PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU
  • imgInstagram
  1. トップ
  2.  > 
  3. 特集
  4.  > 
  5. [After Beat NAB SHOW 2015]Vol.05 After NAB Show Tokyo 2015レポート02
News

[After Beat NAB SHOW 2015]Vol.05 After NAB Show Tokyo 2015レポート02

2015-06-09 掲載

txt:稲田出 構成:編集部

前回に続いて会場の各社ブースを紹介して行こう。

EIZO

AfterBeat2015_05_894

EIZOはIMAGICAと共同開発した3D-LUTデータ装備のColorEdge CG248-4Kを出展。4Kの色域であるRec.2020からHDなどで使われる色域Rec.709では再現できない部分を画面上でグレー表示できる機能の搭載や、カラーキャリブレーション作業を自動化する機能、複数のモニターを一元管理する機能などのを搭載。4K素材をHD化するための作業の効率化や複数のモニターを使って作業を行う場合の各モニターの色合せ、管理などの簡素化が行えるようになっている。

AfterBeat2015_05_892

デジタルシネマ系のDCI-P3やRec.2020などの規格で定められる色域やガンマを再現するカラーモードや3D-LUTをプリセットすることができる。モニターにはキャリブレーション用のセンサーが内蔵されており、モニター単体でキャリブレーションをすることができる。

AfterBeat2015_05_890

各モニターをイーサネットで接続することで複数のモニターをまとめて設定、管理することができる専用ソフトが用意されており、各種設定を統一したり設定した日時に自動的にキャリブレーションを行うことが可能。また、モニター使用者がこうした設定を変更できないようにすることもできるようになっている。

エーディテクノ

AfterBeat2015_05_258

エーディテクノはBridge MiniやBridge Microシリーズの上位機種にあたるSDI/HDMIコンバーターX_NEO1やmabcoのHDMI分配器などを新製品として出展。X_NEO1は、5型タッチコントロールパネルを搭載しており、アップ/ダウン/クロスの各種設定や入力映像のプレビューのほか、入力信号のエラー情報表示、最大8chまでの音声レベルを表示するオーディオレベルメータの表示が可能。SD/HD/3G-SDIとHDMIの入出力端子を搭載しているほか、HDMI信号のHDCP有無の確認、カラーバーなどの信号発生器の機能も搭載している。

AfterBeat2015_05_266

4K(3840×2160)出力や、36bitまでのDeep Color、3D映像やPCからのVESA解像度の映像分配にも対応した分配器。厚さ11mmで小型軽量を特徴としており、自由な設置が可能。オートEDID機能を搭載しており、接続機器を順次サーチすることでEDIDの喪失による画面表示トラブルを回避できる。2分配のmabco HMS-0102、4分配のHMS-0104の2機種がある。

RAID(FREEFLY SYSTEMS)

AfterBeat2015_05_019

RAIDはFREEFLY SYSTEMSのドローンやジンバルシステムを出展。国内ではドローンによるトラブルが増えており、飛行禁止が相次いでいる一方、ドローン特区を設け撮影機材としてだけでなく災害時の情報収集など様々な分野での活用が模索されている。政府の成長戦略に小型無人機・ドローンを使った地方の活性化もあり、今後成長が期待できる反面、競争が激しくなると予想される。すでに、ミュージックビデオや火山噴火の情報収集などで活躍しているドローンだがFREEFLY SYSTEMSのようなこの分野では老舗といえるメーカーの今後が注目される。写真はARRI ALEXAなどに対応したMoVI XLで、搭載重量が大きくなっている。

AfterBeat2015_05_016

ドローンを撮影で利用する場合に必須となるジンバルシステムは安定した撮影を可能にするスタビライザーとしてだけでなく、ワイヤレスリモートシステムとしても進化している。ジョイスティック、ノブ、ホイールでコントロールしない新しいジンバルシステムMIMICは、センサーが搭載されたハンドルバーを操作することでパン/ティルト/ロールをコントロールすることができる。

オートデスク

AfterBeat2015_05_0921

オートデスクはSHOTGUN、Flame、Mayaなどの最新バージョンをPR。同社は単独で開催しているセミナーに重点をおいているようで、ブースは必要最小限の小じんまりとしたものとなっていた。ソフトウェア単独の機能も多様化しており、最近ではソフトウェア同士の連携やネットを利用したワークフローなどを指向しており、簡単に説明しきれないという事情もあるようだ。とはいえ、説明用のムービーを見せながら個々の機能の説明を行うなどかなりディープなやりとりをしている来場者もあり、個別の事案に対応していた。

AfterBeat2015_05_0922

プロジェクト管理ツールSHOTGUNの新バージョンやパフォーマンスの向上や各種ツールの拡充が図られたFlame、Bifrostという液体シミュレーションアニメーションプレビューの高速化を搭載したMayaなどの解説を行っていた。

エム・アンド・アイネットワーク

AfterBeat2015_05_025

SDIリピーターDatavideo VP-633/VP-634。最大2台までカスケード接続して長距離伝送をすることが可能。VP-633からの電源供給によりVP-634には電源不要となっており、5CFBでケーブル間200mほどのHD伝送に対応可能。

AfterBeat2015_05_022

TC-200は付属の専用ソフトウェアCG-200と一緒に用いることで、映像信号に文字などの情報を表示することができるキャラクターゼネレーター&スーパー装置。パソコンと組み合わせて使用するようになっており、文字情報のほかJPG、TAG、GIF、BMP、PNGなどの画像も扱うこともできるので多彩な情報表示が可能。

ビジュアル・グラフィックス

AfterBeat2015_05_900

ビジュアル・グラフィックスは国内外の映像システムを扱うインテグレーション会社として様々なメーカーの製品を扱っており、EditShare社のプロジェクトマネージ・共有サーバーや朋栄のLTOによるバックアップシステムLTR-200HS6などを展示。

AfterBeat2015_05_0901

朋栄のLTOにバックアップシステムLTR-200HS6はApple ProResに正式対応したモデル。

総括

地デジもつい最近アナログ再送信を終了したばかりで、SDからHDへの移行はかなり長い時間がかかっている。4Kや8Kは国内の電機メーカーや総務省などの官民を挙げて推進しており、テレビやビデオカメラなど一般家庭に普及しつつある。

放送に関してもCSがすでに4K放送を開始しており、来年からBSでの放送もスタートする予定で、SDからHDより早い普及となりそうな気配もあるが、そのためにはやはり4Kならではのコンテンツが不可欠だ。オリンピックの開催をそのきっかけにしようという思惑は50年前の東京オリンピックによりカラーテレビが爆発的に普及したという実績から、夢よもう一度といったところだろうか。

テレビの普及は街頭テレビや街の電気屋さんから始まりメーカーもバスや飛行船、SLを使ったプロモーションを行うなど普及に向けて様々な試みを展開していたが、4K/8Kでもこうしたプロモーションが展開されるのだろうか。もっとも、映像メディアは当時と比べ物にならないほど多様化しており、特にネットは従来の放送と異なりチューナーやSTBなどがなくてもソフトウェアベースで対応できることからフレキシブルな対応が可能で、すでにYouTubeなどでは4K/8Kに対応している。視聴の形態もテレビだけでなく携帯端末など様々なものがあり、インタラクティブ性を活かした様々な取り組みがなされている。

テレビ局も地上波だけでなくCSやBS、ネット対応などに積極的なところもあるが、新たなメディアに対しては現行の放送への誘導やコラボレーションを中心とした取り組みが多く、別物として進めている事例は少ないだろう。出版業界でも同じような方法論でネット対応したが、軌道にのった事例は少ないことから放送業界での成り行きが注目される。

一方、メディアの多様化や4K/8Kへの対応に伴い、従来の一方通行的な伝送から双方向への対応、様々なフォーマットへの柔軟な対応が必要となり、その解決策の一つとしてIP化が有力な候補となり、今年のNABでは空白地帯となっていたスタジオ機器のIP化に対応した機器やシステムが主な放送機器メーカーから出展された。これにより制作から伝送、視聴までIP化することが技術的に可能になったが、今後どのようなサービスが可能になり収益へ結びつけることができるかが課題といえよう。

今年は4K/8K、ネット、IP化をキーワードに放送やメディアのあり方が大きな変革期を迎える元年といえるといえるだろう。

txt:稲田出 構成:編集部


Vol.04 [After Beat NAB2015] Vol.00

[ Category : ]
[ DATE : 2015-06-09 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

Virtual Production Field Guide

[Virtual Production Field Guide]Vol.01 サイバーエージェントのバーチャルLEDスタジオに見る次世代撮影スタイル

txt:小林基己 構成:編集部 LEDウォール+囲むように設置されたLED照明でシーンのライティングを再現 2020年11月、サイバーエージェントとCyberHum... 続きを読む

Virtual Production Field Guide

[Virtual Production Field Guide]Vol.00 映像業界の新しいトレンド「バーチャルプロダクション」を探る

txt・構成:編集部 国内バーチャルプロダクション対応のスタジオを訪問 バーチャルプロダクションとは、あたかも目的のロケーションで撮影したかのような映像を作り出せる技術... 続きを読む

[CP+2021]Vol.03 シグマ、山木社長が語る28-70mm F2.8 DG DNのContemporary版とArt版の違いとは?

txt・構成:編集部 山木社長がオンラインプレゼンテーションでContemporary版とArt版の違いを解説 シグマは2月24日、ミラーレス専用フルサイズ標準ズー... 続きを読む

[CP+2021]Vol.00 オンラインで開催されるCP+はいかに?

オンライン開催はいかに CP+の季節がやってきた。残念ながらは昨年のCP+2020は開催中止となったが、今年は、オンラインのみでCP+2021 ONLINEとして、2021年2月... 続きを読む

ソニーFX3メイン写真

[CP+2021]Vol.02 ソニー、小型シネマカメラ「FX3」発売。トップハンドルや冷却ファン、タリーランプなど動画専用機としての操作性や拡張性が魅力

txt・構成:編集部 ソニーは、フルサイズイメージセンサー搭載のCinema Lineの映像制作用カメラ「FX3」を2021年3月12日に発売する。受注開始は3月2日10時よ... 続きを読む

CP2021ズームレンズメイン

[CP+2021]Vol.01 パナソニック、焦点距離300mmでマクロ撮影が可能な望遠ズームレンズ「LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 O.I.S.」発売

txt・構成:編集部 小型化と軽量化を実現した望遠ズームレンズ登場 パナソニックは、フルサイズミラーレス一眼カメラLマウントシステム用交換レンズ「LUMIX S 70-... 続きを読む

Voigtlander VMシリーズメインカット

[新世紀シネマレンズ漂流:NewTrend 2021編]Vol.05 Voigtlander VMシリーズでフォーカスコントローラーが使えるギアリング登場

txt:栁下隆之 構成:編集部 ライカMマウント互換のVoigtlander VMマウントに注目 2019年の年末に駆け込むように購入し、2020年の撮影はこれらのレン... 続きを読む

DZOfilmPictorZoomメインカット

[新世紀シネマレンズ漂流:NewTrend 2021編]Vol.04 RED KOMODOにシネマズーム「DZOFILM Pictor Zoom」を選んだ理由

txt:松本和巳 構成:編集部 ■DZOFILM Pictor Zoomシリーズ 価格とラインナップ: ・DZO Film Pictor 50-125/20-55 T2.... 続きを読む

Meikeメイン

[新世紀シネマレンズ漂流:NewTrend 2021編]Vol.03 MeikeからMFT対応8種類の焦点距離をラインナップするコンパクトシネマレンズ登場

Photo&txt:熊木浩司 構成:編集部 ■Meike MFT対応Cine Lensシリーズ 価格:税込43,560円(8mmのみ税込47,300円) 問い合わせ先... 続きを読む

特集記事

Virtual Production Field Guide Virtual Production Field Guide
国内のバーチャルプロダクションの展開と、映像制作ワークフローへの影響について紹介
CP+2021 CP+2021
オンライン開催のCP+2021で発表された新製品をレポート。
新世紀シネマレンズ漂流:NewTrend 2021編 新世紀シネマレンズ漂流:NewTrend 2021編
2020年末から2021年に発売されたレンズ新製品をピックアップする。
映像基礎講座 映像基礎講座 Episode 2
2020年8月に公開された特集「映像基礎講座」続編。引き続き映像の基本や基礎知識を学ぶ。
CES2021 CES2021
オールデジタルのオンライン開催となったCES2021をレポートする。
年末イッキ読み! 年末イッキ読み!
2020年に話題になった製品の特集やコラム記事をまとめて振り返る。
PRONEWS AWARD 2020 PRONEWS AWARD 2020
激動の1年となった2020年の映像業界を、PRONEWS編集部が総括する。
2020年11月特集:[再現:Inter BEE 2020]-Web Trade Show- 再現:Inter BEE 2020-Web Trade Show-
11月18日(水)からオンライン開催されるInterBEEを解説する。
Inter BEE 2019 ぼくらのEDIUS X
約3年ぶりのメジャーバージョンアップとなる「EDIUS X」の魅力を紹介。
InterBEE 2019の歩き方 Broadcast & Cinema EXPO 2020
映像制作者、映像業界関係者向け情報イベント配信番組。
ATEM WORLD ATEM WORLD
ラインナップ充実のATEM Miniシリーズの選び方や使いこなしをご紹介。
SIGGRAPH2020 SIGGRAPH2020
オンライン開催されたVFXの祭典・SIGGRAPH2020をレポート。
映像基礎講座 映像基礎講座
映像の基本や基礎知識を学ぶ。映像制作初心者はもちろん、熟練者ももう一度初心に立ち返ろう。
	
Shoot with Vlog cam Shoot with Vlog cam
個人の動画ブログ「Vlog」が隆盛するいま、Vlog用カメラを通して映像を撮ることを数回にわたり考える。
Camera Preview 2020 Camera Preview 2020 Part II
2019年から2020年春にかけて発表された話題の新製品やカメラシステムを紹介。
  1. トップ
  2.  > 
  3. 特集
  4.  > 
  5. [After Beat NAB SHOW 2015]Vol.05 After NAB Show Tokyo 2015レポート02