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[NAB2018:AJA]KONAやKUMOシリーズの新製品、HDRイメージアナライザーを参考展示。日々変化する映像業界の先端を行く製品ラインナップを展開

2018-06-07 掲載

AJAブース動画

360°全天球動画
RICOH THETA Vで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)

AJAブースレポート

今年で創業25周年を迎えるAJA。同社が創業した1993年といえば、国内では「ウゴウゴルーガ」や「天才てれびくん」といったCGを多用したTV番組が話題を呼び、AmigaやMacintoshといった一般の人も入手可能なPCでも番組制作が可能なことを示した時代でもある。また、デジタルベータカムやDVなどアナログ記録からデジタル記録へと進み始めたころで、アナログコンポジットからIEEE1394(i-LINK)やSDIといったデジタル系のインターフェースが普及し始め、機器間の接続の多様化が始まり、AJAはそうしたニーズをいち早くとらえたメーカーといえる。

今年の新製品としては、IPとHDMI間の橋渡しをするミニコンバーターIP10G-HDMIや、AJA、Adobe、Avid、Apple、Telestreamなど、多くのソフトウェアアプリケーションで3G-SDIのキャプチャ、モニタリング、プレイバックを可能とするコストパフォーマンスに優れたKONA 1、最大4チャンネルの2K/HDまたはシングルチャンネルの4K/UltraHDをHDMIでキャプチャ可能なKONA HDMI、12G-SDI対応のSDIルーターKUMO 3232-12GおよびKUMO 1616-12Gのほか、波形、ヒストグラム、ベクタースコープ、Nitsレベルなど、あらゆるHDRモニタリングを可能にするHDR Image Analyzerを参考出品した。

12G-SDI対応ルーターKUMO。32入力と出力のKUMO 3232-12G、16入力と16出力のKUMO 1616-12G、2機種でマルチポート・ギャング(複数ポートを連動した)ルーティングにより、8Kに対応することも可能 12G-SDI対応ルーターKUMOの設定画面。各チャンネルのアサインなどがWebブラウザ上で行うことができる 普及帯の入出力ボードを低価格かつAJA品質で実現したKONA 1。最大60pの2K/HDをキャプチャ&プレイバック可能なPCIeベースのボードで、3G-SDIフォーマット、16チャンネルSDIエンベデットオーディオ入出力、リファレンス/LTCでのGenlock入力、RS-422制御に対応 HDMI2.0対応キャプチャソリューションKONA HDMI。HDMI 2.0で4K/UltraHDをキャプチャできるほか、最大4チャンネルの2K/HDインジェスト、スイッチング、モニタリングが可能 AJAの入出力デバイスと共に使用するDesktop Softwareの最新バージョンv14.2では、KONA HDMIおよびKONA 1へのサポートのほか、KONA IP用のSMPTE ST 2110 IPビデオモードが新たに追加となった 10GigE対応IPミニコンバーターIPR-10G-HDMI。SMPTE ST 2110対応のIPストリーミングをHDMIに変換することが可能。音声も8チャンネルまでHDMIにエンベデッド可能で、RCAからアナログ出力もできる BBC HLG LUTモードが新たに搭載されたFS-HDR。ファームウェアv2.5によりColorfront Engine変換アルゴリズムが強化され、ITU BT.2408-0に対応したほか、SDR/HDRを個別に制御できるようになり、4K/UltraHDと2K/HD同時出力に対応 BBCのハイブリッドログガンマ(HLG)ルックアップテーブル(LUT)が統合されたFS-HDR Tangent Element Kbパネルによるリモートパラメーター制御にも対応し、リアルタイムでFS-HDRの主要な変換パラメーターを調整できるようになった テクニカルプレビュー版として公開されたHDR Image Analyzer。Colorfront製のHDR分析ツールを搭載しており、PQ(Perceptual Quantizer)やハイブリッドログガンマ(HLG)、Rec.2020を含むHDRフォーマットの監視と分析が可能 HDR Image Analyzerは波形、ヒストグラム、ベクタースコープ、NitsレベルのHDRモニタリングを行うことが可能

プロダクトマーケティングディレクターのBryce Button氏に訊く、今年の新製品の見どころとは

AJA プロダクトマーケティングディレクター Bryce Button氏

AJAのプロダクトマーケティングディレクター Bryce Button氏に、今年のAJAブースの見どころや、新製品についてお話を伺った。

Bryce Button氏:AJAは今年で25年を迎えますが、創業当初から最新のテクノロジーを取り入れつつ、ユーザーの皆様に有用で喜ばれる製品を提供し続けています。最近のトレンドとして4KやHDR、IPがありますが、AJAでは既にこうしたトレンドに適合した製品を発売しています。今回もNABでいくつかの新製品を発表させていただきましたので、そのいくつかを紹介させていただきます。

「KUMO 3232-12G」「KUMO 1616-12G」

Bryce Button氏:12G-SDIへの対応製品はIo 4K Plusやコンバーターなど既にいくつかの対応製品が発売されていますが、今回2種類の12G-SDIルーターを新たに発表しました。KUMO 3232-12GとKUMO 1616-12Gです。

このルーターは、ネットワークベースもしくは物理的なコントロールで制御することができますが、AJAのeMini-SetupソフトウェアからIPアドレスを設定するための新しいUSBポートも追加されています。また、複数ポートをグループで使用すること(マルチポートギャングルーティング)により、8Kに対応することも可能です。

10GigE対応のIPミニコンバーター「IPR-10G-HDMI」

Bryce Button氏:2016年のNABで発表したKONA IPはSMPTE ST2022-6が採用され、実証実験的なデモも行いました。今回Desktop Software v14.2によりSMPTE ST 2110への対応が加わり、より完全な製品となっています。

また、KONA IPからの信号を受け取る製品としてIPR-10G-HDMIミニコンバーターを発表しました。KONA IPのような映像信号を出す(信号源)からネットワークを通してIP伝送したものをEthernetからHDMIに変換し、ディスプレイなどに出力できます。

SMPTE ST2110はこれまでのIPビデオとは異なり、オーディオ、ビデオ、メタデータ、TCを個別に扱うことができます。例えば、オーディオルームでは音声だけを使用し、調整後にまたビデオと組み合わせるといった、多くのコンバーターで行われるエンベデッド/ディエンベデッドのような作業を、そのストリームに適応させることができます。

これはPTP(プレシジョン・タイムコード・プロトコル)で、タイムコードジェネレーターのようなサーバー機能が備わり、精密な対応が可能になります。PTPによりネットワーク経由で正確に、オーディオとビデオの組み込みや切り離しができます。

Bryce Button氏:AJAの様々な製品がすでにHDRに対応しています。ご存知のようにHDRにはHLGやPQ、HDR10などいくつかの規格や形式が存在します。今回発表したDesktop Software v14.2は先述したIPに対応しただけではなく、HDRにも対応しており、AJAのHDR対応入出力デバイスには、KONA 4や、Io 4K Plus/Io 4K、KONA HDMIなどがあります。

「KONA HDMI」

Bryce Button氏:KONA HDMIはフルサイズのHDMI端子が装備されており、4Kの場合は1ポートのHDMI2.0を使って収録できます。モードを切り替えるとHD 4チャンネルのHDMI入力端子になります。つまりクワッドHDか4Kによる収録に対応できるのです。カメラはもちろん、プレイステーション 4(以下:PS4)からの入力にも対応しており、PS4の静止画や画面の入力も可能です。

例えば、PS4のゲーム進行とゲーム中のプレーヤーを撮影しているカメラ画像を取り込むことができます。4チャンネルありますので、ゲーム画面とプレーヤー画面を対戦相手と双方向で、キャプチャすることが可能です。ライブビデオストリーミングソフトウェアvMixやTelestreamのWirecastなどにも対応しており、こうした対戦模様の実況にも使うことができます。

また、ResolumeのArenaにも対応しており、プロジェクションマッピングにも活用できます。Mac、Windowsのほか最新のLinux V4L2にも対応しており、システムに組み込んで利用することができます。

「KONA 1」

Bryce Button氏:一方、4KやHDR対応などハイエンドな製品ではありませんが、OEM開発者向けに設計されたKONA 1があります。KONA 1の大きな特長の一つは、非常にリーズナブルな価格にもかかわらず、2K/1080 60pに対応している点です。

Adobe、Avid、Apple、Telestreamなど、多くのソフトウェアアプリケーションで3G-SDIのキャプチャ、モニタリング、プレイバックをサポートします。フルサイズのSDIポートにより、3G-SDIフォーマット、16チャネルSDIエンベデットオーディオ入出力、リファレンス/LTCでのGenlock入力、RS-422制御に対応します。

Bryce Button氏:FS-HDRは新製品ではありませんが、ファームウェアv2.5により、ビデオ処理アルゴリズムColorfront Engineが強化され、HDRテレビ放送で使用されているITU BT.2408-0対応になりました。また、SDR/HDRを個別に制御できるようになり、4K/UltraHDと2K/HD同時出力モードに対応しました。

新たにBBCのハイブリッドログガンマハイブリッドログガンマ(HLG)ルックアップテーブル(LUT)も加わり、ベーシックで数学的なHDR変換を提供します。BBCとNHKではこの件では提携しているそうですね。放送では映画とは異なり、ニュースなど通常の放送ではそれほどリッチなHDRを求めない傾向があります。

Tangent Element社のKbノブコントローラーにも対応したので、ブースでもご覧にいただけるようになっています。リモートでパラメーター制御が行えます。

NABではHDR Image Analyzerの試作機が参考展示された

Bryce Button氏:HDR Image Analyzerを参考出品しました。HDR Image Analyzerは、Colorfront社と共同開発した新たな製品です。波形、ヒストグラム、ベクタースコープ、NitsレベルのHDRモニタリングソリューションで、プロダクション、ポストプロダクション、品質管理(QC)、マスタリングで重宝されるでしょう。4K/UltraHD/2K/HD、HDR、WCG(広色域)コンテンツの監視と分析を簡略化することができます。PQやHLGなど、BT2020のHDRフォーマットの監視と分析を行う柔軟なソリューションで、4K/UltraHDワークフローに対応しています。


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[ DATE : 2018-06-07 ]
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