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[NAB2018]Day00(4月8日) 展示会前日のプレスカンファレンスで今年の動向を探る

2018-04-10 掲載

毎年恒例のソニープレスカンファレンス開催

日本を出発するときすでに6月の気温というポカポカ陽気だったこともあり、NAB2018の会場であるラスベガスでもあまり暑い感じがしない。日中日差しは強いものの湿度が低いということもあり、日本より涼しいと思われるほどだ。機材展のあるコンベンションセンター明日からだが、前日にソニーのプレス発表がソニーブース内で開催された。一足先に最新のソニーの情報をお届けしよう。

昨年もソニーはIPソリューションに力を入れていたが、今年もIP対応のスイッチャーのフラッグシップモデルXVS-9000が発表されたほか、MIシューを2基搭載したネットワークソリューション対応のXDCAMメモリーカムコーダーPXW-Z190およびPXW-Z280などが発表された。また、今回8K対応の3板式カメラUHC-8300も出展しており、今後8K対応の製品発表が期待される。

国内でも放送法の改正が話題になっているが、ソニーではネットを中心とした新しいメディアを重要な顧客の一つとしてとらえており、カメラや周辺機器など対応したソリューションを展開していくようだ

クラウドプラットフォームに対応したメディアソリューションとしてAmazon Web ServicesやGoogle Drive、Crispin on Cloudなどに対応することで映像やり取りのほか、HTML5による編集やスイッチングなども含めてクラウドで行ってしまうという。最終的な映像を既存の放送局やYouTubeやFacebookへ配信する仕組み

HTML5はGeolocation APIやビデオの再生や編集に対応した新しいAPIが搭載されており、今後放送業界でも様々な場面で利用が進むと思われる。Web Storageのほかカメラなどの端末のコントロールも可能なので、映像素材のやり取りだけでなくスイッチングや編集などもクラウド上で行うことが可能となり、PCやタブレットなどで従来行っていた編集作業のほか、配信などのコントロールも行うことができる。これによりディスクやメモリーなどのメディアを介さずに撮影した映像をクラウドに上げてしまうことで、配信までの流れを仮想化することができるようになる。まだHTML5は発展途上ではあるものの、ニュース取材などのワークフロー環境は今後大きく発展していく模様だ。

ソニーは4K HDRライブプロダクションワークフローの完成を目指してカメラやモニターなど様々な機器をここ数年で発表している。今回発表されたXDCAMメモリーカムコーダーPXW-Z190およびPXW-Z280もHDR収録に対応しているが、XDCAMメモリーカムコーダーFS5 IIやVENICE用のRAW/X-OCNレコーダーAXS-R7も新製品として発表された。もちろん今回初めて披露された8K対応のカメラUHC-8300もHDR対応である。プレス発表ではUHC-8300で撮影されたリオのカーニバルが8K×4K構成440インチのCrystal LEDディスプレイシステムで上映されたが、プロジェクターとは一線を画すクオリティだった。8Kに関しては現状ソニーでは今回発表のカメラだけだが、レコーダーやモニターなど8K対応製品の発表に期待したい。

XDCAMメモリーカムコーダーPXW-Z190、PXW-Z280が発表された

PXW-Z280は新開発の1/2型センサーを搭載した3板式で、4K対応ながらPXW-X200と同じF12の高感度を実現。光学17倍ズームレンズを搭載しており、フォーカス/ズーム/アイリスの各操作リングには「フルマニュアルリング」を採用することで、ダイレクトなレスポンスと直感的な操作が可能。4:2:2 10bit で4K収録可能な4K XAVC-Intraを搭載しており4KとHDの同時記録に対応可能

PXW-Z190は、PXW-X180やPXW-X160より小型・軽量化を実現したほか、ズーム応答性が向上した光学25倍レンズを搭載しており、有償ライセンス(CBKZ-SLMP)のインストールにより、MPEG HD422やMPEG HDの本体記録のほか、4K30p+HD(MPEG HD)の同時記録に対応。さらに2018年12月発売予定の有償ライセンス(CBKZ-SLNW1)によりPXW-Z280同等の高度なネットワーク機能に対応可能

8KカメラシステムUHC-8300。1.25型CMOS3板光学系を採用しており、8K59.94pにおいてF8の感度を持っている。S-LogおよびBT2020に対応

UHC-8300の専用カメラコントロールUHCU-8300。8K、4K、HDの同時出力が可能で、出力画像はすべて同期しており相互での遅延はない。カメラとの接続は従来の製品を使用することが可能

UHC-8300は1.25型3板式光学系を採用しており、2/3レンズではイメージサークルが違うので対応できない。今回はキヤノンが新たに開発した8K対応レンズ7×10.7を装着

6K 35mmフルフレームセンサーを搭載したVENICE AXS-R7。4Kスーパー35アナモフィック4:3モードのほかに17:9や16:9のアスペクト比にも対応している。マウントはPLおよびプロフェッショナルEマウント

8KカメラシステムUHC-8300で撮影されたリオのカーニバル

これはその左端部分の拡大写真

IP Live ProductionによりラスベガスとアトランタをIP回線で接続

HD ST2110双方向×5のほかST2059およびコントロール回線もIPで伝送

ラスベガスとアトランタの映像をフラッグシップモデルXシリーズのXVS-9000に入力したスイッチャーの画面

昨年までは控えめだったソニーだが、今回はカメラやスイッチャーなど様々な新製品を発表しており、最後の追い込みをかけてきたようである。もちろんその背景には業績が向上したということもあるだろうが、やっとソニーらしさを取り戻したといったところだろうか。今回8Kのカメラも出展しており、今後の展開が期待できそうである。新製品の個々の情報は別途ブースレポートで紹介しよう。



[NAB2018デイリーレポート] Day01

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[ DATE : 2018-04-10 ]
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