PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU
  1. トップ
  2.  > 
  3. 特集
  4.  > 
  5. [CES2015]Vol.02 コンセプトフェーズから実利用フェーズへ。各メーカーのIoT活用の実情を見る初日
News

[CES2015]Vol.02 コンセプトフェーズから実利用フェーズへ。各メーカーのIoT活用の実情を見る初日

#Report NOW! #CES2015

2015-01-07 掲載

txt:西村 真里子 構成:編集部

数字で見るInternatinal CES 2015 と開催初日

世界最大級の家電ショーCES2015初日(現地時間1月6日)初日現地レポートをお届けする。

今年はラスベガスコンベンションセンターと周辺ホテルを巻き込んで、いままでで最大級の3,600団体が展示をし、昨年の来場者数約15万人を上回る勢いである。実際に初日の蓋を開けてみたら来場者数が多い事を感じてしまう。Vol.00でも触れたが、IoT(Internet of Things:あらゆる製品がネットにつながる世界を指す、もののインターネット化とも言う)キーワードが浸透したのも昨年CES2014がキッカケだったが、単なる家電ショーではなく、次世代デバイスを発掘する場所としても注目を浴びているCES(筆者は三度目)。IoTが生活レベルに近づいてきているのを展示ブースを見て回って実感を今回はお伝えしたい。

まずは数字を見てみよう。新しいデバイス、製品の出現は市場活性化にも繋がっている。2015年、アメリカ家庭用電化製品の売上げは$232.2 billion(日本円で約27.6兆円)で、前年比3%増との明るい見込みがCES2015会場にて報告された。

注目の新IoT製品群としては「ウェアラブル(スマートウォッチ、メガネ、フィットネス)」「ドローン」「3Dプリンター」「スマートサーモスタット(温度自動調節器)」、売上げ向上の直接要因としては「スマートフォン/タブレット」「コネクテッドカー」と同時に「4K」「LCDフラットパネル」が挙げられている。

昨年のCES2014でもコネクテッドカーや4K、LCDフラットパネルは注目の製品として各メーカーが紹介していたが、そのほとんどがコンセプトフェーズかな?との印象が強かったのが実情。比較して今年は実用レベルに達した製品を各メーカーが打ち出してきている印象を大きく受けた。筆者は、いよいよ生活の中にIoT、高精細ディスプレイが浸透し始めるぞ、と期待に胸を膨らませている。

今回CES2015初日現地レポートでは、LG、東芝、シャープ、Panasonicおよびアウディを中心に、

  • ディスプレイ進化:4K/8K、量子テレビ、ウェアラブル(スマートグラス)、フレームレステレビ、プロジェクター(プロジェクションマッピング)
  • IoT進化:コネクテッドカー(Audi Tablets)、スマートホーム、アンドロイド

についてCES 3年目の筆者が「これはいい!」と惚れた製品、テクノロジーを紹介しよう(スタートアップ系展示については後日公開予定!)。

東芝 | ウェアラブルTOSHIBA GLASS&アンドロイド登場

今年の東芝ブースは実験的な製品が多く展示されていたが、その中でも行列ができていたのが東芝のスマートメガネ「TOSHIBA GLASS」。投影機構が視界を邪魔しない、小型軽量だから長時間でもストレスがなく「人々の活動を阻害しないウェアラブル」として打ち出されているTOSHIBA GLASSを初体験。

CES2015_03_01

いままでGoogle Glassを3世代ほど試している筆者からすると、TOSHIBA GLASSは情報量がシンプルな分、使ってストレスを感じないもの。同時に物足りなさも感じたのは事実だが、手元作業に集中しなければならない工場作業者向けにアラートを出すなどの用途はあり。

もう一点、東芝の展示で目をひいたのは人型ロボット「地平(ちひら)アイこ」の展示。

CES2015_03_02

アンドロイドの研究で有名な大阪大学大学院基礎工学研究科の石黒氏らとの共同開発の「アイこ」さんが手振り身振りしながらプレゼンテーションする姿に「Awesome(すごいね)」と多くの人が感心。

よりリアルな表情としぐさを追求することにより「心温まるコミュニケーション(Heart Warming Communication)」をとれるアンドロイドを目指すとのこと。近い将来ロボットが人間と共存していくことを前提に、より人に優しく本物の人間のような仕草の「アイこ」が必要になると東芝は考えているという。今後の動向も気になるところ。

Panasonic | コネクテッドホーム、8Kサイネージソリューション

CES2015_03_03

CES2014のSONYのLife Space UXコンセプトブースも印象深かったが、今年CES2015ではPanasonicも家庭内IoT、コネクテッドホームに注力。8K高精細監視カメラ、世界初のHDR動画記録機能を搭載した4Kカムコーダー「WX970」と「WX870」他、SAPと組んだリアルタイムスポーツ分析システム(サッカー観戦時に試合分析がリアルタイムにわかる!)など盛りだくさん。中でも筆者が気になったのはPanasonicのスマートキッチン戦略。

CES2015_03_04

冷蔵庫内のカメラが食材を分析して本日のレシピを紹介してくれるのはもちろんのこと、調理にあわせて鍋やフライパンが自動的に回転し素材を混ぜてくれる。もう茹ですぎや焦付きを気にする必要が無くなるという!Panasonicの展示解説者が4年後の未来はこうなっている!と興奮して伝えてくれた事を信じ、その未来を楽しみにしたいと思う。

8Kサイネージソリューションエリアに展示されていたウェディングドレスのプロジェクションマッピングも感動。白いドレスにプロジェクションするだけでお色直しする必要なく、ドレスが華やかに変更。高精細なプロジェクターだからこその染め上がりで実際に試してみる事請け合い。未来のウェディングも変わるかもしれ無いと確信。映像の応用的な使い方に未来を感じるソリューション。


シャープ | ディスプレイの進化は生活を豊かにするLCD、フレームレスディスプレイ

OLEDはCES2014でもたくさん目にしてきたが、シャープの円柱に貼られたOLEDを見た際に、ディスプレイが湾曲する価値を初めて体感。

CES2015_03_05

また、テレビメーカーと話しをする際に、”フレームをなくしてより没入感を提供したい”というお話しを聞くが、実際にフレームレスディスプレイを拝見し、大きな没入感を覚え感動。枠に収まらない映像を見ていると、より臨場感がまず事は言うまでもない。お店のサイネージなどもフレームレスにすることで、ブランドを傷つけずに映像で商品紹介できるようになるはず。

CES2015_03_06

LG | 4K飛び越え8Kへ?!より高精細で情報量豊富なディスプレイへの進化

CES2015_03_07

4Kの特徴は可読性が高まることがあげられるが、8Kではさらに可読性が増すことをLGが紹介。4K/8Kこそサイネージに活用すると良いのではないか?という意見も聞かれるが、可読性高いとより詳細情報をコマーシャルできるようになる事は事実。東京オリンピックの際には8Kサイネージが東京の街中に溢れることを期待した展示であった。

家庭や街中だけではなく移動手段もインターネット化:コネクテッドカー

CES2015_03_08

CES2014、メルセデスがGoogle Glass連動デモを紹介しており、車を運転するのにGoogle Glassを利用して危険ではないのか?などと実用化からは程遠いソリューション感はあったものの、今年のCESにおける自動車メーカーは本気で車内をネット化する意気込みを感じた。ヒュンダイはApple CarPlay、Android Autoを活用するBlueLinkを展示し、アウディはAudi Tabletsを発表し、車内ネットワーク内でデバイスをコネクトし、より快適かつ安全なドライブソリューションを発表。

初日の総括

CES 3年目の筆者ですが、今年が一番ホットだと感じている。テクノロジーを活用した実生活レベルで利用できるソリューションが大手メーカーから提供されているから。次回の現地レポートもお楽しみに!


txt:西村 真里子 構成:編集部
Vol.01 [CES2015] Vol.03

[ Category : , ]
[ DATE : 2015-01-07 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

[CES2020]Vol.11 Crystal LEDとAtom Viewで実現するヴァーチャルセット最前線~まさにリアルを超える?!

txt:西村真里子・猪蔵・編集部 構成:編集部 リアルとバーチャルの境目がなくなる影像制作 CES 2020はそれまでのCESの歴史から大きくシフトを宣言している年であ... 続きを読む

[CES2020]Vol.10 テレビ局が不在でも完全に8Kが主流のCES2020

txt:江口靖二 構成:編集部 CES 2020の主流が「8K」となった理由 CES 2020では完全に8Kが主流である。グローバルで市場を牽引する中国とアメリカでは、... 続きを読む

[CES2020]Vol.09 「次の10年のエンターテインメント・プラットフォーム」とは?〜モバイル向け動画配信サービスQuibiスタート直前

txt:加藤薫(博報堂DYメディアパートナーズ) 構成:編集部 モバイル向けストリーミングサービス「Quibi」とは? 生活を変えるテクノロジーのショーケースとして... 続きを読む

[CES2020]Vol.08 日常が“つながる”と意外なものがメディアになる?未来の生活を彩るものたち

txt:平野陽子 (大広) 構成:編集部 2020年1月7日~1月10日、米国ラスベガスにて「CES 2020」が開催された。すでに多くのメディアで語られているが、再度振り返... 続きを読む

[CES2020]Vol.07 人工人間、身体性が問われるテクノロジー「NEONプロジェクト」

txt:西村真里子 構成:編集部 CES 2020で注目のテクノロジー「NEON」とは CES 2020の日本のスタートアップが出展するEureka Parkに... 続きを読む

[CES2020]Vol.06 目の付け所がAIなプロダクトが続々登場〜会場から見えてくるAIプロダクト達

txt:江口靖二 構成:編集部 進化する画像センサーがより良い未来を作る サムスンの「Ballie」は目の付け所がサムスンなプロダクトだ。百聞は一見にしかず、サムス... 続きを読む

[CES2020]Vol.05 航空会社として初基調講演。デルタ航空が考えるイノベーション〜パラレル リアリティ ディスプレイ

txt:江口靖二 構成:編集部 航空会社として初めての基調講演 CESでのキーノートには、例年家電メーカーであったり、インテルやクアルコムのようなチップ系のメーカー、最近では自... 続きを読む

[CES2020]Vol.04 より多くの人を集めるために〜CESにおける「見せ方」と「ブランディング」効果とは?

Audiのブースは上からキラキラしたリボンが無数に装飾されており、否が応でも足を踏み入れたくなる txt:清水幹太 構成:編集部 来場者の気を引く“見せ方”は多種多様 ... 続きを読む

[CES2020]Vol.03 一般化を迎えたカテゴリーに花開く、味わい深いプロダクトたち〜展示会スタート

txt:清水幹太 / 編集部 構成:編集部 いよいよ展示会が始まる MediaDayが終わり、CES展示会場での展示がいよいよ始まった。CESの他の展示会と大きく違う点... 続きを読む

特集記事

	
Shoot with Vlog cam Shoot with Vlog cam
個人の動画ブログ「Vlog」が隆盛するいま、Vlog用カメラを通して映像を撮ることを数回にわたり考える。
Camera Preview 2020 Camera Preview 2020 Part II
2019年から2020年春にかけて発表された話題の新製品やカメラシステムを紹介。
Camera Preview 2020 Camera Preview 2020 Part I
2019年から2020年春にかけて発表された話題の新製品やカメラシステムを紹介。
AfterCOVID-19 映像業界サバイバル AfterCOVID-19 映像業界サバイバル
社会的危機となっている新型コロナウイルス拡大の状況を分析し、今何が起こり、何が必要で、その後に何が訪れるのかを考えてみる。
Film Shooting Rhapsody 上映編 Film Shooting Rhapsody 上映編
16mmフィルムトライアルルームの荒木泰晴氏によるフィルム特集第2弾。今回はフィルム現像から紹介する。
再現:NAB2020 再現:NAB2020
米国ラスベガスにて開催予定だった世界最大の放送機器展覧会 2020 NAB Showでお披露目される予定だった内容を再現していく。
Film Shooting Rhapsody Film Shooting Rhapsody
16mmフィルムトライアルルームの荒木泰晴氏によるフィルム特集第2弾。
再現:CP+2020 再現:CP+2020
開催中止となってしまったCP+2020をPRONEWS誌面上で再現して行く。
CES2020 CES2020
米国ラスベガスで開催された世界最大の国際家電見本市 CES2020をレポート。
PRONEWS AWARD 2019 PRONEWS AWARD 2019
2019年は映像業界にとってどんな年だったのだろうか。PRONEWS AWARDで部門ごとに振り返る。
Inter BEE 2019 Inter BEE 2019
千葉幕張メッセにて開催される国際放送機器展“Inter BEE“をレポート。
InterBEE 2019の歩き方 InterBEE 2019の歩き方
今年もInterBEEの歩き方をジャンル別にピックアップし、6種類のコースを紹介。
Film Shooting Rhapsody Film Shooting Rhapsody
フィルム撮影の経験をしたい人に向けてフィルム撮影で必要な各種の工程について解説していく。
IBC2019 IBC2019
欧州最大の業務用映像・音響の専門展示会「IBC2019」をレポート。
新世紀シネマレンズ漂流 新世紀シネマレンズ漂流
シネマレンズを中心に一眼やミラーレスデジタルカメラの動画撮影機能と組み合わせて使われる交換レンズの最新動向を紹介する。
  1. トップ
  2.  > 
  3. 特集
  4.  > 
  5. [CES2015]Vol.02 コンセプトフェーズから実利用フェーズへ。各メーカーのIoT活用の実情を見る初日