[ DATE : 2013-02-05 ]
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