毎年最新のカメラが集まるATOMOSブースでは、一歩進んだカメラの動画撮影をテーマに、ファームウェアアップデートにより12bit RAW動画HDMI出力に対応するニコンのZ 7/Z 6と、FHD60P、4K30P、1000nit高輝度HDR対応パネルを採用した5.2インチのフィールドモニターSHINOBIを組み合わせたソリューションや、各社の最新カメラとATOMOS最新モニターレコーダー5.2インチモニターレコーダーNINJA Vと組み合わせた撮影システムを展示した。

また、すでに発売となっているSUMO19MやSUMO19のほか、Appleと共同開発したApple ProRes RAWに対応したNINJA VによるFinal Cut Pro Xを使用したワークフローの実演などが行われた。

ニコンZ 7、Z 6からのRAW出力をNinja Vで収録。1月のCES 2019でニコンのフルフレームミラーレスカメラニコン Z 7やZ 6でApple ProRes RAWビデオフォーマット記録に対応することが発表され、いち早く今回のCP+のATOMOSブースで披露された。カメラとの接続は4K HDMIケーブルで行われ、カメラからのRAWデータのストリームをProRes RAWフォーマットでNinja Vで収録可能

2019年3月5日発売のSHINOBIは、FHD60P、4K30P、1000nit高輝度HDR対応パネルを採用した5.2インチフィールドモニターで、高輝度パネル搭載により、屋外での写真やビデオ撮影に最適なモニターとなっている。採用しているバッテリーはNINJAシリーズやSHOGUNシリーズのバッテリーと互換がある

SUMO19Mは最大で4K60PまたはHD240Pの信号を1系統のHDMI2.0または2系統の12/6G-SDIで入力可能な19インチのモニタ。1200nitのパネルによりフィールドでの使用はもちろん10bit処理エンジンやカラーキャリブレーション機能によって高品質HDR映像をやスタジオを初めとした様々な環境で使用可能

ProRes RAWはベイヤーパターンのセンサーから出力されるデーターをRGBなどに変換することなくそのまま収録できるもので、NINJA VのほかにもSHOGUN INFERNOやSUMO19なども対応している。会場ブース内にはRAW出力に対応したソニー、キヤノン、パナソニックなどのデジタルシネカメラとの組み合わせのほか、Final Cut Pro Xを使用したフィニッシングのデモが行われていた。

Apple ProRes RAWをNinja Vで収録することにより最大のダイナミックレンジ、色精度、ディテールが保存され、HDR作業をポストプロダクションで容易に作業できるようになる