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[Photokina2014]Vol.02 新潮流カメラとその周辺

2014-09-26 掲載

世界最大のカメラ展示会Photokinaは、開催期間中、つぶさに見て廻っても、時間が足りないのが正直な所だ。それだけ会場には情報があふれ、日々新しい発見がある。引き続き会場から気になった物を紹介して行こう。ちなみに次回は2年後の2016年9月20日より5日間かけて開催される。

主要メーカーと新しい動きを会場から

■Sony | αシリーズラインナップを全面展開
P_02_SONY

ソニーは今、勢いに乗るαシリーズのα7シリーズを中心に展示。特に今回はレンズの展示に注力。周辺域までのシャープな描写力とED(特殊低分散)ガラスを使用して色収差を抑制、T*コーティングによるレンズ表面での光の反射を抑えた高コントラストな描写性能を実現する、ZEISS名義の広角ズームレンズ、Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS「SEL1635Z」(Eマウント:11月7日発売、158,000円(税別))の正式発表や、IBCで発表された「PXW-FS7」用として開発された、電動ズームのGレンズ、FE PZ 28-135mm F4 G OSS「SELP28135G」(Eマウント:12月下旬発売、300,000円(税別))を展示。

P_02_SONY G Lens

αレンズとしては初めて、ズーム、フォーカス、絞りの3つの操作リングを搭載している。ユニークなのは、ズーム速度の制御に加えて、α7SやPXW-FS7装着時にボディ側の設定により回転方向の反転が行えることだ。

P_02_sonyNewLens

さらに今後2016年までに計20本以上のラインナップ充実を目指す、αレンズシリーズの開発ロードマップを発表。開発中の35mmフルサイズ対応の、「FE24-240mm F3.5-6.3 OSS」「FE28mm F2」「 Distagon T* FE 35mm 1.4 ZA」「FE90mm F2.8 Macro G OSS」の4本のレンズと、FEウルトラワイド、FEフィッシュアイの2つのコンバーターを参考展示した。

P_02_sonyMotionPict

またブースに関してもレンズ開発におけるソニーの技術解説コーナーが設けられ、前回(2012年)の経験から今回初めて「Motion Picture Cameras」コーナーという映像系の展示会同様にムービー専門の撮影コーナーを設けるなど、より動画に積極的な展示を行っていた。

P_02_sony4K_014Kデジタルシネマカメラ「SONY PXW-FS7」

会期前に発表されたばかりの4Kデジタルシネマカメラ「SONY PXW-FS7」も展示。4K/60pを実現し、これからの4K制作においてメインストリームを担うカメラになるといっていいだろう。

P_02_sonyalpha_01

また、4K収録ということでSONYのα7Sの収録スタイルに発売間近のSHOGUNがラインナップされていた

P_02_sonylenscam_02

その他では、レンズスタイルカメラの新ラインナップとしてシリーズ初のレンズ交換式モデル「ILCE-QX1」を展示。APS-Cサイズの大型CMOSセンサーを搭載しており、高感度、低ノイズを活かした軽量な望遠撮影などに向いている。

P_02_sony OLED

また2007年からソニーが支援する世界規模の写真コンテスト「Sony World Photography Awards 2014」の受賞作品の紹介コーナーでは、OLEDによるデジタルギャラリーコーナーも設置された。

■Panasonic | LUMIX DMC-CM1を始め4Kソリューションが一同に介する展示
P_02_panasonic_top

4Kと言う文字に彩られたパナソニックブースはやはり4Kと言うキーワードの元に同社の撮影から編集、アウトプットまでの4Kソリューションを一同に介した展示となった。中でもやはり話題を攫ったのは「LUMIX DMC-CM1」だ。

P_02_panasonic_cm1

撮像素子は1インチサイズの2010万画素CMOSセンサーを実装。レンズは28ミリF2.8の広角レンズ。起動時は約6ミリほどレンズが飛び出すがそんなに気にならない。4Kムービーも15pではあるが撮影可能だ。ここまでのスペックだと十分コンパクトデジタルカメラだ。

P_02_panasonic_CM1_02

しかしOSには、Android。同社はスマートフォン事業から撤退したはずだが、これを機にまた復活する気運も感じられる。スマートフォンとコンパクトデジタルカメラの中間にポジションされた「LUMIX DMC-CM1」は、ドイツそしてヨーロッパ地区で販売され、日本での販売は現在予定が無いと言う。

P_02_panasonic_varicam

ハンズオンコーナーでは、最新ラインアップのVaricamとAJA Ki Pro QuadそしてConvergent Design Odysseyの組み合わせやLUMIX DMC-GH4とATOMOS SHOGUNの組み合わせて体験できる展示が用意されていた。

P_02_panasonic_gh4 LUMIX DMC-GH4とSHOGUNの組み合わせ
■SAMYANG | 躍進を続けている韓国メーカーの実力
P_02_Samyang

ここ数年躍進を続けている韓国メーカーのSAMYANG(三洋オプティクス)。RokinonやBowerなどの別ブランドでも世界中で販売されているコストパフォーマンスの高いレンズ群でここヨーロッパでも人気があるようだ。今回は新製品の35mmフルサイズ対応マニュアルフォーカス、各社マウントに対応するSamyang 50mm T1.5を中心に展示。

P_02_Samyang50mm Samyang 50mm T1.5
■SLR Magic | 2.35:1のシネスコサイズの撮影が可能な「Anamorphot 2.0×50」を参考展示
P_02_SLRMagic Anamo

香港拠点のレンズメーカー、SLR Magic。DSLRやコンパクトデジカメ、双眼鏡などのOEMメーカーとして、日本の大手メーカーにも製品供給している企業だ。ブラックマジックデザインのMF(マイクロフォーサーズ)マウントカメラ向けのシネレンズシリーズなど、実効値によるT表記と開放値が明るいことで定評がある。

P_02_SLRMagic AnamoDemo

最近発売された同社のユニークなアナモフィックアダプター「Anamorphot 1.33×50」(16:9撮影用)の他に、新たに「Anamorphot 2.0×50」を参考展示。こちらは映画用と同様に4:3の画角で撮影し、上映時に横方向を2倍に伸張することで2.35:1のシネスコサイズの撮影が可能になる。ブースでは、オリンパスのOM-D EM-5(Lumix 20mm F1.7 パンケーキ)とソニーα7にニコンの50mm F1.8 Eシリーズにアナモフィックアダプターを装着して撮影された映像や画像がデモ上映されていた。

■LYTRO | 撮影後にフォーカスを自由に変更できるライトフィールドカメラ機能
P_02_lytro01

LYTROは、ライトフィールドカメラ機能を実装したデジタルカメラ。撮影後にフォーカスを自由に変更できるのが特徴だ。今回、DSLRタイプの新商品「Lytro Illum」がいよいよ出荷され、フォトキナにも初出展となった。

P_02_lytro02

「Lytro Illum」は、デジタル一眼レフに近いデザイン。レンズの焦点距離は9.5~77.8mmで、35mm換算だと30~250mmに相当。8倍ズームにまで対応しており、ズーム全域でF2.0固定。またLytroで撮影したデータはPCで専用のソフトを使い、ズーム、フォーカス移動、被写界深度や視点の移動などを調整することが可能だ。

クリックする事によってフォーカスが変更できる。不思議な感覚だ
■EIZO | 話題の4K(UHD)ディスプレイ「FlexScan EV3237」
P_02_eizo

ちょうどフォトキナ会期中に発売された、話題の4K(UHD)ディスプレイ「FlexScan EV3237」を展示。、PC向けの高解像度4K(3840×2160)、80cm(31.5型)のカラー液晶モニターで、ユーザーの疲れ目の抑制などエルゴノミクス面や消費電力の抑制など環境面に配慮。10bit-LUT採用、1677万色フルカラー表示、4系統のデジタル入力端子や3系統のUSBハブ、ステレオスピーカーなど入出力系統を備え、大画面で複数の映像ソースを表示可能な、5つの画面分割パターンのPicture by Picture(PbyP)、小画面を6つの箇所へ表示するPicture in Picture(PinP)機能など、幅広い用途で使える設計。

360°CAM&アクションカム(写真合成)

p202_google Google社提供の逆バンジーでアクションカム撮影コーナーは、長蛇の列

フォトキナの今年の出展傾向としてもっとも特徴的だったのは、アクションカムを牽引するGoProブース周辺の新勢力アクションカム系の新製品が多かったこと。多種多様な諸国のアクションカムが勢揃い。またこれまで不動産関係のVRビデオやホテルのバーチャル部屋案内などでもなじみのある、360°カムに関しても非常に出展が多かった。

360°カムに関してはGoProを複数台利用するものや、オリジナル仕様の製品に分かれる。またメーカーもKickstarterなどで初期投資を得てスタートしたベンチャー企業が多く、製品自体も似たり寄ったりと特徴も少ないため、どの製品がスタンダードになるのか?未知数の製品も多いのはいうまでもないが、それ以上に新しい物に対する熱気のようなモノを感じる。

■XY IMAGER
P_02_XVIMAGER

オーストリア製XY IMAGERは、ミニクレーンとソフトウェアを一体化した、商品撮影などでの360°撮影と3Dフォトを生成するソリューション。商品を回転させるターンテーブルの新商品、XYSPINACTIONは、組み立て式で小60cmと大110cmの専用ターンテーブル。コンパクトになるので持ち運びも便利だ。

P_02_XYIMAGER2
■TrueCam
P_02_Truecam

チェコのプラハに拠点を持つ、TrueCamはドライブレコーダー用に開発された小型のハイクオリティビデオカメラ。高解像度なのでアクションカムとしての用途にも対応。

P_02_truecam2

MOV、H.264のフォーマットで連続最大5時間程度の動画がループ録画され、必要な時間の動画を自宅のPCやスマホ、iPad等で閲覧が可能。ベースモデルのフルHD対応のA4、スピードカメラ機能やGoogleマップ対応機能がついたA5、2304×1296の2.3Kの解像度で16:9のほか21:9の画角撮影も可能なA7の3機種がある。

■RODCAM
P_02_rodcam01

もっと滑らかに自由にコントロールできるフライングカメラを実現したい!こうした願いから作られたのがこのRODCAMだ。実は会場の展示ブースは見あたらなかったのだが、4ホールのエントランスで、デモを見せていた。まさにフィッシングロッド(釣り竿)に発想を得て、長さ最大7mまで伸びるロッドの先に、GoProが背面付けで2台装着できる。カメラ部を入れても3kgたらずの軽量で、すでにインディーズフィルム、TV、ドキュメンタリーなどの撮影に使用されているという。

txt:石川幸宏 猪蔵   構成:編集部
Vol.01 [Photokina2014] Vol.00

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[ DATE : 2014-09-26 ]
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