PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU

トップ > 特集 > [CES2019]Vol.03 自動運転から環境問題、「これから」のテクノロジースタートアップ6選〜Eureka Parkの台頭

News

[CES2019]Vol.03 自動運転から環境問題、「これから」のテクノロジースタートアップ6選〜Eureka Parkの台頭

2019-01-10 掲載

「Eureka Park」もいよいよ商標登録されている!
txt:西村真里子・編集部 | 構成:編集部

「これから」の時代に必要なプロダクトを展示した「Eureka Park」に注目

CES2019初日、年々拡大し、今一番熱いスタートアップエリア「Eureka Park」を訪問した。2012からスタートしたCES内Eureka Parkは年々出展社数が増加している。今年は昨年の800社から1.5倍増となる1,100社の出展となった。Eureka Parkに入るとフランスのスタートアップ「French Tech」群が多数出展していることを目の当たりにするが、フランス以外にもイギリス、イスラエル、オランダ、イタリア、台湾、韓国など国を挙げての出展がここ最近のトレンドとなってきている。

日本は昨年スタートした国を挙げてのスタートアップ支援「J-Startup」のパビリオンで22社のスタートアップが新たな投資や商談の機会を探る。ちなみに、Eureka Parkがスタートした2012年から既に1.5Billion US$(約1,627億円)の投資が出展スタートアップにはあるようだ(CESを訪れる投資家の数も年々増えているのだ)。LVCCの会場も人は多いが、体感的にこのエリアがいちばん人が多いかったのではないだろうか?

大企業だけではなく、スタートアップの活躍も注目されるCES2019で見つけた「これから」の時代に必要なプロダクトを作っているスタートアップをここでは紹介する。

「これから」の自動車ディスプレイコミュニケーション、EV化対策

■Gauzy

自動運転時代には運転を自動車に任せられるので移動時間をエンターテインメント化できる。車窓をディスプレイにして映像を流す際に利用できるのがイスラエルのスタートアップGauzyが提供しているソリューションだ。このソリューションでは普段使いの際には透明の窓だが、映像を流す際にはON/OFFボタンで車窓の透過を下げて映像が映りやすくできる。素材の研究を進めているスタートアップならではの自動運転時代の車窓へのアプローチである。

https://www.gauzy.com/

■GBatteries

カナダのGBatteriesはこれからの電気自動車(EV)時代に向けてよりスピーディーに充電させることを目指し「5分充電」を謳い文句に出展していた。CESメディアカンファレンスに登壇したToyota米国社長はトヨタ車は2025年までに全車両をEV対応すると発表し、これからEV普及が加速する際に急速充電テクノロジーは需要高まるだろう。

https://www.gbatteries.com/

■Reviver Auto

自動運転時代には車同士のコミュニケーションも活発になると思うが、車道に出ている全自動車が自動運転になる時代はまだまだ先だ。既存の自動車へのコミュニケーションの可能性を高める一つがカリフォルニアのReviver Autoのソリューションかもしれない。こちらは電子ペーパーを利用したナンバープレートなので、必要なメッセージを外に伝達できる。例えば路上駐車している際に「何時に戻ります」というメッセージを残したり、車線を譲ってくれた車に対しての「ありがとう」というメッセージを残したりできる。既にアメリカや中東では導入が進んでいるそうだ。

https://www.reviverauto.com/

「これから」の地球に向けた取り組み

CES初の試みとして「CES Eureka Park Climate Change Innovators Awards」環境問題に取り組む企業への表彰の仕組みも作られた。最新テックを追いかけるだけではなく環境問題についても意識を高めるCESである。

■GoSun

GoSunは太陽発電を活用しながら電気もガスも使わず調理できる調理器具である。太陽光を効率よく利用できる蓄電およびバキュームチューブが特徴で、昼夜問わずに調理が可能だ。現在はキャンプ用を意識しているが、ベランダおよび太陽を浴びる場所で調理をするのが当たり前の時代が来るかもしれない。

https://www.gosun.co/

■NanoScent

イスラエルのNanoScentはリアルタイムに空気中の揮発性有機化合物(VOCs)を感知してくれる。体に悪い影響を与える空気中の成分を即座に教えてくれるので知らず知らずに病気になるというような事態を避けることができるだろう。ちなみにこのNanoScentは昨年までは人の気配を匂いで理解するという「その人がいた感覚」を知らせるテクノロジーとして出展していた。ピボットしてより地球に優しいアプローチをとり、CES環境アワードを受賞したのである。

https://nanoscentlabs.com/

■myFC

アワードは受賞してないが「水」を分解してエネルギーを生成する充電器を製造する「myFC」はスマホカバー型のチャージャーを発表していた。スマホを約2回完全充電できる「水」充電器はカセットタイプで2ドル。何回もリユース可能なので地球に優しいエネルギーとしては優秀だ。

https://myfcpower.com/

1,100社以上のスタートアップを見て回るのはかなりしんどいのだが、未来を予想されるプロダクトに出会うと一気に元気になる。今年もEureka Parkはとても見応えがあった。ラスベガスはあいにくの天気ではあったが。

txt:西村真里子・編集部 | 構成:編集部
Vol.02 [CES2019] Vol.04

[ Category : , ]
[ DATE : 2019-01-10 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

[CES2019]Vol.11 「ラストワンマイル」市場を取れ!モビリティCES最前線

txt:西村真里子 構成:編集部 CES2019の特徴の一つとして、昨年までのビジョンを語るフェーズから実行フェーズに移ったことがあげられるだろう。ポジティブに言うと... 続きを読む

[CES2019]Vol.10 なくならないでほしいCESの多様性を象徴した「牧歌的」プロダクトたち

txt:清水幹太 構成:編集部 CESでは多くの体験型デモンストレーションがある。VR体験や、シミュレータ、車に乗ってみたりなど、多くの参加者が新しい製品の新しい体験のた... 続きを読む

[CES2019]Vol.09 Shiftallのビール専用冷蔵庫が目指すのは、スマート在庫管理に基づくマイクロリテールのプラットフォーム

txt:江口靖二 構成:編集部 Shiftallがビール専用の冷蔵庫「DrinkShift」を発表した。ワインなど特化したスマート冷蔵庫と言えるものはすでにいくつか存... 続きを読む

[CES2019]Vol.08 ありそうでなかったライブ配信向けオールインワン機材「Yolo Box」

txt:小寺信良 構成:編集部 会場の一つであるSands Expoの1階は、Vol.02でもお伝えしたが、スタートアップやベンンチャーが沢山集まった「Eureka Park... 続きを読む

[CES2019]Vol.07 リテールの未来に向けて爆速で進むJD.com〜近く起きている大きな流れ

txt:江口靖二 構成:編集部 JD.comという会社をご存知だろうか。筆者は正直全く知らなかった。簡単に言うとこの会社はAmazonの中国版みたいなものだろうか。CSE20... 続きを読む

[CES2019]Vol.06 もう一つの8Kカメラは中国から登場〜さらに身近になる8Kの世界

txt:小寺信良  構成:編集部 気になるBOSMAの8Kカメラとは PRONEWS的には大注目のシャープ8Kビデオカメラだが、ここCESで発表されたのはそれだけではな... 続きを読む

[CES2019]Vol.05 「VR」「AR」からより大きな「Immersive」へと進化する

txt:清水幹太  構成:編集部 VR/ARへの半信半疑な思いが解消されてきた VR/ARという言葉が市民権を得て久しい。しかし、筆者はここまで常に、狭い意味でのVR/... 続きを読む

[CES2019]Vol.04 シャープ、カメラ事業再参戦?8Kビデオカメラを鋭意開発中

txt:小寺信良  構成:編集部 CES2019にシャープが久々に出展した。今回は8K Ecosystemの一部として参考出展した8Kビデオカメラのお話しを伺ってきた... 続きを読む

[CES2019]Vol.02 ついにベールを脱いだストリーミングミキサーを直撃!~Roland「VR-1HD」

txt:小寺信良  構成:編集部 噂の新製品「VR-1HD」をじっくり見てきた 現地時間の1月8日、米国ラスベガスにてCES2019が幕を開けた。すでにその3日前からプ... 続きを読む

特集記事

CES2019 CES2019
米国ラスベガスで開催された世界最大の国際家電見本市 CES2019をレポート。
PRONEWS AWARD 2018 PRONEWS AWARD 2018
2018年は映像業界にとってどんな年だったのだろうか。PRONEWS AWARDで部門ごとに振り返る。
10万円以下のジンバル選び 10万円以下のジンバル選び
一層注目が増している小型カメラジンバルをDJIやZHIYUN、FEIYU TECH、FILMPOWERの4社5機種に渡って比較紹介。
Inter BEE 2018 Inter BEE 2018
千葉幕張メッセにて開催される国際放送機器展“Inter BEE“をレポート。
InterBEE 2018の歩き方 InterBEE 2018の歩き方
今年もInterBEEの歩き方をジャンル別にピックアップし、6種類のコースを紹介。
新世紀シネマレンズ漂流:最新単焦点レンズ編 新世紀シネマレンズ漂流:もの作りの現場から
「新世紀シネマレンズ漂流:最新単焦点レンズ編」の続編。前回紹介することができなかったシネマレンズメーカーを取材。
Photokina2018 Photokina2018
ドイツ・ケルンメッセで開催されたスチルカメラの祭典 Photokina2018をレポート。
IBC2018 IBC2018
オランダ・アムステルダムで開催された欧州最大の映像・放送の展示会IBC2018をレポート。
映画「万引き家族」〜撮影部と撮影監督の眼差し 映画「万引き家族」〜撮影部と撮影監督の眼差し
「万引き家族」はいかにして生まれたのか?今回の特集ではその制作側を覗いてみる。
SIGGRAPH2018 SIGGRAPH2018
世界最大のコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術に関する学会・展示会SIGGRAPH2017をレポート。
BIRTV2018 BIRTV2018
中国・北京で開催されたアジア地区ではInterBEEと並ぶ大規模な放送機器展 BIRTVをレポート。
QBEE2018 QBEE2018
九州放送機器展(QBEE)をいつもの会場練り歩き方式でレポート。
inside DaVinci 15 inside DaVinci 15
史上最大のアップデートを実現したと言われるDaVinci Resolve 15に関する最新動向をまとめてみた。
Cine Gear Expo 2018 Cine Gear Expo 2018
米ハリウッドの中心、パラマウントスタジオで開催された「Cine Gear Expo」をレポート。
After Beat NAB SHOW 2018 After Beat NAB SHOW 2018
東京・秋葉原で開催された「After NAB Show Tokyo 2018」をレポート。

トップ > 特集 > [CES2019]Vol.03 自動運転から環境問題、「これから」のテクノロジースタートアップ6選〜Eureka Parkの台頭