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[ぼくらのEDIUS X]Vol.05 無償で使えるトランジション/ビデオエフェクトやタイトラープラグインを活用しよう

#EDIUS #ぼくらのEDIUSX

2020-12-24 掲載

txt:井上晃 構成:編集部

エフェクトを多数収録したプラグインパッケージ「proDAD VitaScene V4」

「ぼくらのEDIUS X」最終回の本稿では、ボーナスコンテンツとして用意された、インテリジェントなビデオトランジションエフェクトプラグインの「proDAD – VitaScene V4 EDIUS Edition」と、洒落た表現のタイトラー「NewBlue Titler Pro 7 for EDIUS X with OFX Plug-in Bridge」を紹介する。最後に、EDIUSを使うなら知っておいて欲しいティップスを紹介しよう。

proDAD社が開発したVitaScene V4は、映像をシネマチックな仕上がりにするフィルター、光やグロウ効果から、テキストエフェクトや多彩なトランジションまで、汎用性のあるエフェクトを多数収録したビデオトランジションエフェクトプラグインパッケージとして定評のある製品で、実はフルセットのPro版だと結構なお値段のするパッケージである。

機能を絞り込んだバージョンではあるが、EDIUS Editionとして用意してくれたのは、新世代のEDIUSとして表現力も一段階高い領域へ引き上げたいという開発陣の意地を感じる。

このプラグインもまた文字の記事だけで紹介するには荷が重い。ボーナスコンテンツダウンロードページなどで紹介されている、proDADのVitaScene V4 PROなどのページを参考にして頂きたい。

▶︎proDAD社「proDAD VitaScene V4 PRO」

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/12/EDIUS-X_VOL05_2.jpg

※画像をクリックすると拡大します

「proDAD VitaScene V4 EDIUS Edition」 作例ビデオ

VitaScene V4 EDIUS Editionは大きく分けてビデオフィルターとして適用できる「フィルターグループ」とトランジションとして適用できる「トランジショングループ」に分かれている。効果としてはドラマチックで派手な画面効果を持つプラグインが多く、効果的な場面で使えばかなり目を引く効果が得られる。まずはどのような効果をもたらしてくれるのか一通り目を通しておくのが良いだろう。数も多いので一苦労だが、知らなければ使いようがないので頑張ろう。

2D/3Dのビデオタイトルプラグイン「NewBlue Titler Pro 7 for EDIUS X with OFX Plug-in Bridge」

NewBlue社のTitler Proも以前EDIUSのボーナスコンテンツとして供給されたこともあるので、なじみのある方も多いだろう。今回EDIUSに用意されたのは最新版のTitler Pro 7である。

これも開発元のホームページを紹介しておこう。

▶︎NewBlue 社「NewBlue Titler Pro 7 for EDIUS X with OFX Plug-in Bridge」

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/12/EDIUS-X_VOL05_3.jpg

※画像をクリックすると拡大します

「NewBlue Titler Pro 7 for EDIUS X」 作例ビデオ

NewBlue Titler Pro 7は二重縁に対応した2Dテキストや、3D効果を与えたテキストだけでなく、ローリングクレジットやアニメーションテロップなどの制作に特化したプラグインである。これもまたタイトラーが弱いと言われ続けた開発陣から、これならどうだという心意気さえも感じるプラグインだ。装備してくれたのは非常にありがたいことだが標準タイトラーであるクイックタイトラーとあまりにも使用方法が異なることから、これもまた使いこなしがいのあるプラグインの装備となっている。

ちなみに左端の「>」のプルダウンメニュー部分に「エフェクト」「オブジェクト」「スタイル」「トランジション」「プロジェクト」「ライト」と言ったテンプレートが潜んでいるので、まずはこれを見つけないと何もわからないとなりがちなので注意したい。

NewBlue社からは「Titler Pro 7 for EDIUS X」だけでなく、「OFX Plug-in Bridge」というものも供給されている。

OFXは「OpenFX」、別名「OFX Image Effect Plug-in API」は、2D視覚効果または合成プラグインのオープンスタンダードである。EDIUSでもバージョン8.1から、NewBlueFXのOFX-bridgeプラグインによってサポートが行われており、様々なOpenFX規格のプラグインが使用できるそうだ。ここにも開発陣の地道なEDIUS拡張への努力が伺える。

なお、EDIUSの作業用プロジェクトを格納する際に、ドライブのルートからプロジェクトを保存するフォルダーまでのパスに2バイト文字、つまり日本語を使用していると、フォルダーを見失って保存や再表示などが出来なくなるという報告がある。NewBlue Titler Pro 7を使用するときにはフォルダ名に英数字以外を使わないようにしたほうが無難だろう。

EDIUSを使うなら知っておいて損はないティップスを紹介

ここまでは「プラグイン」のお話である。ボーナスコンテンツが提供されたのは嬉しいが、プラグインのおかげでありEDIUS本体の功労ではない。今回のEDIUS Xから装備された機能ではないが、ここ数年装備された重要な機能について紹介して「ぼくらのEDIUS X」の締めとしよう。

まずは「時間エフェクト」の「補完設定」だ。クリップを選択してからメインメニュー→「クリップ」メニュー→「時間エフェクト」→「補完設定」もしくは右クリックから同じコンテキストメニューを選択。

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/12/EDIUS-X_VOL05_100.png

※画像をクリックすると拡大します

「補完設定」はクリップの時間軸方向に続くフレームをどのようにするかの処理だ。 https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/12/EDIUS-X_VOL05_101.png

※画像をクリックすると拡大します

昨今は様々なフレームレートのクリップを扱うことになり、プロジェクトのフレームレートとのマッチングが重要になっている。特に昨今プログレッシブフレームによって収録を行うことで、インターレースではない現代的な仕上げが求められる場面が多くなっている。

収録時にしっかりとした設計によるフレームレートの選択があれば良いが、インターレースとの混合や異なるフレームレートの収録素材が集まった場合、または出力時に最適化するためプロジェクトのフレームレートを変更した場合には、この「補完設定」が重要となる。

EDIUSでは先のPro 9などで先進的なオプティカルフロー(フレームとフレームの間のフレームを新たに生成して補完する)が装備されたが、基本的に異なるフレームレートが存在した場合のデフォルトの処理は「フレームブレンド」(複数フレームを単純に重ね合わせる)だ。

この「フレームブレンド」の場合、動きの多いフレームではフレームのダブりによる解像度の低下が散見されるため、この時に使えるのが「最近傍法」による補完だ。

「最近傍法」ではフレームブレンドは行わずにクリップ内のフレームからプロジェクトのタイムラインに最も近いフレームが選択されるという補完方法だ。当然フレームブレンドが行われないため、画面内の解像度が保たれる。ちなみに「最近傍法」では「処理オプション」は「なし」を選択して余計な処理をさせないのが基本だ。

ただ24~30pなど近しいフレームレートではあるがフレーム数が充分でないクリップでは、動きの段付きなどが起きるため「最近傍法」は的確な選択ではなくなる。

異なるフレームレートのクリップなどではこのようにプロジェクト設定との不適合によって「時間軸方向」でも解像度低下が起きる事象がある。何かボヤけているなと思ったら要チェックの項目だ。

時間軸方向の「補完設定」に対してフレーム内の拡大縮小で大切なレイアウター内の「リサンプリング法」も常に確認しておきたい項目だ。

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/12/EDIUS-X_VOL05_102.png

※画像をクリックすると拡大します

クリップの拡大縮小は、クリップの種類によって最適な方法が存在する。テロップファイルなどシャープな拡大縮小が必要なクリップについて最適なのは「面積平均法」である。ただ文字列が多くなったり平滑さが必要な場合には「バイリニア法」が優れている場合も多い。

  • インターレースの自然画像クリップなら「Lanczos2」(ランチョス2)
  • プログレッシブの自然画像クリップなら「Lanczos3-シャープ」の選択が好結果を得られる

と、クリップごとに最適解が存在する。最高の高画質を狙うなら「現在のプロジェクト設定」というデフォルトの設定(通常は面積平均法)に甘んじず、クリップ毎最適な設定を設定したいものだ。

次に紹介したいのは、オーディオのチャンネル設定だ。

通常のロケ収録ではカメラが使えるオーディオチャンネルは2チャンネル程度であり、チャンネル毎に異なる音声を入力し収録するが、編集時にはチャンネル毎に異なる編集をするというケースは多いかと思う。この時オーディオチャンネルの選択にいまだに「パンポット&バランス」フィルターを使ってる方は、意外と多いのではないだろうか?

このフィルターを使って音編集をしてる方は、こんなことで困らないだろうか?

  • 音声のゲインアップが6dbで足らずに同じフィルターの重ね掛けをする
  • 1つのオーディオトラック内に2チャンネルの波形が存在するため波形が小さく見ずらい
  • 別々のチャンネルとして操作したいのに両チャンネルくっついてる

これらを解消するために使って欲しいのが、クリップのプロパティ内での「オーディオ」タブの使いこなしだ(オーディオトラックをクリックして右クリックの「プロパティ」で呼び出せる)。

このオーディオタブ中の「再生設定」でオーディオのどのチャンネルを扱うかの設定が出来る。画像では2チャンネルの音声であることから「ステレオ再生」「1チャンネル」「2チャンネル」という選択ボタンになってるが、2チャンネル以上の音声でも問題なく扱える。

これによって同じオーディオクリップでも「1チャンネル用」「2チャンネル用」と複数のオーディオトラックとして分けること可能である。

さらにオーディオトラックに用意されているPAN設定で各クリップのPAN位置を設定することで各オーディオを自在に配置することが可能だ。

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/12/EDIUS-X_VOL05_120.png

※画像をクリックすると拡大します

この利点として、

  • 1オーディオトラックで1本の音声となるので、波形が大きくなり見やすい
  • 各チャンネルを独立して扱いやすくなる
  • 好きな位置のパンに配置することが容易になる

各チャンネルの波形が見やすくなることは非常に重要だと筆者は考えている。

同じくオーディオプロパティ内では「ゲイン」によって基礎的なノーマライズが可能なのだが、ここでの設定はクリップトラックでの波形の大小に反映される。つまりここで波形の大小を揃えることによって視覚的なノーマライズが可能なのだ。波形を頼りにしての編集ではこの波形がはっきり見えることが大切なので、波形がはっきり見えるようになるこの1トラック1オーディオ化は有効なので、ぜひ試してもらいたい。

執筆後記にかえて

初回から最終回まで長い時間を使ってしまったが、執筆中いくどとなくEDIUS Xのパフォーマンスに触れ、EDIUS X Proのへの信頼はさらに高まり揺るぎないものとなった。

筆者は新バージョンへの移行については、いつもかなり慎重であり、今回はWindowsも10への移行が強制されるため、さらに慎重にならざるを得ないアップグレードではあったが、現在早々にWin10+EDIUS X Proへ移行してしまったくらいだ。

それくらいEDIUS X Proはすぐにでもアップグレードしたい魅力にあふれている。今回の特集がEDIUS X Proへのアップグレードを躊躇している方への後押しになれば嬉しく思う。“ぼくらのEDIUS X”は間違いなく“ぼくらの力となるEDIUS X”である。皆さんの生産性とクリエイティビティを引き上げる有能な相棒として、EDIUS X Proを迎えて欲しい。

txt:井上晃 構成:編集部


Vol.04 [ぼくらのEDIUS X] Vol.01

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[ DATE : 2020-12-24 ]
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