[NAB2016:Carl Zeiss]レンズだけでなくレンズアタッチメント、VR製品など幅広い製品が登場
2016-05-11 掲載

Carl Zeissブース 360°全天球動画
Carl Zeissブースレポート
Carl Zeissはデザインを一新した新たなレンズシリーズとして、デジタル一眼レフ用としてZEISS OtusやMilvus、ミラーレス一眼用オートフォーカス対応のEマウントレンズZEISS BatisやZEISS Loxiaを出展。ARRIブランドの新製品Anamorphic Ultra Wide Zoom AUWZ 19-36/T4.2はブースには見当たらなかった。
同社はCompact PrimeやUltra Primeなど新たなレンズシリーズを以前から立ち上げており、ARRIだけでなくソニーやExoLensなど他社との提携によるレンズ開発も行っており、レンズを元に映画や写真だけでなくビデオやスマホ用のレンズアタッチメントなど幅を広げている。
ZEISS Otusは、現在28/55/85mmの3本がラインナップされているされている。いずれもF1.4と比較的明るいレンズで、筐体が金属製ということもあるが、1kg以上の重量がある。映画系のレンズではこうした開放時の明るさを統一されていることが多いが写真用のレンズでは珍しい。ZEISS Milvusも写真用のレンズで21/35/50/85mmのほか、50/100mmのマクロレンズというラインナップで、写真撮影を行う上でよく使う焦点距離をカバーしている。F値は1.4/2/2.8それぞれ異なっており、Otusのように統一されていないが、Otus同様従来の写真用レンズに比べると比較的重量級だ。

ZEISS Batisは、オートフォーカス対応となっており、18/25/85mmの3本がラインナップされている。ピントの範囲がデジタル表示されるという機能を搭載しているが、マニュアルの写真用レンズには絞り指標に絞り値に応じたピント範囲の表示があるのが一般的でそれをデジタル表示したというイメージだ。ただ、ピントの合う範囲は画素ピッチやデベイヤーの処理方法、許容錯乱円によって異なるので正確さに関しては条件によって異なるはず。


写真右:ソニー製フルサイズミラーレスカメラ用オートフォーカス対応レンズZEISS Batis



[ Category : SPECIAL, NAB2016 ]
[ DATE : 2016-05-11 ]
[ TAG : ブースレポート NAB2016 Zeiss]
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