業務用製品のサポートに欠かせないWebサポート

今年のNABは、ブース配置の問題だけでなく、例年とはだいぶ雰囲気が違っているように感じる。ローコスト・ハイクオリティへの取り組みとは別に、今年の出展で目立つのは3Dへの取り組みだ。過去に何度も、浮かんでは消えていった3Dコンテンツ制作だが、デジタル制作が成長してきた現在、高解像度3Dへの取り組みが加速している。実際にアメリカで3D映画の封切も増えている。収録・制作環境はもちろん、ディスプレイ環境についても大画面化が顕著になってきた。

もう1つ、雰囲気を変えている原因を作っているのは、会場そのものの変化というよりはマーケティングや広報のあり方の変化だろう。NAB Showのトップページを覗いてみて欲しい。「LIVE FROM LAS VEGAS」と掲げられていることでも分かるように、開催中であるにもかかわらず、基調講演や会場の映像がストリーミングで流され、写真も更新され続けている。こうした取り組みをサポートしているのが、BLOG、BUZZ、Video Blogといった各種のブログサイトや写真投稿サイトflickr、ミニブログTwitter.com、ソーシャルネットワークサービスfacebookの活用だ。

この影響は、出展企業にも着実に表れ始めている。企業自体が、各種Webサービスのアカウントを取り、広報情報を配信し始めているのだ。ソニーは、20日のプレスカンファレンスの最後で、YouTube、Flickr、AOLのロゴを掲げ、「Sony Pro Video Community」としてコミュニティでの情報交換を行っていくことを伝えた。プレスカンファレンス終了直後にプレスルームからアクセスしてみれば、数分前の様子がすでにアップロードされ続けているような状態にあり、ユーザーがその資産を使用できる。今後大手がPRに使用するサードサービスをソニーが先駆者として口火を切った形になる。

そこには「放送業界」というこれまでの堅いイメージはもはや存在しない。そこにあるのは、Webサービスを積極的に活用していこうという姿だった。