PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU
  1. トップ
  2.  > 
  3. 特集
  4.  > 
  5. [RED flow Now]10: 4K映像編集自由自在!Vegas Pro 9
News

[RED flow Now]10: 4K映像編集自由自在!Vegas Pro 9

#SONY #Vegas Pro #R3D #RED flow Now

2009-06-17 掲載

米国ではAdobe Premiere Pro、Apple Final Cut Proに次いで第3位のシェアを誇るSONY Creative SoftwareVegas Pro 9。しかし、残念ながら日本では知名度、シェア共に高いとは言えない。プロ用のソフトではないと思っている人も多いと聞く。だが、最近になって、トムソン・カノープスEDIUSと共にVegas Proが話題にあがる事が頻繁にある。その最大の理由は、編集時の「軽さ」だ。特に報道や婚礼会場のリアルタイム編集といったスピードが要求される現場では、Premiere ProやFinal Cut Proでは対応できず、もはや必須アイテムだと言っても過言ではないだろう。

VegasPro9_RED.jpg

編集時の軽さがもたらす快適性

元々Final Cut Proユーザーである私も,Vegas Proを実際使ってみるまでは、編集スピードはファイルの大きさとCPUの性能に依存するものだとばかり思っていた。もちろん、それは原因の一部ではあるが、ソフトウェアの設計次第でそれは劇的に変わるということを思い知らされた。

EDIUSが優れた独自コーデックと機能を絞り込む事によって、軽さを実現させているのに対し、Vegas Proは合成や音声編集などもこなせるワークステーションでありながら、編集プレビュー時に細やかにフレームレートを自動コントロールする方法で事前変換やレンダリングすることなく軽快な編集を実現しているというように、それぞれの設計哲学には大きな違いがある。いずれにしてもVegas ProとEDIUSの軽さは、Premiere ProやFinal Cut Proのそれとは異次元と言ってもいい。

今回は、その基本性能が、スピーディーな編集が要求される現場だけではなく、RED ONEの巨大なデータやAVCHDなどの高品質・高圧縮素材に対してどれ程機能するものなのかを検証してみた。

R3Dにエフェクトを追加しても止まらずにプレビュー

Vegas Proは、今回のバージョンアップでVer.9となり、RED ONEのR3Dファイルのネイティブ編集に対応した。他にも対応をうたっているソフトウェアは存在するが、「読み込める」だけでは意味がない。その後どういうレベルで編集、加工が可能かが重要だ。4K解像度を扱うR3Dファイルのネイティブとなると期待と共に不安を禁じえない。しかし、Vegas Proの実力は、EDIUSでさえまともに扱えないAVCHDファイルを事も無げにネイティブで編集できるものだ。期待が勝る。今回使用したマシンとデータの詳細を挙げておこう。

     CPU : 2.93GHz Intel Core 2 Duo/RAM 3.00GB (ノートPC)
     Graphics : NVIDIA GeForce 9800M GS
     OS : Microsoft Windows XP Service Pack 3
     R3Dデータ : 4096×2098 24p

プロジェクトのサイズはもちろん4096×2098 24pだ。プレビューは1/4に設定した。素材をエクスプローラーからダイレクトにタイムラインにドラッグするのに引っかかりはほぼなく、まずは普通に再生してみた。Vegas Proの特徴として、ファイルやエフェクトの重さに応じてフレームレートコントロールが機敏に動き、その時に秒あたり何フレームで再生しているかを表示してくれる。当然その数字は機敏にコロコロ変わっていくが、音が途切れることはない。つまり、フレーム数はおちても、途中で止まることはなくリアルタイムでのプレビューをキープしてくれる。これが快適さを生み出している。

R3Dデータの再生だが、初めこそ10フレーム/秒前後のフレームレートではあったが、ちゃんとリアルタイムで再生でき、何度か再生を繰り返す内に限りなくフルフレーム(24fps)に近づいてくる。おそらくプレビュー用のtempファイルを自動的に作り出しているのだろう。ここまででも驚きに値するが、再生ができたというだけでは編集にならない。

どんどん追い込んでみようと思い、2つの素材にディゾルブをかけ、その前後でループさせ、さらにループ再生しながらディゾルブを微調整してみた。その結果は、ディゾルブに差し掛かった途端にフレームレートは5フレーム/秒前後に落ちてしまった。これでは、スムースにディゾルブのカーブを確認することはできない。しかし、これも再生を繰り返している間にだんだんフレームレートが上がっていくので、最後には20フレームを超えるスムースさを取り戻す。

VegasPro9_RED1.jpg

さらに、両方の素材にエフェクトをかけてみるとどうなるんだろうと、恐る恐るやってみたが、なんと再生フレームレートに大した変化はなかった。スムースにとまではいかないが、動きのあるエフェクトでもある程度の効果は確認できる。更に過酷な条件として、このディゾルブの上にAVCHDの素材をスーパーインポーズさせてみた。それでも状況は変わることがなかった。

VegasPro9_RED2.jpg
────

多少フレームレートはおちても、リアルタイムをキープしてくれるという事が、編集内容によっては大変助かると思う。Vegas Proの特徴は中間コーデックを使わず、素材をダイレクトに非破壊編集し、リアルタイムにプレビューすることだ。このデメリットとして、最終確認のレンダリングに相当の時間を要する。編集前や編集中の時間や快適さはFinal Cut Proの比ではない。これはREDユーザーにとっては決定的なソリューションになりうる物だと確信できる。「REDで撮ったところで編集が重くてしにくいんじゃ仕方ない」と諦めていた人にとっても、朗報と言えるのではないだろうか。

(ふるいち やすし)


テスト用R3Dデータ協力:オービット ミューズテクス事業部ヴィセラル・サイキ




[ Category : ]
[ DATE : 2009-06-17 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

[再現InterBEE2020]まとめ:ソニー編

動画レポート ■FX6開発者インタビュー ■PVM-X2400/X1800 製品レポート FX6 ... 続きを読む

[再現InterBEE2020:ソニー]シネマの映像表現とαの技術を融合したコンパクトな映像制作用カメラ「FX6」

60seconds Shoots 映像制作用カメラ商品群Cinema Lineの新製品「FX6」登場 ソニーは、デジタルシネマ制作で培った映像表現力と、最先端のデジ... 続きを読む

[再現InterBEE2020:ソニー]RAW/X-OCN収録メディアのAXSメモリーカードリーダー「AXS-AR3」

AXSメモリー用カードリーダー新モデル「AXS-AR3」 ソニーのデジタルシネマカメラVENICE・F55・F5でRAW/X-OCN収録メディアであるAXSメモリーの新しいカ... 続きを読む

[再現InterBEE2020:動画]ソニー「FX6」開発者インタビュー

デジタルシネマ映像制作で培われた映像表現力と、最先端のデジタルイメージング技術を生かした映像制作用カメラ商品群「CinemaLine」の新製となるソニー「FX6」。今回、FX6の開... 続きを読む

[再現InterBEE2020:ソニー]効率的なメディア管理・運用を実現する統合プラットフォーム「Ci Media Cloud Services」

メディアコンテンツの管理プラットフォーム「Ci Media Cloud Services」 ソニーは、世界中のクリエイターが撮影・作成したコンテンツを編集・メタデータ付与・配... 続きを読む

[再現InterBEE2020:動画]ソニー「PVM-X2400/X1800」

Inter BEE 2020がリアル開催だった場合、展示されたであろう新製品・ソフトウェアを60秒で紹介するコーナー。ソニー社から「PVM-X2400/X1800」をご紹介いただき... 続きを読む

[Camera Preview 2020]Vol.09 ソニーFX9ファームウェアVer.2.0発表。カメラマン田村雄介氏がFX9企画・設計者を直撃!

txt・構成:編集部 5Kサイズスキャンによる4K60P記録やフルHD180fps撮影などを機能拡張 ソニーは2020年5月1日、XDCAMメモリーカムコーダー「FX9... 続きを読む

[Shoot with Vlog cam]Vol.02 ライブ配信ディレクター視点でみたSony「VLOGCAM ZV-1」

txt:岩沢卓(バッタネイション) 構成:編集部 ソニーから登場したVlog専用機「VLOGCAM ZV-1」を試す 2020年6月19日にソニーから発売された「VLO... 続きを読む

[再現NAB2020]まとめ:ソニー編

動画レポート ■映像制作ソリューション最新動向 Part01 ■映像制作ソリューション最新動向 Part02 製品レポート ... 続きを読む

特集記事

CES2021 CES2021
オールデジタルのオンライン開催となったCES2021をレポートする。
年末イッキ読み! 年末イッキ読み!
2020年に話題になった製品の特集やコラム記事をまとめて振り返る。
PRONEWS AWARD 2020 PRONEWS AWARD 2020
激動の1年となった2020年の映像業界を、PRONEWS編集部が総括する。
2020年11月特集:[再現:Inter BEE 2020]-Web Trade Show- 再現:Inter BEE 2020-Web Trade Show-
11月18日(水)からオンライン開催されるInterBEEを解説する。
Inter BEE 2019 ぼくらのEDIUS X
約3年ぶりのメジャーバージョンアップとなる「EDIUS X」の魅力を紹介。
InterBEE 2019の歩き方 Broadcast & Cinema EXPO 2020
映像制作者、映像業界関係者向け情報イベント配信番組。
ATEM WORLD ATEM WORLD
ラインナップ充実のATEM Miniシリーズの選び方や使いこなしをご紹介。
SIGGRAPH2020 SIGGRAPH2020
オンライン開催されたVFXの祭典・SIGGRAPH2020をレポート。
映像基礎講座 映像基礎講座
映像の基本や基礎知識を学ぶ。映像制作初心者はもちろん、熟練者ももう一度初心に立ち返ろう。
	
Shoot with Vlog cam Shoot with Vlog cam
個人の動画ブログ「Vlog」が隆盛するいま、Vlog用カメラを通して映像を撮ることを数回にわたり考える。
Camera Preview 2020 Camera Preview 2020 Part II
2019年から2020年春にかけて発表された話題の新製品やカメラシステムを紹介。
Camera Preview 2020 Camera Preview 2020 Part I
2019年から2020年春にかけて発表された話題の新製品やカメラシステムを紹介。
AfterCOVID-19 映像業界サバイバル AfterCOVID-19 映像業界サバイバル
社会的危機となっている新型コロナウイルス拡大の状況を分析し、今何が起こり、何が必要で、その後に何が訪れるのかを考えてみる。
Film Shooting Rhapsody 上映編 Film Shooting Rhapsody 上映編
16mmフィルムトライアルルームの荒木泰晴氏によるフィルム特集第2弾。今回はフィルム現像から紹介する。
再現:NAB2020 再現:NAB2020
米国ラスベガスにて開催予定だった世界最大の放送機器展覧会 2020 NAB Showでお披露目される予定だった内容を再現していく。
  1. トップ
  2.  > 
  3. 特集
  4.  > 
  5. [RED flow Now]10: 4K映像編集自由自在!Vegas Pro 9