山本憲司:ディレクター/企画
株式会社東北新社 OND°

東京藝術大学大学院美術研究科を修了後、東北新社に入社。1993年にディレクターデビュー。

――現在メインとなる業種を教えてください
CM、Web

――映像業界を目指した理由や経緯を教えてください
幼児期は漠然と怪獣映画をつくる人になりたいと思っていました。中学生の時に見た「スター・ウォーズ」1作目の衝撃は大きく、中高生の頃は特撮技術の習得にハマっていました。
本格的に映像業界を考え出したのは大学生の時で、8mm映画を撮りはじめました。PFF(ぴあフィルムフェスティバル)などでの受賞をきっかけに明確に映像で身を立てようと思い、映像業界を目指しました。

――映像制作に関する知識はどうやって身に着けましたか?
映像制作の基本的な部分は独学です。企画の立て方、コンテの描き方、演出技術などは会社に入ってCMの仕事をしていく中で、実地で身に付けてきました。脚本は大学時代からシナリオセンターに通って基礎を学びました。編集については、ディレクターになる前からAvid Media Composerと出会っており、Media Composerの使い方も映像編集の技法も基本的には独学で、CMの仕事をする中で腕を磨いています。
ここ数年使用しているDaVinci ResolveやBlenderは、主にネットの記事や動画で学び、今も知識の多くをWebで得ています。PRONEWSさんの記事もいつも大変勉強にさせていただいています。

――映像業界で働くことの面白さや魅力、逆に苦労することを教えてください
面白さ・魅力:制作した映像で見る人の心を動かすことができる、というのが一番の醍醐味。オンエアやWebの反響や、イベントなどで直に反応を感じると達成感があります。映像を思い描き空想しているときが作る前の最も楽しい時ですが、実際の制作には予算や条件があります。その縛りの中でいかに形にするか知恵を絞り、工夫をすることは、毎回クイズの難問を解いていくような感覚があり、様々な問題をクリアし解決したときの達成感もまた制作する上での醍醐味です。
苦労する点:出来上がりの映像イメージはディレクターである自分の頭にしかなく、それをどのようにクライアントやスタッフと共有するかがとても難しく、苦労します。永遠の課題です。100%イメージ通りのものができることはないですが、自分とは違う他人の意見を積極的に取り入れることで、思っていた以上に素晴らしいものや、思いがけない発想が生まれる瞬間があります。それを得たときに苦労が吹き飛びます。

――ご自身の業務に欠かせない、またはよく使う機材や愛用品などを教えてください

Avid Media Composer
これほど素早く細かく編集が詰められるツールがこれ以外に存在しません。基本的な構造は30年間変わっておらず、手に馴染んで直感的に使えるので手放せません。CMなど、最終的にオンラインに渡すための編集はこれ以外考えられないです。

Blackmagic Design DaVinci Resolve
後発だけあって編集ソフトとしてよく研究され、かゆいところに手が届く作りになっています。しかも進化が早く、編集機能もますます充実してきているため、オフラインからMAまでデスクトップ内で完パケる作業ではメインを占めつつあります。Fusionを完璧にマスターできれば最強かもしれません。

Adobe After Effects
若い頃CMのオンライン編集で主流だったQuantel製品(ハリーやヘンリー)がレイヤーベースだったためノードベースよりレイヤーベースが体に馴染んでいて、モーショングラフィックから実写合成まで生理的に使いやすく使い続けています。

過去の担当作品例:

  • 富士山の銘水 every frecious mini「工藤静香、始めました」(企画・演出・編集)
  • リエイ 企業CM「日野皓正出会い篇」(企画・演出・編集)
  • わかさ生活 ブルーベリーアイ「No.1が100%に 篇」(演出・編集)
  • 出光興産 出光おでかけ部「アグリレポート」(演出・撮影・編集)など