PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU
  1. トップ
  2.  > 
  3. 特集
  4.  > 
  5. [再現:CP+2020]Vol.04 キヤノンはプロ向けとともにコンセプトカメラ展示を大プッシュ
News

[再現:CP+2020]Vol.04 キヤノンはプロ向けとともにコンセプトカメラ展示を大プッシュ

#Canon #CP+2020

2020-03-25 掲載

取材・文:編集部 撮影:小山田有作

この緑のエリアは何?若者や女性に支持される新型カメラを本気で展示予定だった

毎年、CP+展示会場の中でも圧倒的な存在感のキヤノンブース。今年のCP+2020でも、新機種「EOS R5」の展示予告で話題を起こしていた。しかし、CP+の中止でEOS R5の先行展示が見られなくて残念に思っている人も多いはずだ。そこで、今年のCP+キヤノンブース出展内容について、キヤノン本社で話を聞いてみた。

まずは、ブースの出展内容について。実は、キヤノンに話を伺うまでは、「今年はキヤノンブースの目玉はEOS R5」と一方的に思い込んでいた。ところが、キヤノンブースのレイアウトを見せていただくと、いつものキヤノンブースとは様子が違う。見たことのないゾーン(ブースのレイアウトの左側)の存在が気になった。

幻のCP+2020キヤノンブースのレイアウト

「この緑色のファンゾーンというのは…何ですか?!」

「今年はコンセプトカメラを中心にフォトスポットなどを展示するファンゾーンを開設し、こちらでカメラをご紹介する予定でした」

「ええっ!」という感じだ。キヤノンブースといえば一眼レフカメラのEOSだ。毎年ブースには、Kiss系、5D系、1D系が並べられて、写真に真剣に取り組む熱心な人たちが集まり、最新機種を本気で評価するというイメージが強かった。もちろん、今年もEOS系を中心とした最新のカメラ・レンズを撮影体験できる「プロフェッショナルゾーン」は存在する。しかし、今年のキヤノンブースは新たな撮影スタイルのカメラで、一眼レフを使わないスマートフォンが当たり前の世代や、女性へのアピールを本気になって考えていたようだ。

ファンゾーンは、空間の雰囲気もユニークだ。壁から床、スタッフの着るTシャツまでこの空間だけ自由で気軽な雰囲気が感じられる統一したデザインで、これまでのキヤノンブースらしくないともいえる。ファンゾーンの狙いについてキヤノンはこう言う。

「プロフェッショナルゾーンにはこれまで通り赤いシャツを着たスタッフが居まして、一眼レフカメラやミラーレスカメラを展示する予定でした。しかし、ファンゾーンは全く違います。どちらかというと、今まで私達がなかなか接して頂く機会が少なかった若い方々など、カメラに馴染みのない方も含めて体験して頂くゾーンを予定しておりました」

昨年のCP+では小さいコーナーだったコンセプトカメラの展示が、今年はスペースを増やしてファンゾーンとして展示を予定していた CP+2020キヤノンブースの全体パース図

コンパクトデジカメとは違う、新たな撮影スタイルを提供できるカメラを展示

■超小型で望遠撮影が可能なマルチファンクショナルテレフォトカメラ

ファンゾーンに展示されるはずだった新コンセプトのカメラを紹介しよう。1つ目が、単眼鏡のような形の超望遠カメラ「マルチファンクショナルテレフォトカメラ」。コンセプトは「ポケットに望遠を」。本体は手のひらサイズなのに100mmと400mmの光学切り替えが可能で、さらにデジタルズームによる最大800mmの撮影が可能。スポーツ観戦やコンサートなどで便利そうだ。

ファインダーはEVFで、覗くと100mm/400mmの超望遠の世界を手軽に楽しむことができる
■カメラが被写体を自動で撮影するインテリジェントコンパクトカメラ

もう1つ見せて頂いたのは、インテリジェントコンパクトカメラ。自分だけのカメラマンのようなカメラだ。いろんなところに連れて歩くと、最適なシーンを自動で撮ってくれる。

みんなで集まるところに持って行けば、カメラは自動に撮ってお勧めが撮れれば教えてくれる。人を覚える機能があり、さらに覚えた人の中から優先順位を上げて撮影してくれる。常に持ち歩くことで、カメラ自体も育っていく感じなのもユニークだ。他にも、キッズミッションカメラなど、計5種類の展示を予定していた。

プロフォトグラファー向けの5.5K 12bit RAW動画撮影に対応した「EOS-1D X Mark III」

最高約16コマ/秒、ライブビュー撮影時は最高約20コマ/秒の高速連続撮影に対応のEOS-1D X Mark III

プロフェッショナルゾーンでは、オリンピックのフィールドのデザインを再現。そこで、プロがどのような環境で撮影をしているかを、擬似体験できる展示を予定していたという。

プロフェッショナルゾーンの目玉の1つが2020年2月14日に発売したばかりのEOS-1D X Mark IIIの展示だ。EOS-1D X Mark IIIは、「1」の名前を冠したキヤノンのフラッグシップモデル。動きが激しいモータースポーツでも意のまま撮影できる、静止画、動画もどちらも究極を目指して開発したモデルだ。1D X Mark IIIでは全体性能が大幅に進化しており、その中でも特にオートフォーカスの性能と画質の向上、ネットワーク性能に注力している。

これまでのEOS-1D X Mark IIには、いろんなシーンに対応できる「AFカスタム設定ガイド機能」に「CASE1」から「CASE6」までのさまざまな設定が用意されていた。EOS-1D X Mark IIIではAFカスタム設定ガイドに「Case A(Auto」を搭載し、カメラ任せでより幅広いシーンに対応できるようになった。

また、一眼レフカメラで5.5K 12bit RAW動画の内部記録に対応も話題だ。2枚のカードを使ってRAW動画と通常動画/Canon Logを同時記録することも可能。これまでRAW動画は特別な機材を用意する必要があったが、静止画を撮るカメラマンでもそのままRAW動画撮影が可能になったというのは大きなポイントといえるだろう。

有効画素数約2010万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載 CFexpressメモリーカードに対応。デュアルスロットを搭載する 専用ワイヤレスファイルトランスミッターやEthernet 1000BASE-T対応の有線LANインターフェース

8K動画撮影対応フルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」や「 RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」を展示

もちろん、先行で告知されていた「EOS R5」や「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」などの開発発表機展示も目玉の予定だった。CP+でのお披露目は触れることができない形を予定していたという。EOS R5は、新開発のCMOSセンサーにより、電子シャッターで最高約20コマ/秒、メカシャッターで最高約12コマ/秒の連写性能を実現し、スポーツなど高速で動く被写体にも対応予定。

また、8K動画の撮影が可能となることで、高精細な静止画の切り出しやより高画質な4K動画に加工できるとしている。その他にもボディ内手ブレ補正機構とレンズ内手ブレ補正機構の協調制御や、デュアルスロット対応、クラウドプラットフォームimage.canonへの画像自動転送機能搭載が公開されている。

■8K動画撮影

  • フレームレート29.97fpsを実現
  • 水平方向クロップなしでの撮影可能
  • 全モードでデュアルピクセルCMOS AF可能
  • 内部記録可能

■AF被写体検出

  • 「犬・猫・鳥」の「全身・顔・瞳」に対応
「EOS R」「EOS RP」はペンタプリズム部のデザインが個性的だったが、EOS R5では一眼レフシリーズに近いデザインになった 本体前面の右側端子カバーには、「MIC」「USB」「HDMI」「ヘッドホン」の文字やマークが見える RFレンズの「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」。超望遠ズームは100-400mmがポピュラーな存在だったが、100-500mmになることでテレ側を延長している 鏡胴のスイッチ類はこれまでのズームレンズと同等のものが見られる。「撮影距離範囲切り替えスイッチ」「フォーカスモードスイッチ」「手ブレ補正スイッチ」「手ブレ補正モード選択スイッチ」 焦点距離は100-500mmを実現。エクステンダーの「RF1.4×」や「RF2×」と組み合わせることで幅広い範囲をカバーできそうだ

最後に、新型コロナウイルスの影響について。キヤノンマーケティングジャパンは2020年2月28日、「ショールーム」や「ギャラリー」「持ち込み修理窓口」「あんしんメンテ スタンダード受付窓口」の臨時休館を発表。2020年3月12日には、4月上旬まで休館延長を発表している。電話、Webでの修理受付は3月16日より再開が発表された。

ショールームの利用や修理を希望の方は、キヤノンの「新型コロナウイルス感染症への対応について」で状況をチェックしてほしい。

取材・文:編集部 撮影:小山田有作
Vol.03 [再現CP+2020] Vol.05

[ Category : , ]
[ DATE : 2020-03-25 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

[Camera Preview 2020]Vol.03 C300 Mark IIとVideo Assist 12GでBlackmagic RAW収録を実現

txt:松盛俊道 構成:編集部 Video Assistにレコーダーを搭載。バックアップレコーダーとして活用可能 筆者は神戸や大阪を中心に、ブライダルの撮影や映像製作に... 続きを読む

[Camera Preview 2020]Vol.01 スキントーンが破綻しにくいDGOセンサー搭載シネマカメラ「C300 Mark III」登場。カメラマン手嶋氏に聞く

txt 構成:編集部 撮影:小山田有作 「フィッシュマンズ」のヒューマンドキュメンタリー制作をC300 Mark IIで撮影 今年の春に発表されたシネマカメラの中でも、... 続きを読む

[再現NAB2020]まとめ:キヤノン編

製品レポート EOS C300 Mark III CINE-SERVOレンズ 業務用... 続きを読む

[再現NAB2020:キヤノン]新開発センサー搭載により16+Stopsの高ダイナミックレンジと低ノイズを実現した「EOS C300 Mark III」

4K120P撮影に対応したデジタルシネマカメラ「EOS C300 Mark III」 キヤノンがNAB2020で展示予定だった新製品「EOS C300 Mark III」は、... 続きを読む

[再現NAB2020:キヤノン]1.5倍のエクステンダーをレンズ本体に内蔵したEFシネマレンズ「CINE-SERVOレンズ」シリーズ

CN10×25 IAS S/E1(EFマウント)、CN10×25 IAS S/P1(PLマウント) キヤノンがNAB2020で発表予定だったのは、8Kカメラに対応する光学性能... 続きを読む

[再現NAB2020:キヤノン]業務用4Kディスプレイ7製品のファームウェア発表

DP-V3120/V2421/V2420/V2411/V2410/V1711/V1710のファームウェア発表 キヤノンは、同社の業務用4Kディスプレイ7製品(DP-V3120... 続きを読む

[再現:CP+2020]Vol.09 富士フイルムブースの目玉はCP+前日に発表したX-T4のタッチ&トライ。動画撮影機能も大幅に強化

取材・文:編集部 撮影:小山田有作 CP+前日に「X-T4」を発表。CP+でタッチ&トライを予定していた 富士フイルムブース ※写真はCP+2019の様子 ... 続きを読む

[再現:CP+2020]Vol.08 ソニー、VlogやSNSに焦点を当てたステージを企画。FE 20mm F1.8 Gも登場

取材・文:編集部 VlogやInstagramなどの若年層が関心を持つスペシャルセミナーやワークショプを予定 毎年広いブースで出展するソニーブース。一般公開前の初日... 続きを読む

[再現:CP+2020]Vol.07 オリンパス、5000万画素手持ちハイレゾショットやライブNDを搭載した小型軽量のOM-D E-M1 Mark III登場

取材・文:編集部 撮影:小山田有作 フリーレンタル&体感ツアーやBlackmagic Pocket Cinema Camera 4Kの撮影体験を予定していた オ... 続きを読む

特集記事

ATEM WORLD ATEM WORLD
ラインナップ充実のATEM Miniシリーズの選び方や使いこなしをご紹介。
SIGGRAPH2020 SIGGRAPH2020
オンライン開催されたVFXの祭典・SIGGRAPH2020をレポート。
映像基礎講座 映像基礎講座
映像の基本や基礎知識を学ぶ。映像制作初心者はもちろん、熟練者ももう一度初心に立ち返ろう。
	
Shoot with Vlog cam Shoot with Vlog cam
個人の動画ブログ「Vlog」が隆盛するいま、Vlog用カメラを通して映像を撮ることを数回にわたり考える。
Camera Preview 2020 Camera Preview 2020 Part II
2019年から2020年春にかけて発表された話題の新製品やカメラシステムを紹介。
Camera Preview 2020 Camera Preview 2020 Part I
2019年から2020年春にかけて発表された話題の新製品やカメラシステムを紹介。
AfterCOVID-19 映像業界サバイバル AfterCOVID-19 映像業界サバイバル
社会的危機となっている新型コロナウイルス拡大の状況を分析し、今何が起こり、何が必要で、その後に何が訪れるのかを考えてみる。
Film Shooting Rhapsody 上映編 Film Shooting Rhapsody 上映編
16mmフィルムトライアルルームの荒木泰晴氏によるフィルム特集第2弾。今回はフィルム現像から紹介する。
再現:NAB2020 再現:NAB2020
米国ラスベガスにて開催予定だった世界最大の放送機器展覧会 2020 NAB Showでお披露目される予定だった内容を再現していく。
Film Shooting Rhapsody Film Shooting Rhapsody
16mmフィルムトライアルルームの荒木泰晴氏によるフィルム特集第2弾。
再現:CP+2020 再現:CP+2020
開催中止となってしまったCP+2020をPRONEWS誌面上で再現して行く。
CES2020 CES2020
米国ラスベガスで開催された世界最大の国際家電見本市 CES2020をレポート。
PRONEWS AWARD 2019 PRONEWS AWARD 2019
2019年は映像業界にとってどんな年だったのだろうか。PRONEWS AWARDで部門ごとに振り返る。
Inter BEE 2019 Inter BEE 2019
千葉幕張メッセにて開催される国際放送機器展“Inter BEE“をレポート。
InterBEE 2019の歩き方 InterBEE 2019の歩き方
今年もInterBEEの歩き方をジャンル別にピックアップし、6種類のコースを紹介。
  1. トップ
  2.  > 
  3. 特集
  4.  > 
  5. [再現:CP+2020]Vol.04 キヤノンはプロ向けとともにコンセプトカメラ展示を大プッシュ