PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU

トップ > 特集 > [4K・8K映像技術展Report]Vol.04 ソニーPCLブース:ソニー初の8Kテレビ国内初展示や完成済みのコンテンツをアップグレードするための取り組みを紹…

News

[4K・8K映像技術展Report]Vol.04 ソニーPCLブース:ソニー初の8Kテレビ国内初展示や完成済みのコンテンツをアップグレードするための取り組みを紹介

2019-07-29 掲載

txt・構成:編集部

ポストプロダクション関係者も注目!ソニー8Kテレビを国内初展示

ソニーPCLは、4K・8K映像技術展に初出展。ソニーPCLは、映画・映像コンテンツのポストプロダクションを行うソニーグループの会社で、同社の4K/HDRマスター制作の技術を紹介した。各機能のデモには、業界定番の30インチ有機ELマスターモニター「BVM-X300」を4台使用。「4台もBVM-X300を展示会場に持ってきて、編集室は大丈夫なのか?」と思ってしまったが、さすがは規模の大きなソニーPCLだからこのようなことも可能なのだと思った。

一番の目玉は、ソニー初の8KテレビBRAVIA MASTERシリーズ「Z9G」の参考出展だ。2019年1月の「CES2019」で披露された製品で、4K・8K映像技術展で国内初展示とあって大注目を浴びていた。

Z9Gの特徴は、民生機でありながらポストプロダクション関係者も注目をするほどの性能の高さだ。Z9GのMASTER Seriesとは、マスターモニターに近い性能をもつ、民生用テレビの中でももっとも高い品質のシリーズを指す。HDR表示に対応したテレビは最高画質化を目指すとマスモニに近づくと言われているが、Z9Gは映像業界の中でも製作者の意図をそのまま伝えるディスプレイとして十分に活用できそうだ。

Z9Gには85インチと93インチの2モデルあり、85インチモデルが展示されていた

きれいにコンテンツをアップグレードできる「RS+」

左が通常のノンリニア編集ソフトで拡大した状態。右がRS+でアップグレードした状態

高画質のソリューションも複数展示されていた。RS+は、アップグレード機能の変換技術で、SDからHD、2Kから4K、さらに上の8K120Pまで対応できる機能だ。エッジがきれいになり、テクスチャーの再現が高く、ノイズコントロールのピクセルのジャギーを軽減してくれる。

例えば、4:3画角のコンテンツをHDにしたり、HDの作品を4KにアップグレードしてBlu-rayのディスクに使用される際に使われる。また、通常の編集作業の中でどうしても画質が小さい素材といった場合にも一度RS+を通して、編集環境に適した画角までアップグレードしたものを編集で使うといった場合にも使用できるという。特にアニメ業界を主流でよく使われるとのことだ。

一方、PixelShakeは、10bitから8bitにしたときに出るバンドを軽減する機能なども展示されていた。PixelShakeはすでにオンエアしているアニメの番組に使用されており、最後のエンドロールのクレジットでも表記されているとのことだ。

4K HDR/SDR素材の同時カラーグレーディングを実現する「HDR/SDR Hybrid Grading」

同時にグレーディングできるHDR/SDR Hybrid Gradingをデモ

一般地上波はSDRで、BSチャンネルなどはHDRに対応するが、場合によってはコンテンツの制作時点でその両方を作るということもあるだろう。そこで、1つの作ったコンテンツを同時にSDRとHDRのコンテンツを制作できるのがハイブリッドグレーディングだ。ハイブリッドグレーディングは、DaVinci Resolveの中で組み合わせて動くソリューションだ。

従来は、SDRのカラーコレクションをした後にHDRの作業に入り、たびたび「SDRはどうだったっけ?」という形で確認をする形で作業が進められる。しかし、振り返るにしても設定を少し変えなければいけないので、そこの時間のロスとなっていた。ハイブリッドグレーディングは、そのロスを軽減して効率化がよくなるように、SDRとHDRのコンテンツを同時に確認しながら作業が可能。機能というよりは、環境の提案ともいえるだろう。

SDRとHDRの同時グレーディングを可能にする

製作者意図を損なわない4K放送用マスターを実現するLuminous Tone Mapping

Luminous Tone Mappingは、すでに存在しているコンテンツをSDRからHDR、HDRからSDRに変換をかける技術だ。SDRをHDRに変換をすると、どうしても明るさの差が出てくる問題に悩まされることがあるが、Luminous Tone Mappingは作り手の制作意図を変えずに同じ明るさを保ちながら変換が可能で、SDRにとHDRに見た目はほぼ一緒の変換を実現する。確かにLuminous Tone MappingコーナーのSDRとHDRを見比べると、コンテンツのトーンは同じようになっていた。

例えば、一度作ったSDRのマスターからHDRでも同じような形で見せたいときに使われる。出来上がったものをさらに移し替えた形で、また違ったビジネスのところにコンテンツを持っていく際に使われる技術とのことだ。

Luminous Tone MappingはSDRのマスターしかない場合に、Blu-rayやDVDにしたいという場合に最適。コンテンツホルダーさんがターゲットとなる txt・構成:編集部
Vol.03 [4K・8K映像技術展Report] Vol.05

[ Category : ]
[ DATE : 2019-07-29 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

[IBC2019]Vol.08 聞こえてくる脱地上波への足音、OTTへのさらなる進展

txt:石川幸宏・編集部 構成:編集部 OTT普及による映像業界への影響 IBCがいま最も先端の映像事情を垣間見れる展示会であることは本特集Vol.01でも言及... 続きを読む

[IBC2019]Vol.06 メディアやエンターテインメント領域のAIと機械学習

txt:江口靖二 構成:編集部 カンファレンス、セッションからみる現状と近未来 IBC2019ではブロックチェーンと同様に、AIや機械学習(マシンラーニング、ML)... 続きを読む

[IBC2019]Vol.04 IP、リモートカメラが変える映像現場の未来

txt:石川幸宏・編集部 構成:編集部 急激に進むIP化の波 このIBCで特に目立ったのが、IPとリモートカメラによる各種制作ソリューションだ。特にライブイベント、リモ... 続きを読む

[IBC2019]Vol.03 今後の映像業界を牽引するのはGAFAではなく中国勢になる

txt:江口靖二 構成:編集部 今年注目のキーワードは“8K+AI” IBC2019での注目キーワードは「8K+AI」だ。そしてそれらのほとんどは中国企業によって先導さ... 続きを読む

[IBC2019]Vol.02 豊作の秋を感じる賑わう会場から〜カメラ、レンズなど注目の新製品と動向

txt:石川幸宏・編集部 構成:編集部 豊作の秋を感じさせる賑わう会場より この秋のIBC2019のタイミングでは、Vol.01で紹介したソニーのFX9、Z750をはじ... 続きを読む

[IBC2019]Vol.01 欧州放送展示会IBCに異変あり!今年の印象と目立つ新製品発表から

txt:石川幸宏・編集部 構成:編集部 今年のトレンドを探る 毎年9月にオランダ・アムステルダム市街地にある、RAI会場で開催される、欧州最大の業務用映像・音響... 続きを読む

[BIRTV2019]Vol.09 DJI、Zhiyun Tech、FeiyuTech、MOZAの4大ジンバルメーカーに注目

txt・構成:編集部 FeiyuTech、未発表のジンバル「AK3000」を参考展示 BIRTVの展示会場で見逃せないのは、DJI、Zhiyun Tech、Feiy... 続きを読む

[BIRTV2019]Vol.08 Pilotfly、カメラをあらゆる方向に向けてもモニターの角度は保てるスマートトラッキングローラー「Pilotfly Cavalier」を展示

txt・構成:編集部 モニターやライトを一定方向に固定可能な「Pilotfly Cavalier」 Pilotflyは2013年設立の台湾を拠点とするブランド。主力... 続きを読む

[BIRTV2019]Vol.07 Aputure、LS C300dより20%明るくなった人気のLEDライト「LS C300d II」を展示

txt・構成:編集部 人気のLEDライトが更に明るくなって新登場 LEDライトメーカーのAputureは、ここ数年間で世界中のクリエイターが注目する急成長中のブラン... 続きを読む

特集記事

IBC2019 IBC2019
欧州最大の業務用映像・音響の専門展示会「IBC2019」をレポート。
新世紀シネマレンズ漂流 新世紀シネマレンズ漂流
シネマレンズを中心に一眼やミラーレスデジタルカメラの動画撮影機能と組み合わせて使われる交換レンズの最新動向を紹介する。
BIRTV2019 BIRTV2019
中国・北京の中国国際展覧中心で開催された展示会「BIRTV 2019」をレポート。
SIGGRAPH2019 SIGGRAPH2019
世界最大のコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術に関する学会・展示会SIGGRAPH2019をレポート。
QBEE2019 QBEE2019
九州放送機器展(QBEE)をいつもの会場練り歩き方式でレポート。
4K・8K映像技術展Report 4K・8K映像技術展Report
東京ビッグサイト青海展示棟にて開催された4K・8K映像技術などの最新技術が一堂に出展する「通信・放送Week2019」をレポート。
DSJ2019 DSJ2019
幕張メッセで開催された国内最大のデジタルサイネージの展示会「DSJ2019」をレポート。
Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019 Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019
米国ハリウッドのパラマウントスタジオ内で開催された映画撮影機材の専門展示会「Cine Gear Expo」をレポート。
After Beat NAB SHOW 2019 After Beat NAB SHOW 2019
東京・秋葉原のUDXにて開催されたAfter NAB Show 2019をレポート。
NAB2019 NAB2019
米国ネバダ州ラスベガスにて開催される世界最大の放送機器展覧会「NAB2019」をレポート。
SXSW2019 SXSW2019
テキサス州オースティンで開催されたSXSW2019をレポート。
CP+2019 CP+2019
パシフィコ横浜にて開催されたカメラと写真の総合展示会「CP+2019」をレポート。
Film Shooting Rhapsody Film Shooting Rhapsody
いまだから知っておきたいフィルムの現状や伝統的な技術などを紹介する。
CES2019 CES2019
米国ラスベガスで開催された世界最大の国際家電見本市 CES2019をレポート。
PRONEWS AWARD 2018 PRONEWS AWARD 2018
2018年は映像業界にとってどんな年だったのだろうか。PRONEWS AWARDで部門ごとに振り返る。

トップ > 特集 > [4K・8K映像技術展Report]Vol.04 ソニーPCLブース:ソニー初の8Kテレビ国内初展示や完成済みのコンテンツをアップグレードするための取り組みを紹介