txt・構成:編集部

8Kカムコーダー「8C-B60A」をカスタマイズしたプロトタイプ機を展示

アストロデザインの展示製品はすべて8Kだ。撮影システムコーナーでは、8K120Hzポータブルカメラ「AB-4815」と8Kカムコーダー「8C-B60A」を展示。その中でも目玉は、8C-B60Aだ。

展示の機種名は8C-B60Aなのだが、カスタマイズしたプロトタイプ機を参考出展。外部のパネルが変わっており、体積はちょっとだけ太くなっており、前面もユーザーが使いやすいように改造されている。

8C-B60Aは8K対応のみだったが、プロトタイプ機は4KとHDの同時出しに対応。また、8K放送用のHDRや4KはSDRに設定などの機能も搭載し、国内の撮影に使いやすい仕様の実現を目指しているという。

8K120P/60P映像をリアルタイムにビデオ出力するカメラシステム「AB-4815」

参考出展となる8C-B60Aのプロトタイプ機

RECボタンの位置が下に変更されている

8K60Pを4ストリーム同時に処理可能なTamazone Workstation

8K編集用のワークステーションのTamazone Workstation「AW-8800」の展示も目を引いた。アストロデザインがゼロから開発したもので、マザーボードから開発。中国のフォックスコンと共同で開発して実現をしているものだという。

特徴は性能の高さだ。CPUにIntel Xeonプロセッサーを2基搭載しており、リード、ライトの高速なストレージの搭載により、8K60Pを4ストリーム同時に処理が可能だという。

特に強力なのがストレージの搭載数で、2.5インチのSSDを16枚まで増設が可能。1枚8TBのSSDを16基使えば、1024GBまで増設が可能で、これだけの容量を内蔵できるワークステーションはほかにはないだろう。また、PCIeスロットは最大5個あり、ダブルハイトGPUカードが最大4枚装着可能なのを特徴としている。

主にGPUを1枚刺したり、Blackmagic DesignのDeckLink 8K Proを装着すれば12G-SDIの入力出力が可能。ワークステーションの中に直接収録することも実現できる。

ちなみに、「Tamazone」という商品名の名称も気になるが、これはアストロデザインの近所を流れる多摩川とアマゾン川をかけ合わせた名称を付けたものだという。

8K映像編集に対応するTamazone Workstation

CPUは、Intel Xeonプロセッサーを2基、2.5インチU.2 NVMe SSDsを16基、PCIeスロットを5基搭載可能

txt・構成:編集部


Vol.05 [4K・8K映像技術展Report] Vol.07