[CES2014]Vol.00 CES2014開会直前に思う今年のトレンドは?
2014-01-07 掲載

いよいよ開催直前CES2014
世界最大の国際家電見本市、2014 International CES(Consumer Electronics Show) が 1月7日から10日の4日間、米国ラスベガスで開催される。開催に先立ち1月5日(米国現地時間)より展示会前のプレス向けカンファレンスや招待制イベントが2日に渡り行われている。会場であるLVCC(ラスベガスコンベンションセンター)とサンズコンベンションセンターそしてMandalayBayコンベンションセンターがフル稼働。各社多くのプレスカンファレンスが行われる。CESでは、デジタル家電、オーディオ機器だけではなく、自動車分野、ヘルスケアに加え、今や世の中の生活を支えるインフラとなったインターネットやiOSに関連する様々なソリューションが複合した世界最大の展示会へと様変わりしている。
実際に会場であるラスベガスも自体もそうだ。カジノで知られる観光地。周りを見渡すと巨大なLEDデジタルサイネージが目につき、完全にネオンサインから置き換わっている様相。さらに小さなショップから、ホテルまで、FacebookやTwitter、foursquareを活用するのが当たり前で、社会インフラとして浸透し、我々の生活にはデジタルが欠かせない事が実感できる。
PRONEWSがカバーするプロ映像機器だけにとらわれる事なく、様々な機器やサービスを展示会場で見る事ができる
見えてくるテーマとは?曖昧になる領域
全体のテーマは何なのか?感じるのはいつもながら“混沌”とした状況だ。期間中足を運ぶ事で、おぼろげながらテーマが見えてくる。昨年と言葉を同じとするがシームレスをテーマとして再度挙げておきたい。それは、プロ用、コンシューマー用などプロダクトのカテゴリーやスマートフォンなのかカメラデバイスなのか?領域が曖昧になっている事を実感せずにはいられないからだ。
4KTVが市場に並び始めて久しいがこれまでの勢力図でいえば、サムスンとLGそして我らがSONYやパナソニックが業界を牽引して来た。ここ数年でそれも変化している。4KTVもかつての家電メーカーではなく新興勢力の追撃が激しい模様。Polaroidは、OEMで製造だが、50インチ4KTVを$1000という価格で発表した。また4KアップコンバートHDMIケーブルを発表したSEIKIは、50インチ4KTVをすでに出荷中。「ソニーやLGは高いですよ」とは、スタッフの弁。その他にも聞いた事が無いメーカーが、家電領域に参戦し、市場を塗り替えて行くその勢いは止まらないようだ。現時点で見えてくる事を挙げればきりがないが、様々な部分で線引きする事は無意味になっている。清濁合わせ飲む部分もありそれが非常にダイナミックで面白いと言う事だ。
例年の通り、CESは各分野での既存のプロダクトやサービスだけではなく、未発表のプロダクトやサービスが数多く投入されるため、全てをここで語る事は出来ない。やはりCESに足を運ばないと分からないことばかりなのである。会場にはまた起業間もない若い世代が一旗上げるべく多く参加している。実際に”Eureka Park”や、”StartupDebut”などアーリーステージからCES本会場へステータスを上げて行くメーカーも多い(ちなみにCerevo社もブースを出展)。そのビジネスチャンスの可能性と、展示される様々な製品をお伝えすべく、今年もCESの会場に足を運んでいる。いよいよ明日から展示会が始まる。引き続き、CES 2014からのニュースを随時お届けする。
Vol.01 4Kを牽引していく意気込みが反映される-プレスカンファレンス Vol.02 ソニー平井社長のCES基調講演で開幕 Vol.03 画角前線異状あり!21:9のススメ Vol.04 ShowStoppersで未来を覗いてみる! Vol.05 会場に点在する進化する撮影関係あれこれ Vol.06 4Kテレビは普及フェーズ。CURVED=湾曲やwebOS、クラウドTVの提案も Vol.07 ブロードキャスト周辺の注目すべきアレやコレや Vol.08 総括-結局CESで何が起こっていたのか?
恒例となった“プレスカンファレンス”ライブ配信
今年も1月6日午前10時(日本時間では1月7日午前3時)のPanasonicを皮切りに各社が会場からプレスカンファレンスがライブ配信される。
Sony CES Press Conference 2014
Panasonic Live @ CES
▶Panasonic Live @ CES
Samsung Live from CES
txt:猪蔵 akira Yanagihashi
[ Category : SPECIAL, CES2014 ]
[ DATE : 2014-01-07 ]
[ TAG : Report NOW! CES2014]
この記事に関連する記事一覧
![]() |
[CES2021]Vol.05 インフラとしての責任を表明したTechGiantsとテクノロジーの未来とはtxt:平野陽子(大広) 構成:編集部 CES2021は全てオンラインで開催したことは周知の通りだ。そのテクノロジーパートナーとしてて支えたのがMicrosoftだ。そう今回... 続きを読む |
![]() |
[CES2021]Vol.04 元気になる「LG Future Talk」がオススメ!txt:江口靖二 構成:編集部 LGがイメージするニューノーマルの世界観とは CES2020において、LGはプレスカンファレンスに加えてCES Spotlight Se... 続きを読む |
![]() |
[CES2021]Vol.03 5Gが映像業界を後押し、最高のエンターテインメントを生むtxt:平野陽子(大広) 構成:編集部 オール・デジタルで始まったCES2021 その年の重要なテクノロジートレンドを体現する企業が務めるKeynoteトップバッタ... 続きを読む |
![]() |
[CES2021]Vol.02 今年のテックトレンドとは?〜CTA’s 2021 Tech Trends to Watch解剖txt:西村真里子 構成:編集部 手探りのCES2021はどうなるのか? オール・デジタルのCESが開幕した。CESツイッターアカウントもこのデジタル化の波を楽しむかの... 続きを読む |
![]() |
[CES2021]Vol.01 見本市の恐竜CESは絶滅を免れることができるのか?〜開催直前事前案内txt:西村真里子・猪蔵 構成:編集部 「現実」を見つめるチカラが試される2021年 CES2020基調講演の会場から 毎年年始、新年の浮かれ気分にプラス... 続きを読む |
![]() |
[CES2020]Vol.11 Crystal LEDとAtom Viewで実現するヴァーチャルセット最前線~まさにリアルを超える?!txt:西村真里子・猪蔵・編集部 構成:編集部 リアルとバーチャルの境目がなくなる影像制作 CES 2020はそれまでのCESの歴史から大きくシフトを宣言している年であ... 続きを読む |
![]() |
[CES2020]Vol.10 テレビ局が不在でも完全に8Kが主流のCES2020txt:江口靖二 構成:編集部 CES 2020の主流が「8K」となった理由 CES 2020では完全に8Kが主流である。グローバルで市場を牽引する中国とアメリカでは、... 続きを読む |
![]() |
[CES2020]Vol.09 「次の10年のエンターテインメント・プラットフォーム」とは?〜モバイル向け動画配信サービスQuibiスタート直前txt:加藤薫(博報堂DYメディアパートナーズ) 構成:編集部 モバイル向けストリーミングサービス「Quibi」とは? 生活を変えるテクノロジーのショーケースとして... 続きを読む |
![]() |
[CES2020]Vol.08 日常が“つながる”と意外なものがメディアになる?未来の生活を彩るものたちtxt:平野陽子 (大広) 構成:編集部 2020年1月7日~1月10日、米国ラスベガスにて「CES 2020」が開催された。すでに多くのメディアで語られているが、再度振り返... 続きを読む |
- [CES2020]Vol.07 人工人間、身体性が問われるテクノロジー「NEONプロジェクト」 (2020-01-16)
- [CES2020]Vol.06 目の付け所がAIなプロダクトが続々登場〜会場から見えてくるAIプロダクト達 (2020-01-14)
- [CES2020]Vol.05 航空会社として初基調講演。デルタ航空が考えるイノベーション〜パラレル リアリティ ディスプレイ (2020-01-12)
- [CES2020]Vol.04 より多くの人を集めるために〜CESにおける「見せ方」と「ブランディング」効果とは? (2020-01-10)
- [CES2020]Vol.03 一般化を迎えたカテゴリーに花開く、味わい深いプロダクトたち〜展示会スタート (2020-01-09)
- [CES2020]Vol.02 TOYOTA、メルセデス・ベンツ、Sony~それぞれの「その次」の示し方~ MediaDay02 (2020-01-08)
特集記事
![]() |
CES2021 オールデジタルのオンライン開催となったCES2021をレポートする。 |
![]() |
年末イッキ読み! 2020年に話題になった製品の特集やコラム記事をまとめて振り返る。 |
![]() |
PRONEWS AWARD 2020 激動の1年となった2020年の映像業界を、PRONEWS編集部が総括する。 |
![]() |
再現:Inter BEE 2020-Web Trade Show- 11月18日(水)からオンライン開催されるInterBEEを解説する。 |
![]() |
ぼくらのEDIUS X 約3年ぶりのメジャーバージョンアップとなる「EDIUS X」の魅力を紹介。 |
![]() |
Broadcast & Cinema EXPO 2020 映像制作者、映像業界関係者向け情報イベント配信番組。 |
![]() |
ATEM WORLD ラインナップ充実のATEM Miniシリーズの選び方や使いこなしをご紹介。 |
![]() |
SIGGRAPH2020 オンライン開催されたVFXの祭典・SIGGRAPH2020をレポート。 |
![]() |
映像基礎講座 映像の基本や基礎知識を学ぶ。映像制作初心者はもちろん、熟練者ももう一度初心に立ち返ろう。 |
![]() |
Shoot with Vlog cam 個人の動画ブログ「Vlog」が隆盛するいま、Vlog用カメラを通して映像を撮ることを数回にわたり考える。 |
![]() |
Camera Preview 2020 Part II 2019年から2020年春にかけて発表された話題の新製品やカメラシステムを紹介。 |
![]() |
Camera Preview 2020 Part I 2019年から2020年春にかけて発表された話題の新製品やカメラシステムを紹介。 |
![]() |
AfterCOVID-19 映像業界サバイバル 社会的危機となっている新型コロナウイルス拡大の状況を分析し、今何が起こり、何が必要で、その後に何が訪れるのかを考えてみる。 |
![]() |
Film Shooting Rhapsody 上映編 16mmフィルムトライアルルームの荒木泰晴氏によるフィルム特集第2弾。今回はフィルム現像から紹介する。 |
![]() |
再現:NAB2020 米国ラスベガスにて開催予定だった世界最大の放送機器展覧会 2020 NAB Showでお披露目される予定だった内容を再現していく。 |