リコーイメージングはPENTAXブランドの35mmデジタル一眼レフカメラや中版カメラのほか、RICOHブランドのコンパクトデジタルカメラの新製品およびレンズや関連アクセサリーなどを出展した。新製品となるカメラは、約3640万画素の有効画素数をもつ35.9mm×24.0mmの高性能CMOSイメージセンサーを搭載したフラッグシップモデルPENTAX K-1。

その他にも赤外領域の撮影が可能な業務用中判デジタル一眼レフカメラPENTAX 645Z IR、4K対応の本格防水・耐衝撃ハイスペックアクションカメラRICOH WG-M1で、レンズの新製品はF2.8の明るさを実現した超広角大口径KマウントズームレンズHD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WRと標準ズームレンズHD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR、中判デジタル一眼レフカメラ用交換レンズHD PENTAX-D FA645 35mmF3.5AL[IF]となっており、コンパクトデジタルカメラ、35mmフルサイズのフラッグシップ機、中版デジタルとそれぞれのフォーマットのカメラで新製品が出展された。

レンズのラインナップも拡充されている。また、レンズのロードマップがパネル発表されており、2017年以降に単焦点広角レンズや大口径単焦点標準レンズ、大口径単焦点中望遠レンズ、大口径単焦点超広角レンズ、魚眼ズームレンズの5つのD FAレンズが追加される模様だ。

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PENTAX K-1は、有効3640万画素のCMOSセンサーを搭載した35mmフルサイズのデジタル一眼レフカメラで、感度はISO204800。露出補正やISO感度などを直接変更することができるスマートファンクションダイヤルを装備しているほか、5軸5段の手ぶれ補正機能などが装備されている。発売は4月下旬に予定されており、価格は約27万円。

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PENTAX K-1の液晶モニター部分は4本のステーでボディと結合されるフレキシブルチルト式になっており、あらゆるアングルでの撮影でも対応できる

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PENTAX K-1に搭載されているボディ内ブレ補正機能SR II(シェイクリダクションII)によるブレ補正の効果をデモしていた。切り替え操作なしで通常撮影と流し撮りに対応。またこの機能を応用し、イメージセンサーを1画素ピッチずつ動かしながら4枚を連続撮影。1画素ごとにRGB各色の情報を得ることで、1枚の超高精細画像を生成するリアルレゾリューションシステムを搭載している。

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K-1のカットモデル。リアルレゾリューションシステムや解像力を活かしきるローパスフィルターレス設計、防塵・防滴構造、高耐久シャッターユニット、マグネシウム合金による高強度・高耐久ボディなどで構成されている

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30fpsの4K動画が撮影できるアクションカムWG-M2。204°のワイドレンズと4K動画によりスケール感のある撮影が可能で、WG-M1と比べて耐水深性能が10mから20mに強化されている。記録はmicroSDXC UHS-IスピードClass3メモリーカード使用で約100MbpsのH.264収録。

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新開発のレンズユニットやイメージセンサーの大型化、最新の画像処理等を搭載したハイスペック上位モデルRICOH THETA S。静止画で約1400万画素に相当する高精細な画像での全天球撮影に対応したほか、全天球イメージをスマートフォンやタブレット上で確認しながら撮影できるライブビュー機能、新型のWi-Fiモジュールにより、転送速度を従来比最大で約4倍に高速化したほか、8GBのメモリー搭載で30fpsのフルHD動画を約25分収録可能。昨年発売されており、PRONEWSでも360°動画ブースレポートとしてInteBEEや今回のCP+などで活躍中。

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THETAの試用コーナーでは、360°イメージを簡単に撮影・閲覧・共有できるスマートフォン用基本アプリのほか、撮影した全天球イメージを編集するための編集特化型アプリ、RICOH THETAで撮影した全天球イメージを高解像度で保存・閲覧・共有できるPC用アプリRICOH THETA for Windows/ Macのほか、両手のジェスチャーで操作を行なうRICOH Interactive Whiteboardなどが披露されていた。

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シルバーエディションが追加になったGR II。創立80周年を記念し全世界3200台限定で本革ケース付属で発売された「GR II Silver Edition」

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外部ファインダーやストロボ、ワイドコンバージョンレンズなどGR IIの純正オプション。今回新たにマクロコンバージョンレンズGM-1が追加された

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新たに追加された接写アクセサリーマクロコンバージョンレンズGM-1は、GR IIやコンパクトデジタルカメラGRで使用できる

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水深14mで水中撮影が可能なコンパクトデジタルカメラRICOH WG-40/RICOH WG-40W。ハウジングなしの本体だけで20m防水、耐寒性能-10℃、耐衝撃性能2mをクリアしたヘビーデューティー仕様のほか、縦位置にして撮影しても、「横位置」で動画記録が可能なカメラ姿勢切替機能や水中撮影に最適化したホワイトバランスを装備している

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43.8×32.8mmの大型センサーを搭載したPENTAX 645Z。1920×1080のフルHDで 60i/30P動画撮影が可能なほか、撮影間隔2秒~1時間での4Kインターバル動画撮影が可能。記録形式はフルHD時H.264、4Kインターバル動画撮影時はMotion JPEG。また、IRカットフィルターを赤外線を透過するガラスに置き換えることで、赤外線域にまで感度を広げた特別仕様のカメラPENTAX 645Z IRが1月から受注が開始された。なお、このカメラのレンズ前面に可視光カットフィルターを装着することで、赤外線域だけを使った特殊撮影も可能。

リコーイメージングブース 360°全天球動画

RICOH THETA Sで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)