性能、画質

撮像素子が1/3型なので、ダイナミックレンジや感度といった面で2/3型や1/2型に比べて不利になるが、通常の使用において問題となることはないだろう。さすがに感度アップは上位機種のAJ-HPX2100やAJ-HPX3000Gに比べて控えめの+24dBとなっているが、価格の差を考えれば致し方ないと思う。

解像度的にもこのクラスのカメラとしては水準以上の変調度があり、実用的には充分な性能をもっているようだが、水晶フィルターの特性のせいだろうか、若干部分的にモアレがでるようだ。被写体にもよるが、実写では目立つことはない範囲である。

カラーチャートでの再現も実写を見た印象も特に問題はないが、最大に感度アップした状態では若干色の再現性とノイズが目立ってくるのは、やはり1/3型の限界であろうか。ただ、1/3型としてはかなりよいほうで、画像処理を行うDSPが優秀なのかもしれない。

 
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高解像度チャートのカラーモニター写真。右はその一部分

 
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サーキュラーゾーンチャートのカラーモニター写真。右はその一部分

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グレースケールの波形モニター写真と実写映像

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 マルチバーストチャートの波形モニター写真と実写映像  
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カラーチャートのベクトルモニター写真と実写映像

*デジカメによる接写のため歪みがあります

AG-HPX305は実に欲張りなカメラだ。性能的に水準以上をクリアしながら、機能的には実に多彩な機能を詰め込んでいる。記録フォーマットもSDからHDまで、同社がサポートするフォーマットのほとんどを網羅しており、さらに価格的にも約130万円という驚きの価格だ。周辺機器もリモートコントローラーAJ-RC10Gのほか、エクステンションユニットAG-EC4Gが用意されている。また、スタジオ使用で必要なベースステーションとカメラユニットもあり、フィールドから小規模なスタジオまであらゆるシーンで活用できるだろう。

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主な仕様

  • 撮像素子:1/3 型 220 万画素プログレッシブMOS×3
  • レンズマウント:1/3 型バヨネット式
  • 水平解像度:1000TV本以上
  • 記録フォーマット:AVC-Intra 100/AVC-Intra 50/DVCPRO HD/DVCPRO50/DVCPRO/DV切替え
  • ゲイン:-3、0、3、6、9、12、24dB
  • 最低被写体照度:0.8lx(F1.6、ゲイン24dB、シャッタースピード1/30秒)
  • 水平解像度:1000TV本以上
  • 電源:DC12V18W(レンズ、LCDモニター使用時)
  • 外形寸法:幅246×高さ251×奥行441mm(本体のみ)
  • 質量:約3.8kg(本体のみ)、約5kg(付属レンズ装着時)
  • 価格:¥131万2500


txt:稲田出 構成:編集部

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