PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU

トップ > 特集 > [BIRTV 2017]Day.03 常に新しいメディアであり続けられる中国のテレビ放送

News

[BIRTV 2017]Day.03 常に新しいメディアであり続けられる中国のテレビ放送

2017-09-08 掲載

txt:小寺信良 構成:編集部

北京取材も本日で3日目。最終日は明日だが、この日はもうブースをたたむメーカーも出てくるそうで、フルで取材できるのは本日が最後となる。国外企業が中国国内へ機材を販売するためには、メーカーが直接販売店に品物を卸すことはできず、いったん必ず中国国内の輸入代理店を通す必要がある。その点では、小物が多いレンズやオーディオではメーカーが直接ブースを出すケースは少なく、輸入代理店がブースを構え、その中に有名メーカーの製品が展示される。

輸入代理店も独占契約している例はそれほどないので、結果的にはあちこちのブースで同じ製品を目にすることになる。中国営業担当のメーカーさんも、4~5箇所のブースをぐるぐる周りながら製品説明をすることになり、なかなか大変そうだ。

中国のクラウド企業とコラボレートして事業展開を行うJVC

そんな中、中国のクラウド企業「奥点云(アウデン)」とコラボレートして事業展開しているのが、JVCだ。奥点云は映像ストリーミングサービスを展開している会社で、放送用途からコンシューマまで、幅広く事業を行なっている。YouTube LiveやUstreamのように表に出てサービスを行うのではなく、そういったサービスのバックボーンを支える会社だ。

地元企業とコラボレーション展示を行なったJVCブース

今回展示しているのは、放送局向けのストリーミングシステムだ。イベントに対してマルチカメラを配備、複数カメラから直接、奥点云のクラウドに映像がストリーミングされる。クラウド側では各カメラのタイムコードデータを照合し、もっともディレイの大きいソースに対して他のソースを同期させ、クラウド上でスイッチング、そのままネットへストリーミングするという「放送事業」を「テレビ局」が行なうというものだ。

独自ファームウェアを搭載したGY-HM200で奥点云のクラウドに直結

日本では小規模なストリーミング方法であれば、やはり小規模な事業者が現場へ出かけていって現場でスイッチング、完成したコンテンツを1本だけストリーミングするという手法が一般的だが、それとは全く次元が違う発想である。

中国においてこうしたことが起こりやすいのは、放送と通信は特に敵でもなく、さらに言えば国がネットを掌握している共産主義社会だからという側面は無視でない。しかしそれが故に、テレビ放送も常に新しいメディアであり続けられるわけで、若い人がどんどん入ってくるという回転のエンジンともなっている。

同じ理屈を資本主義社会へは持ち込めないとは思うが、せめて「放送と通信の融合」の議論が高まった2000年台に、しっかり20年後の未来を予見した議論をしていれば、これほどまでに日本のテレビ産業の将来性が危ぶまれることもなかっただろう。


◀︎Day.02 [BIRTV 2017] Day.00

[ Category : , ]
[ DATE : 2017-09-08 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

[CES2018]Extra.02 テクノロジーが我々の五感を研ぎ澄ます〜音、匂い、触覚〜

txt:西村真里子 編集部 / 構成:編集部 五感を研ぎ澄ませば見えてくること GoogleがCES2018特設テントやGoogle Assist採用プロダクトブースへのス... 続きを読む

[CES2018]Extra.01 停電のエレクトロニクスショーその時考える“電気”のこと

txt:小寺由子&編集部 / 構成:編集部 印象的だった今年のCES2018 1月12日に幕を閉じたCES2018。様々な余韻を残しながら、例年にない大きな変化が見られ... 続きを読む

[CES2018]Vol.07 大量中華ブースが繰り広げる「もうひとつのCES」〜真の主人公ここにあり

“DESGIN & SOURCE”と銘打たれた新設ブース。しかしその実態は…。大きさはほぼLVCCサウスホールと同じ規模面積。このテントの大きさを見るだけでも価値あり…。 txt... 続きを読む

[CES2018]Vol.06 制作・開発者目線から見たCES2018〜なぜ僕らはCESに足を向けるのか?

txt:清水幹太 編集部 /  構成:編集部 見方によって景色は大きく変わる これを書いている筆者は、普段はテクニカルディレクター及び開発者として様々な制作・開発プロジ... 続きを読む

[CES2018]Vol.05 気になるディスプレイ関連の注目ポイント

txt:江口靖二 / 編集部 構成:編集部 CES2018で気になったディスプレイ製品色々 サムスンのメディア向けカンファレンスで発表された「The Wall」 ... 続きを読む

[CES2018]Vol.04 CES2018で静かに盛り上がる「なんかいい」UX大系

txt:清水幹太  / 構成:編集部 直感的な“なんかいい”もの VRに人工知能、暗号通貨、あるいはAIスピーカー等々、最新技術の動向を色濃く投影するCESではある... 続きを読む

[CES2018]Vol.03 カメラコントロールボックスCCB-WD1で広がる映像の可能性

txt:小寺由子 編集部 / 構成:編集部 米国ラスベガスにおいて、恒例のCES2018が開催された。以前はその年の新製品や今後のコンセプトモデルなどが多数発表され、各社新製... 続きを読む

[CES2018]Vol.02 時代の潮目〜これからはモビリティが最上位概念であることを示したCES2018

txt:江口靖二 編集部 / 構成:編集部 CES2018のキーワードとは CESはご承知の通り、ここ数年テレビやデジタル家電だけの領域ではなく、IoTやAIなども含め... 続きを読む

[CES2018]Vol.01 混沌のCES開催〜“非接触性”の増加、未来のモビリティ提案

txt:西村真里子 編集部 / 構成:編集部 全く予想のつかないCES 今年のCESはいろんな意味で大いに荒れた。それは展示内容もそうだが、会期中珍しくラスベガ... 続きを読む

特集記事

新世紀シネマレンズ漂流:最新単焦点レンズ編 新世紀シネマレンズ漂流:最新単焦点レンズ編
2017年から2018年にかけて発売する、人気のスチルカメラ用レンズも含めた最新の単焦点シネレンズを紹介。
CES2018 CES2018
米国ラスベガスで開催された世界最大の国際家電見本市 CES2018をレポート。
最新カメラ探訪2018 最新カメラ探訪2018
国内3大メーカーが世に問う「映像表現を進化させるプロダクト」とは?最新カメラ事情を紹介。
PRONEWS AWARD 2017 PRONEWS AWARD 2017
2017年は映像業界にとってどのような年だったのか。PRONEWS AWARDで部門ごとに振り返る。
Inter BEE 2017 Inter BEE 2017
千葉幕張メッセにて開催されるInterBEE2017をレポート。
InterBEE2017の歩き方 InterBEE2017の歩き方
目的に合わせたブースをピックアップし、最小限の力で最大の効果が得られる最強の「Inter BEE 2017の歩き方」を紹介。
inside DaVinci 14 inside DaVinci 14
4月に行われたNAB2017にて発表となったDaVinci Resolve 14を紹介。
SIGGRAPH2016 How to Media Composer | First
誰でも無料で使えるAvid Media Composer | Firstのセットアップ方法や、使い勝手を解説していく。
QBEE2016 BIRTV 2017
中国・北京で開催されたアジア地区ではInterBEEと並ぶ大規模な放送機器展 BIRTVをレポート。
SIGGRAPH2017 SIGGRAPH2017
世界最大のCGとインタラクティブ技術の学会・展示会SIGGRAPH2017をレポート。
THE ROAD TO VR THE ROAD TO VR
幅広いジャンルで活用されているVRが、いかに普及、どのように進化していくのかを考える。
Digital Cinema Bülow VI~CineGear 2017 Digital Cinema Bülow VI~CineGear 2017
米国ハリウッドで開催された映画撮影機材の専門展示会 Cine Gear Expoをレポート。
QBEE2017 QBEE2017
九州放送機器展(QBEE)をいつもの会場練り歩き方式でレポート。
After Beat NAB SHOW 2017 After Beat NAB SHOW 2017
東京秋葉原のUDXにおいて開催されたAfterNABshowで今年のNABの総括を考える。
NAB2017 NAB2017
米国ネバダ州ラスベガスにて開催される世界最大の放送機器展覧会 2017 NAB Showをレポート。

トップ > 特集 > [BIRTV 2017]Day.03 常に新しいメディアであり続けられる中国のテレビ放送