フォーカスの追従性に驚き。新製品のα6400を展示

注目は、2月22日に発売されたソニーのAPS-Cセンサー搭載ミラーレス一眼カメラ「α6400」だ。オートフォーカスの速さに驚きのカメラだ。フォーカス合わせはカメラにお任せ。あとは構図合わせさえにさえ集中すれば写真は撮れる。そんな時代の到来を感じさせるカメラを展示していた。

高速・高精度・高追従AF性能を小型軽量ボディに凝縮したα6400

α6400とEF 24mm F1.4 GMとの組み合わせ

180°反転するチルト可動式のモニターを搭載

通常の一眼レフカメラはフォーカスセンサーの位相差AFセンサーが中央に寄っていているが、α6400は撮像エリアの約84%をカバーする非常に広いフォーカスエリアを実現。さらに「リアルタイムトラッキング」機能と呼ばれる狙いたい被写体を指定し、シャッターボタンを半押し、もしくはモニター上でタッチするだけで、カメラまかせで自動追尾してくれる。フォーカスを気にせずに構図に集中ができる。そういったメリットを感じさせてくれるカメラだ。

被写体が動いていてもシャッターを半押しするだけで瞳AFが作動し、追い続けてくれる。その追従性には驚きだ

このリアルタイムトラッキング機能は、2019年2月に発売されたα6400で初搭載。2019年3月のファームウェアアップデートで、α9でも同じリアルタイムトラッキング機能が搭載される予定だ。

今後のアップデートでリアルタイム瞳AFが動物にも対応

動物にも対応予定の「リアルタイム瞳AF」の先行体験が行われていた。これまでの一般的なAFで犬を撮影しようとした場合、鼻にピントが合ってしまって目がボケてしまうということがあった。その問題を解決したのが瞳AFの動物対応だ。

動物対応のリアルタイム瞳AFをα7R IIIを搭載して先行体験

検出対象として人物を設定すると、これまで通りの人物の瞳AFとして機能するが、そこに新しく動物モードを搭載。動物を選択すると犬や猫の顔立ちの動物たちを認識するようになる。シャッターを押すだけで猫や犬の目にピントが合う。もちろん、ズームを変えたり、構図を変えてもきちんと瞳にピントが合うようになっている。犬とか猫の顔立ちをした動物が対応だという。

ブースには首を振る猫の人形を展示。そこに向かって動物AFを体験できるようになっていた

G MASTERにポートレート撮影定番の135mm登場

CP+の会期前日にG MASTERの大口径望遠単焦点レンズ「FE 135mm F1.8 GM」を発表。さっそく展示されていた。

35mmフルサイズ対応のEマウントレンズ「FE 135mm F1.8 GM」

側面と上面の2カ所に配置したカスタマイズ可能なフォーカスホールドボタンを搭載

135mmは少し望遠の長めのレンズで、少し離れたところからモデルが「私今撮られているな」と意識しすぎない距離感で撮ることが可能なレンズだ。85mmというポートレートレンズ定番のレンズがあるが、それとまた違った自然な表情を狙えるのが135mm。ポートレートが好きな方によく好まれるレンズである。

これまでにもソニーには、Aマウントでラインナップされていたが、Eマウントで登場。しかもG MASTERというソニーのレンズの中でも最高峰を謳っているプレミアムレンズシリーズで満を持して登場。解像とかボケとか絵作りという部分で、最新の技術をつぎ込んでるレンズだ。

FE 135mmは、オートフォーカスが高速なのも特徴になっている。XD(extreme dynamic)リニアモーターと呼ばれるソニー独自のモーターを搭載していることによって、非常に早いオートフォーカスを実現しているのも特徴だ。

135mmは被写体までの距離がそれなりに必要な望遠レンズ。雰囲気の写真が撮れる

高性能で多機能なワイヤレスリモコンが登場

CP+の会期前日に発表されたワイヤレスリモートコマンダー「RMT-P1BT」も展示されていた。特徴は従来のリモコンに比べて反応速度の速さだ。従来の無線のリモコンは一瞬間がある感じだったが、RMT-P1BTはすぐに反応する。撮影できると一回ランプがつくので、撮れたことを確認できる。

従来のソニーの赤外線のリモコンは0.1秒だったが、RMT-P1BTは0.05秒で反応する。ほぼリアルタイムに撮れる感覚だ。また、シャッターの半押しも再現が可能だ。

側面にもスイッチがあり、録画の開始などが可能。ズームにすれば電動ズームを動かすことが可能。フォーカスに設定すれば、フォーカスの調整ができる。例えば、風景や夜景の撮影で、一番無限までレンズを送っておいて、そこから少し微調整をしたいというときに、電子的に微妙な操作が可能。

αシリーズにはカスタマイズ機能を搭載しており、ボタンに色々な機能をアサインできる。そのアサインしたボタンもリモコンで使うことが可能。例えば、カスタマイズ機能にAFとMFの切り替えをアサインすれば、MFできちんと追い込んで撮って、急遽AFにしたいというときもこのリモコンで可能だ。

従来リモコンは離れた位置からシャッターを切る、家族写真を撮る際に使うものだったが、そういった使い方よりもよりクリエイティブな使い方ができるリモコンといっていいだろう。

対象モデルはα9やα7R III、α7 III、α6400。α7R IIIとα7 IIIは2019年4月以降(Ver.3.0)、α9とα6400は2019年夏以降(α9:Ver.6.0/α6400:Ver.2.0)のソフトウェアアップデートで使用可能の予定。