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[After Beat NAB SHOW 2014]Vol.07 After NAB Show Tokyo 2014レポート01

#Report NOW! #After NAB Show #NAB2014 #After Beat NAB Show 2014

2014-05-27 掲載

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ブースも来場者も大幅増!盛り上がるAfter NAB!

5月22日から23日の2日間、東京・千代田区外神田の秋葉原UDXで「After NAB Show TOKYO 2014」が行われた。4月7日から10日までアメリカラスベガスで開催されたNAB Showの内容を国内で展示するというイベントだ。After NAB Show Tokyo 2014は昨年が初開催の展示会で、1日のみの開催にも関わらず23社の出展企業と1,300名もの来場者を集めて大盛況だった。

AfterBeat2014_07_report_01_01b.jpg 今年も多くの来場者を集めたAfter NAB東京会場の様子

その勢いは今年も健在で、出展社数は約2倍の40社と大幅に増えて、会場は昨年より2倍広い秋葉原のUDXの2階「AKIBA SQUARE」に移転し、期間も2日に拡張して開催された。さらに今年から5月27日には大阪でも「After NAB Osaka 2014」が開催される。展示会場は、今年のNABではトピックが盛りだくさんだったことや、今年7月には国内でも4Kの放送が開始されるということもあって午後を過ぎるとどんどん混雑していった。最終的な入場者数は5月22日が1,060名、5月23日は1,238名と今年も大盛況だった。早速各社の展示内容を紹介しよう。

Blackmagic Design

・デジタルカメラ「Blackmagic URSA」
AfterBeat2014_07_report_01_02.jpg 会場でも注目度の高かったBlackmagic URSA

まずはNABで注目度の高い新製品を多数発表したBlackmagic Designから紹介しよう。もっとも注目を浴びていたのはBlackmagic初の4K60p対応のカメラ「URSA」だ。特徴は、オーディオエンジニアやビデオエンジニアが両サイドに集まってチームワーキングな撮影スタイルを可能にした設計されていていることだ。

撮影監督用にフルHDで輝度の高い10インチ開閉式オンセットモニター、両サイドにはカメラアシスタントとオーディオエンジニア用の5インチタッチスクリーンが付いている。カメラアシスタント用のスクリーンには撮影監督用とは別のカメラ設定、カメラ状況、スコープなどの情報が表示されて、オーディオエンジニア用のスクリーンにはオーディオメーターの情報が表示されるほかコントロールのモニターやオーディオ接続端子が付いている。

AfterBeat2014_07_report_01_03.jpg 撮影監督用の大画面10インチ開閉式オンセットモニター。フォーカスが当たったところがグリーンになるようにピーキング情報を表示することも可能だ。4K撮影はフォーカスの調整がタイトだが、そういった撮影に便利な拡大表示も備えている AfterBeat2014_07_report_01_04.jpg カメラアシスタント用の5インチタッチスクリーン。オーディオモニターやフォーカスをグラフで確認できる。通常のモニター以外にグラフとして表示可能で、より正確なフォーカスやアイリスのアシスタントが可能になる AfterBeat2014_07_report_01_05b.jpg オーディオエンジニア用の5インチタッチスクリーン。こちらにはオーディオ接続端子が付いて、オーディオメーターでレベルの確認が可能になっている

レンズマウントはEFマウントとPLマウントが用意され、ユーザー自身で交換できる。たとえば、EFマウントで作業をしていたが、PLマウントに変更したいと思ったらユーザー自身によって簡単に取り外して交換が可能だ。記録メディアはCFastカードを採用しており、2枚同時にセットが可能。記録方式は、ProRes 422(HQ)またはCinema DNG RAWで撮影ができる。ProRes 422(HQ)は3840×2160で撮影をすると、記録時間は1枚の128GBのCFastカードで約22分、Cinema DNG RAWで撮影すると約5分の撮影が可能だ。

2枚セットした場合、ProRes 422(HQ)の場合は44分、Cinema DNGの場合は約10分の記録が可能だ。URSAの価格はマウントのタイプによって異なる。EFタイプは624,800円。PLマウントのタイプは676,800円となっている。両機種とも2014年7月から発売開始を予定している。

AfterBeat2014_07_report_01_06.jpg レンズマウントはEFとPLの2種類がリリースされている。写真はEFマウントモデルでキヤノン製のレンズが搭載されていた AfterBeat2014_07_report_01_07.jpg CFastカードを採用。2枚同時に使うことができる
・スタジオカメラ「Blackmagic Studio Camera」

ライブプロダクションに特化したBlackmagic Studio Cameraも注目度の高い製品だった。コンセプトはライブプロダクションに必要とされている機能をワンパッケージにできることだ。今までスタジオカメラというと、ビューファインダーやタリーシステム、トークバックシステム、CCUなど非常に複雑な設備構築が必要になっていた。Studio Cameraは、Blackmagic Designのソリューションを使って1つにまとめることができるようになっている。

カメラ周りで目に付くのはなんといってもサンシェード付きで10インチの明るい広視野角LCDビューファインダーを搭載しているところだ。今までスタジオカメラのLCDは搭載されていても小さいものが多くて視認性も悪いものが多かった。Blackmagic Studio Cameraは構図やズーム状況、フォーカス状況を一目で確認することができるようになっている。

レンズマウントはマイクロフォーサーズレンズを採用。非常に汎用性のあるレンズマウントで、もしスタジオカメラで使用されているB4マウントのレンズを使用する場合は、マイクロフォーサーズからB4マウントへのマウントアダプタをユーザー側で用意するだけで使用が可能だ。カメラ出力、モニタリング入力用に光ファイバーおよび標準のSDIインターフェースを搭載しているのも特徴。

AfterBeat2014_07_report_01_08.jpg ライブプロダクション用カメラ「Blackmagic Studio Camera」 AfterBeat2014_07_report_01_09.jpg 世界最大サイズのビューファインダーを搭載。オンエア中でもフレーム、フォーカス、アイリス設定の変更や微調整といったことが可能だ AfterBeat2014_07_report_01_10.jpg レンズマウントはマイクロフォーサーズを採用している。2台のうち1台はフジノンのB4マウントレンズが搭載されていた。マウントアダプタを使えば、このようにB4マウントレンズを使用することが可能だ

双方向のデジタル品質トークバック機能を内蔵も注目の機能だ。コントロールパネルの中にある「PTT」ボタンを使えばカメラマンはスイッチャーのほうに音声の情報を送ることができる。トークするために、ヘッドセットのインプットも用意されている。高品質で低価格の航空機用ヘッドセットが使用可能だ。ATEMライブプロダクションスイッチャーシリーズで使用されているタリーSDIインターフェースを採用していて、担当しているカメラがオンエアされている場合はカメラ前面のタリーライトおよびビューファインダー上のタリーランプが点灯する。出演者やスタッフは、どのカメラがオンエアされているのかがわかるようになっている。

AfterBeat2014_07_report_01_11.jpg 光ファイバーやSDIのインターフェースを内蔵している

Blackmagic Studio Cameraの一番の特徴はCCU機能を内蔵したATEM Production Switcherからリモートコントロールができることだ。CCUには特別なボックスを用意する必要もない。Blackmagic Studio Cameraとスイッチャーをインとアウトのケーブルでつなぐだけでコントロールが可能で、10カメまでのCCUとして使うことができる。プライマリカラーコレクションを使うことによってリフト、ゲイン、ガンマ、それぞれの色の調整も可能。逆に従来のCCUボックスを使うタイプよりもさらなる細かい色の調整やゲイン調整ができるようになるというわけだ。

AfterBeat2014_07_report_01_12.jpg 本体前面にタリーのインジゲーターが搭載されている

Blackmagic Studio Camera にはHDモデルと4K対応モデルが用意されている。センサーは、4Kモデルが1インチサイズを採用していて、HDモデルはスーパー16mmを採用している。4Kは60pまで対応することが決まっている。HDモデルはすでに販売を開始しており、価格は207,800円、4Kモデルは2014年6月の発売予定で価格は311,800円。

AfterBeat2014_07_report_01_13.jpg ATEM Software Controlでカメラをコントロールが可能だ
・マルチトラック編集に対応したカラーコレクター「DaVinci Resolve 11」
AfterBeat2014_07_report_01_14.jpg 日本語への対応や編集機能を強化した「DaVinci Resolve 11」

グレーディングからメディア管理、オンライン編集、フィニッシングを1つのツールでできるDaVinci Resolve 11も多くの人が注目していた。特徴は70以上の新しい編集機能だ。デュアルモニターをサポートしたり、JKLのキーボードショートカットでさまざまな速度で再生、巻き戻し、早送りをしながらダイナミックJKLトリム機能、オーディオクロスフェードなど数多くのトランジションの搭載など強化された。Final Cut Pro Xとのラウンドトリップも強化されていて、より互換性の高いものとなっている。

Final Cut Pro Xユーザーが撮影して、編集した映像をDaVinci Resolve 11でカラーグレーディングやフィニッシングを行うということが容易になった。見逃せない改良点としては、日本語にも対応するようになったことだ。従来のDaVinci Resolveはハイエンドのユーザーが多かったので英語のインターフェースでも問題ではなかったが、無料のDaVinci Resolve Liteはさまざまな技量を持ったユーザーが使用していてそれらの人たちにとっつきにくいところがあった。11からインターフェースが日本語対応になるので、DaVinci Resolve Liteを使うさまざまなユーザーでもより使いやすくなったといえるだろう。リリースは2014年6月から7月を予定している。

・Ultra HD対応ライブプロダクションスイッチャー「ATEM 2 M/E Production Studio 4K」/SDIビデオルーター「Smart Videohub」
AfterBeat2014_07_report_01_15.jpg 上から2つ目がUltra HD対応ライブプロダクションスイッチャー「ATEM 2 M/E Production Studio 4K」。その上のモニターでビデオ入力を1台のモニターに出力するMulti View出力で様子が確認できるようになっていた。上から3つ目が最高20系統のSDIを接続可能な「Smart Videohub」

新製品のATEM 2 M/E Production Studio 4Kも展示されていた。ハイエンドモデルで、20系統の6G-SDI入力、SuperSourceレイヤーエンジンなどの多彩な機能を搭載した2 M/EベースのUltra HDライブプロダクションスイッチャーだ。6G-SDIに対応していてSD、HD、Ultra HDビデオフォーマット間を切り替えが可能だ。2系統の内蔵Multi View機能を使い、16系統のソース、2系統のプレビューやプログラム出力をHD-SDI/HDMI出力などを備えている。

その下には、SD、HD、Ultra HDのミックスフォーマットルーティング対応の20×20サイズのSDIルーター「Smart Videohub」も展示されていた。世界で初めてUltra HDを含むミックスフォーマットに対応というのが特徴だ。モニタリング用LCDを搭載していて、このモニターで内容を確認をしながら映像をルーティングできるようになっている。無料で同梱されているMac/Windows用のソフトウェアコントロールを使ってネットワークを介してルーティング制御も可能だ。12×12モデルが145,800円、20×20モデルが207,800円だ。

・6G-SDIテクノロジーに対応したMini Converters 4Kシリーズ
AfterBeat2014_07_report_01_16.jpg 写真左からSD/HD/Ultra HDのSDIからHDMI 4Kに変換するMini Converter SDI to HDMI 4K。左から2番目がSD/HD/Ultra HDのSDIからアナログビデオに変換するMini Converter SDI to Analog 4K。左から3番目が8系統のSDI出力に分配するMini Converter SDI Distribution 4K。一番右がSD、HD、Ultra HD-HDMIからSDIに変換するMini Converter HDMI to SDI 4K

Ultra HDに対応した新しいMini Converterシリーズも4機種登場した。どれもSDやHD-SDI機材と互換性を持つ6G-SDIテクノロジーに対応しているというのが特徴だ。「Mini Converter SDI to HDMI 4K」は、6GをコネクトするとHDMI 1.4aで出力できるというのが特徴だ。その逆が、HDMIからSDIに変換する「Mini Converter HDMI to SDI 4K」だ。

「Mini Converter SDI to Analog 4K」は、SDIからアナログコンポーネント、Sビデオ、コンポジットに変換するというものだ。ダウンコンバーターが内蔵されていて、Ultra HDソースをSD/HDコンポーネントビデオやNTSC/PALビデオに接続することが可能だ。「Mini Converter SDI Distribution 4K」は、6Gの入力を8系統に分配するというものだ。各モデルの価格は30,980円。

・PCI Expressキャプチャーカード「DeckLink SDI 4K/DeckLink Studio 4K」
AfterBeat2014_07_report_01_17.jpg 写真左がDeckLink Studio 4K。写真右がDeckLink SDI 4K

DeckLinkも6G-SDI、HDMI 4Kインターフェースに対応して新しくなった。従来のモデルが持つすべての機能に加えて、高速4レーンPCIeインターフェース、6G-SDI、HDMI 4Kインターフェースを搭載して、SD、HD、Ultra HDのキャプチャーや再生が可能になっている。

アスク

・Timecode BuddyのRF送信機能を省いた新モデル「mini rx」が登場
AfterBeat2014_07_report_01_18.jpg タイムコードの作成・シンクロ・共有を簡単、正確に行うことができるTimecode Buddy。写真は送受信ができる「mini trx」

アスクというと、今年のNABで話題のAJAの4K/UHD/2K/HD対応プロダクションカメラ「CION」の展示を期待している人も多かったと思うが、「カメラはきていない」ということで展示されていなかった。今後別の機会にアスク独自のイベントでお披露目をする予定とのことだ。

そんなブースでの目玉は、去年のInterBEEでアスクでの取り扱いが発表されたTimecode Buddyの新製品「mini rx」だ。Timecode Buddyとは、RFとWi-Fiでタイムコードを共有できる。Timecode Buddyは、すでにRF送信/受信機能とタイムコードジェネレート機能を備えるTimecode Buddyシリーズ標準モデル「mini trx」が発売中だ。そのmini trxからRF送信機能を省いた子機用モデル「mini rx」が今年のNABで新しく発表された。RF子機になるタイプで、価格もちょっと安くなったというものだ。このほかに、Timecode Systems社は、クラッパーボード(カチンコ)のDenecke社のスレート「TS3」にTimecode Buddy Wi-Fi masterの機能を統合した新世代のクラッパースレート「TS-TCB」の共同開発を発表したり、「Timecode Buddyをカメラに組み込めないだろうか?」といったOEMのほうでいろいろ広がり始めているとのことだ。

・GB Labsの新ラインナップ「Space Echo」
AfterBeat2014_07_report_01_19.jpg 新製品のSpace Echoの展示はないが、代わりに5~10人ぐらいの制作向けのmini Spaceが展示されていた

GB LabsはNABで新ラインナップを発表した。そのうちの1つがSpace Echoだ。常用にSpace SSDを使って、そのサブにニアラインのSpace Echoが設置されるというイメージの製品だ。単体でも動けるスピードをもっているので普通のHDの編集をするといった用途にも使えるとのことだ。

・CatDVとTriCasterの連携のデモ
AfterBeat2014_07_report_01_20.jpg 隣がディストームのブースで、CatDVとディストームブース展示のTriCasterとの連携が体験できるようになっていた

CatDVは高度なアセットマネジメントを可能にするSquare Box Systems社のMAMソフトウェアだ。最新バージョンでは新開発の再生エンジンによって、REDやAVCHDをネイティブのまま扱うことができるようになった。TriCasterとインテグレーションできるプラグインというのもリリースされていて、撮り貯めた素材などをCatDVで検索してTriCasterに渡すといったことが可能だ。ブースではTricasterとの統合が体験できるようになっていた。

キヤノン

・業務用フルHDビデオカメラ「XF205」
AfterBeat2014_07_report_01_21.jpg コンパクトな本体に機能が詰まっているといった感じの「XF205」

キヤノンは、After NAB Show TOKYOの会場の中央に一番大きなブースを構えて出展していた。その中で本体が小さいながらも注目を浴びていたのは新製品の業務用フルHDビデオカメラ「XF205」だ。最大の特徴は、強力な20倍ズームレンズの部分だ。広角域は35mmフィルム換算値で26.8mmからスタートするものを搭載し、今回新たにフォーカス、ズーム、アイリスに対応するそれぞれ独立した3本のレンズリングを搭載している。また、フィールドの用途に必要な防振防振機能も強化されていて、「新ダイナミックIS」は5軸方向の手ブレ/カメラブレを補正して歩き撮りでも映像の安定性を高めている。このほかにも、ズーム倍率に関わらず一定の補正角で補正を行う「スタンダードIS」や望遠撮影時に問題となる低周波の揺れを効果的に補正する「パワードIS」など、3種類から選択することが可能だ。

AfterBeat2014_07_report_01_22.jpg レンズにフォーカス、ズーム、アイリスの独立した3本のリングを備えている

記録に関しては、放送局で標準的なMXFとさまざまな端末で使用できて汎用性に優れるMP4に対応している。CFカードにMXF、SDメモリーカードにMP4を記録できる。2基のCFカードスロットと1基のSDメモリーカードスロットを装備していて、最大3枚の同時記録も実現している。

AfterBeat2014_07_report_01_23.jpg 2基のCFカードスロット。MXFは2枚のCFカードを使ったリレー記録(連続記録)、ダブルスロット記録(同時記録)が可能 AfterBeat2014_07_report_01_24.jpg 1基のSDメモリーカードスロット。MP4および静止画はSDメモリーカードに記録

表示関係は、3.5インチの有機ELのパネルを搭載。メニューのUIに関してはXFシリーズ、シネマEOSのUIを踏襲している。ビューファインダーは、今回小型なボディながら大型のビューファインダーを搭載している。上方68度と調整範囲の大きなチルト機構が可能で、ローアングルでも自然な姿勢で接眼できる。

AfterBeat2014_07_report_01_25.jpg 最大120度まで回転するグリップを採用。上向きになるような角度をつければ、見上げるような撮影に対応しやすくなる

XF205でユニークなところは、さまざまなアングルに対応する回転グリップの部分だ。ボタンを押すと15度刻みで最大120度まで回転できるようになっている。グリップが回転することによって、ハイアングルの撮影やローアングルの撮影に対応しやすくなっている。オーディオは、キヤノンとしては初めて4chオーディオに対応している。2chのXLR入力以外に、内蔵マイクからの収録、3.5mmの外部マイク入力などを同時に収録することが可能だ。

AfterBeat2014_07_report_01_26.jpg XLR端子は2系統を標準装備。MXF時はリニアPCMオーディオを最大4chで記録できる AfterBeat2014_07_report_01_27.jpg Ethernet LAN端子を搭載していて、ネットワークを介したカメラ操作、ファイル転送が可能だ
・リモートコントローラー「RC-V100」
AfterBeat2014_07_report_01_28.jpg 業務用カメラ専用のリモートコントローラー「RC-V100」

XF205の隣には6月に発売予定の業務用カメラ専用のリモートコントローラー「RC-V100」も展示されていた。カメラ本体に搭載されている主要な機能に対応するというものだ。現場ではカメラマンというのは画角やピント合わせだけで、色や明るさというのは離れたヤードでVEやLDが合わすフローというのが確立されている。このような現場では、複数台のカメラを使った場合に明るさや色合わせが難しいという問題があった。そういった場合に、RC-V100を用いることでリモート操作することができるようになる。ビデオカメラ本体から離れた場所にいても、映像の露出やホワイトバランスなどの設定、調整が可能になるというわけだ。

・CINE SERVOレンズ「CN7×17 KAS S」
AfterBeat2014_07_report_01_29.jpg CINE SERVOレンズ「CN7×17 KAS S」。ドライブユニットを標準装備しているが、外してフルマニュアルで使用することが可能だ

CINE SERVOレンズ「CN7×17 KAS S」もNABで発表された新製品だ。焦点距離は17mmから120mmと非常に幅広い焦点距離を実現しながら、小型で軽量な筐体となっている。肩担ぎの運用や三脚に搭載した運用といったさまざまな撮影スタイルに適している。最大の特徴はスーパー35mmのイメージフォーマットをもつシネマズームレンズながら、着脱可能なドライブユニットを標準装備しているところだ。

放送用のENGレンズのような運用が可能になっている。ドライブユニットは放送用ENGレンズのほうで使用しているドライブユニットと同じような仕様になっていて、ドライブユニットの後ろに20ピンのインターフェースが3つ搭載されている。フォーカス/ズームのデマンド接続時もバーチャル端子を確保。さらに、変換ケーブルを介してFDJ-P01を接続することにより、アイリス操作も可能となっている。画質面に関しては、17mmから120mmという広い焦点距離範囲を実現しながら、ズームの端から端まで4K性能に耐えうる高い光学性能を実現している。

マウントは、EFマウントとPLマウントの2種類で、EFマウントに関してはスーパー35mmのフォーマットのカメラ、キヤノンでいうならばC300、C500、C100などに搭載が可能。PLマウントのカメラに関してもスーパー35mmのイメージセンサーを搭載したカメラにはすべてマウントができるようになっている。発売開始は2014年8月下旬を予定している。

・放送用HDTV放送用ポータブルズームレンズ「HJ18e×7.6B」
AfterBeat2014_07_report_01_30.jpg 放送用HDTV放送用ポータブルズームレンズ「HJ18e×7.6B」

こちらの放送用HDTV放送用ポータブルズームレンズ「HJ18e×7.6B」もNABで発表された新製品だ。放送用ENGレンズの「HJ17e×7.6B」の後継機種で最短の最至近撮影距離0.56mを保ちながら、ズーム域を広角端7.6mmから望遠端137mmまで18倍に伸ばしているのが特徴だ。光学設計を一新していて、ズームの全域で非常に高い光学性能を有し、中心から周辺まで被写体の距離に関わらず高い光学性能を有している。また、正確なズームフォーカスアイリス情報を検出するキヤノン独自のエンコーダーを搭載した新開発のドライブユニットを採用している。

AfterBeat2014_07_report_01_31.jpg ドライブユニットをモデルチェンジしていて、システムの運用効率が向上している
・暗室を使ったISO80000のデモ
AfterBeat2014_07_report_01_32.jpg ほぼ暗室撮影のデモ。上のモニタに注目してほしい

キヤノンのデジタルシネマカメラや業務用ビデオカメラは、2013年10月にリリースされたファームウエアを適用することによってISO80000の高感度に対応するようになった。キヤノンブースでは、このISO80000の効果が一目でわかる暗室の中の撮影デモが行われていた。暗室の中はほぼ真っ暗で、その中にISO80000に設定されたC300が時計を撮影していて、外部モニターでC300の撮影の様子が確認できるようになっていた。

中はほぼ暗闇なのにモニターでは時計をしっかり撮影していた。映画やドラマの撮影でこのデモのようなほぼ真っ暗な撮影というのは考えにくいが、ISO6400や3200に設定して照明をたかないで現場の雰囲気を残した撮影というのはありえる。このデモはそういった照明をたかない雰囲気のある撮影にも十分に対応できるというのがわかるデモだった。

AfterBeat2014_07_report_01_33.jpg ほぼ暗室なのに時計が映し出されている
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[ DATE : 2014-05-27 ]
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