同社は一貫してデジタルカメラにFoveonセンサーを採用しているが、今年はRGB3層構造に輝度の層をプラスし4層構造としたFoveon Quattroセンサーを搭載したSIGMA dp0 QuattroとSIGMA dp3 Quattroを出展した。すでに発売されいるdp1 Quattroとdp2 Quattroを含め4機種がラインナップされたことで、撮影目的に応じて21mm(SIGMA dp0 Quattro)、28mm(SIGMA dp1 Quattro)、45mm(SIGMA dp2 Quattro)、75mm(SIGMA dp3 Quattro)、90mm(dp3 Quattro専用の1.2倍テレコンバーター装着)の中から最適な選択が可能となった。

レンズの新製品は24mm F1.4 DG HSMと150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporaryの2本となっており、Artシリーズの単焦点レンズ30mm F1.4 DC HSM、35mm F1.4 DG HSM、50mm F1.4 DG HSMに24mmの広角レンズが加わった。150-600mmというレンジの望遠ズームは150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sportがすでにあるが、今回発表となったのは光学系は同じで小型軽量化を図ったモデルとなっている。

その他新製品としてSIGMA dp3 Quattro専用コンバージョンレンズFT-1201、SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sportsに取り付け可能なTRIPOD SOCKET TS-81が出展された。

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SIGMA dp0 Quattro。Quattroセンサーに最適化した専用設計の超高性能14mm F4レンズ(35mm版カメラ換算21mm相当の画角)を搭載した超広角モデル

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SIGMA dp3 Quattro。50mm F2.8レンズ(35mm版カメラ換算75mm相当の画角)を搭載したモデルで、本格的なマクロ撮影が可能なほか別売りの専用コンバージョンレンズFT-1201で焦点距離を1.2倍にすることも可能

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SIGMA 24mm F1.4 DG HSM | Art。サジタルコマフレア、色収差、歪曲収差、周辺減光などを追い込み、滲みや歪みのほとんどないクラス最高レベルの性能を実現。サジタルコマフレアは、特に大口径レンズで発生しやすい収差で、レンズの最後部に非球面レンズを配し、光の入射角度を調整するなどでF1.4開放から高い描写性能を発揮。天体やイルミネーションの撮影おいて点光源のにじみの少ない描写が可能

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SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary、SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sportsの比較をわかりやすく展示。同じ光学系を採用しているので、レンズ性能は同じだが形状などが若干異なり使い勝手の違いが気になるところ