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[InterBEE2017]Inter BEE 2017の歩き方.tvデイリーレポートDay02:時代とともに変化する映像表現。出会いと発見の2日目

#Inter BEE 2017

2017-11-17 掲載

岡英史
目の付け所がハイソリューション

InteBEE2日目にしてようやく全ホールを眺めて見たが、今年の会場は昨年ほど窮屈感が無い。それでも公式発表では昨年より増えているのは、いつもより2ホール分多く開催されているからだろう。そのために大手メーカーが綺麗に分散されすぎて、ホールまたぎがやや面倒…。とはいえ、NABの移動に比べれば大した事では無いがそれでもスタート地点の3ホールはベース基地がある場所からはかなり遠い。

そんな中でスタートしたのは自分のメインNLEであるGV EDIUSから。今回はInterBEE直前にバージョンアップしたEDIUS9が中心。今回のメインアップデートはHDRが今までより敷居低く簡単に扱えるようになった。前日に紹介したSony PXW-Z90と組み合わせればほとんど意識することなくHDRの環境を手に入れる事が出来る。またCanon EOS C200のRAW収録の素材を扱うことが出来る事になった。

その流れで続いて向かったCanonブースではやはりC200を中心に新型の小型業務ハンドヘルドカメラ3機種が鎮座している。C200はRAW収録と言う部分も考えるとC100とC200の中間機種と言うよりC500 Mark IIと考えた方が位置づけは良いはず。逆にXF405は従来の大型ハンドヘルドカメラXF305の上と言うよりXF205の上の数字的な機種と考えると4K60pファイルも扱いが解りやすいかもしれない。

そして目の付け所が8Kなのは、シャープだ。まさかのスタジオ系システムカメラに加えて、まさかの8K収録が可能。しかも専用SSDにより内部RECが行える。レンズの選択次第では、ショルダースタイルとしてのENG運用も将来的に見えてくる。更にその収録ファイルはHQXコーデック。ということはEDIUSでそのままエディティングするソリューションが可能だ。EDIUSの動作の軽さは業界最速なので8Kといえどもヘビーな環境では無くても出来るかもしれない。非常に楽しみなソリューションの一つだ。

今年のInterBEEは8Kソリューションというより、8Kカメラが随所に目立ち、確実にそのハイレゾリューションの映像が間近になって居るのを感じられた。2020年オリンピックに向かってNHKが8K宣言してる中、その流れは当たり前かもしれないが、そんな中でミドルレンジ的にはやはりDVD納品が多い現実を考えると中々微妙で面白い現象なんだなと感じた2日間だった。

土持幸三

今年のInterBEEは今までよく使っていた機材が洗練せれてきたな、というイメージが強かった。LED照明、三脚にしろジンバル、ドローンにせよ、ここ数年来、新しいメーカーが次々と参入してきたが、淘汰され、低予算でも良いものだけが残っている。

あるLED照明を扱っているブースで話してくれたのは演色性(色の見え方の指標:高いほど色が本来の色として再現される)が高くなり数年前のLED照明とはかなり違っている、LED照明は半年単位で進化しているとのことだった。実際、先日、自分で短編を撮影したときに複数のLED照明で色の違いに悩まされたのだ。メーカーの違いで演色性だけでなくデイライト・タングステンの色温度も違っているのだ。LED照明の演色性、色温度の正確性が上がるのは非常にありがたく、さらなる進化を期待したい。

マンフロットナイトロテックN8

三脚ではマンフロットのナイトロテック雲台N8が気になった。実はこの雲台は購入を検討しているが在庫がなくて手に入らないほどの人気商品だ。手に取って見ると軽く、動きも非常にスムーズで扱いやすい雲台だった。何より低価格でカッコいい。

ジーユンのCrane2

ジンバルも一挙に展示するブースが減っていたが、ジーユンという会社のCrane2というジンバルにダイヤルが付属されておりフォーカスや絞り、感度が変えられるという商品が面白かった。片手で持ちながらオペレーターが自らフォーカス、絞りを変える、という究極のジンバルとなっている。さらに非常に低価格だという。

ダイヤルでフォーカスや絞りを合わせられる

今回のInterBEEでは低予算制作用の機材数は減っている印象はあったが、進化して使いやすくなった機材が多く見られて楽しかった。

手塚一佳

InterBEE2017の目玉は、なんと言ってもMeet-UPエリアである。これはロケ撮影フィールドを想定した人工芝エリアに多数の展示を集めたエリアだ。

ここに株式会社バルールが巨大なハングライダー実機を持ち込んだ。日本ハング・パラグライディング連盟の鈴木由路選手自らが撮影した飛行VR映像を鈴木選手自身の案内で、鈴木選手のハングライダー実機の上で体験できるという、とてつもないスペシャル体験が出来る。

また、snowpeakブースでは移動事務所Mobile Houseを実機展示しており、あたかも本物の高原の観光地であるかのような演出となっていた。このエリアでは実機カメラももちろん体験することが出来る。

例えばPanasonicブースでは、話題のカメラAU-EVA1を実際のRIGとの組み合わせで体験できるようになっていた。近い将来には同カメラのオンセットカラーグレーディングも想定されており、現在VARICAMで作り込むことの出来るWOWOWのIS-miniXやWonderLookPROとの組み合わせと似たような環境で、撮影現場でグレーディング出来るようになる可能性が示されており、とても期待を持つことが出来た。

VRの盛り上がりもInterBEE2017の特徴である。例えばCOSMATEブースでは、同社製のVR向けモーションライド筐体を実機展示しており、大学や中小映像企業など、コンテンツホルダー向けへの新しいビジネス展開を指し示していた。他のブースでも、VRカーレースや果ては女性とのバーチャルデートコンテンツまで展示されていて、新しい時代の流れを感じることが出来た。

もう一つの大きなテーマがワークフローの改善である。その代表格が朋栄ブースの統合管理制御システムの参考展示や、4K/HDインジェストレコーダMXR-400の展示であり、MXR-400はXAVC H.264 Long GOPという新しいコーデックをひっさげての登場で、来場者の驚きを呼んでいた。

また、撮影補助機材でもワークフロー改善の波は訪れており、例えばLibecブースでは、既存のカメラシステムに共通で差し挟むための新しいワンタッチ着脱カメラプレートAP-Xを展示していた。これにより、RIGや三脚機材の全てにプレートが共用でき、撮影時間を大幅に短縮することが出来るようになる。

システムファイブブースではこうした撮影補助をさらに大規模にして、陸海空ありとあらゆるところに対応させるシステムを提案しており、陸は8ナンバー登録した小型中継車に携帯電話網の伝送システムを搭載した展示、海はラジコン潜水艦ドローンでの撮影、空は45キログラムまで対応の大型ドローンと、極めて充実した対応手段を示していた。特に8ナンバー車への中継・編集機材設置は、筆者自身USTCAMPと銘打ってキャンピングカーで同様のシステムを自作していた経験もあり、その有益性は強く保障できるところだ。

ついに1~8ホール全利用と大型化したInterBEE2017ではあるが、決して中身が薄まることは無く、むしろ非常に濃い内容の展示会となっている。あと1日、是非とも足を運んで貰いたい。

小寺信良
業界は新しい刺激に動かされる

一般紙にまで掲載されたのが、シャープの8K業務用カメラ参入のニュースである。そのせいもあってか、アストロデザインとシャープの共同ブースには、多くの人がカメラの現物を見に立ち寄っていた。

HALL3の目玉、シャープの8Kカムコーダ「8C-B60A」

今年はソニーもパナソニックも放送向け8Kカメラをブース内に展示し、他メーカーも8Kの看板を掲げるところが多い。さすがにそれはシャープ効果ではないものの、これまではひやかし程度におっかなびっくり覗いていた来場者も、割と腰を据えて8Kの技術動向に関心を示すようになったのは、シャープ効果と言えるかもしれない。

この業界は常に、こうした新しいフォーマットや新しいハードウェアに刺激されて動いてきた。みんなが会場に足を運ぶのも、新しいハードウェアを見たり触ったりしたいからだ。

だが今年のInterBEEは、ハードウェア据え置きで内部のソフトウェアだけアップデートし、機能がアップするみたいな展示が増えた。見た目は同じなので、よくよく見ないとオイシイ情報を見逃すことになる。

ローランドの新スイッチャー「V-60HD」も、さっそく来年のファームアップでスマホのタリーが使えるようになる

1990年代、ノンリニアが編集現場を接見した時が「ソフトウェアの時代」の第一波だとすると、ハードウェアを動かす中身の入れ替えで機能がごっそり変わる今が、「ソフトウェアの時代」の第二波と言えるのかもしれない。

江夏由洋

Sonyから新しく発表になったフルサイズのハイエンドシネマカメラ「VENICE」。Sonyが作り出した大判センサーのカメラシリーズの頂点に立つ一台として注目を集めています。FS7やFS5といったカムコーダーやαシリーズでも強い支持を得るSonyのシネマカメラですが、今回はセンサーの設計も含め全て0から作られました。

デザインや機能だけでなく、その画質こそがVENICEのもつ大きな特徴といえるでしょう。映画で大切にされてきたシネマ映像が、Sonyの最新技術で打つしだれます。フルサイズのセンサーが実現するデジタルシネマこそが、Sonyが目指す新しい世界です。

そしてもう一台のフルサイズセンサーを持つ新発表のカメラが、MONSTROセンサーを搭載したMONSTRO 8K VV、REDの最新カメラです。40.96×20.16mmのセンサーが描くREDの画は、おそらく規格外になるのでは!8K60pでダイナミクスレンジが17ストップ以上という最強のスペックは、VENICE同様にデジタルシネマの新しい時代を切り開きます。

フルサイズが注目される中、カールツアイスのMilvusシリーズが11本のシリーズで完成しました。15mmから135mmの11本のラインアップはとても魅力的です。フルマニュアル、フルサイズの設計は時代と逆行するという言葉も飛び交う中、いよいよ本気のレンズシリーズとなります。なんといっても所有できる価格帯が魅力的で、ハイエンドツアイスの単焦点シリーズを自分の手にできるとなると制作の可能性が一気に広がります。もちろんテンションも上がりますね!

富士フイルムが参考展示しているMKレンズのXマウントもとても気になります。いままでレンズの王道を歩き続けてきた老舗が、カメラと一緒にシネマの世界を盛り上げます。Xシリーズの今後に期待が大!

いよいよラスト一日!いろいろな情報にご期待ください!!

Raitank
毎度繰り返されるアンバランス

今年は幕張メッセのホール1~8を全て使って寒々と…もとへ。広々とゆったりした展示になった。そんな歩きやすい会場内をぶらぶらすると、ほうぼうに「8K」の文字が踊っていた。いつの時代も、こういうスペックの進化が大好きなんだよなぁ業界は。

ただ、そんな高精細な8Kディスプレイに映る景色を眺めても、ちっとも「窓外を眺めているような」感覚にはなれなかった。その場にいるような臨場感ということで言えば、8Kと同じようにあちらこちらで目にした、HMDによる閉塞環境の中で視差が考慮された映像を見る「3D VR」のほうが断然オモシロイ。…のだが、こちらは肝心のディスプレイの解像度が低すぎて(ほとんどがフルHD)、画素がすべて視認できて興醒めた。

なにか新しい規格が出てくる度に性懲りも無く繰り返されるアンバランス。数m〜数十mも離れて視聴することが前提である巨大ディスプレイの解像度なんて、本当はフルHDで十分だ。反対に目の前数cmの距離に視野を覆うリアルな映像を展開しなければならないHMDにこそ、4K、8Kの解像度を奢るべきだなのだが。

「技術はスゴイんだけど、パッケージングが最悪」なのは映像業界に限らず日本のお家芸のようなもの。…とはいえ、そろそろ変わってくれないかなぁ?と、心底思う。技術に関してはそれほど強いわけじゃないけれど、時代の空気を形に落とし込む力がハンパない!“パッケージング・ディレクター”みたいな職種の人。そろそろ日本に現れてくれないだろうか?

広くなったおかげで歩きやすいのだけど、端から端まで歩くのに大層時間がかかるようになったホールに閉口しながら、そんなことを考えたInterBEE2017でした。

番組表


Day01 [Inter BEE 2016の歩き方.tvデイリーレポート]

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[ DATE : 2017-11-17 ]
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